写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.2277] 2025年10月20日 英 伸三写真展「中国・江南古鎮の老街茶館」(富士フィルムフォトサロン/10月23日まで)へ行った。地元・宮戸神社の歴史、御祭神を学ぶ会に参加してみた。小松健一作品展「遙かなる チリ 1989」(アップリンク吉祥寺/10月24日~11月26日)が間もなくオープン~!♡☆

 

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1992年からはじめた江南古鎮茶館探しの旅は、200~300年続いた名茶館をふくめて、そのほとんどが2000年前後には消えたという。わずか10年足らずの取材ではあるが、「スナプショトの名手」と言われてきた英伸三の面目躍如が十分に表れている。同名の写真集も凄いが、フイルムで撮影し、自らプリントした作品群は一見の価値がある。あらためて写真とは何か、深く考えさせられた写真展であった。

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英伸三さんは、僕の写真の師の一人である。他人から具体的な指導はあまり受けたことがない僕にとっては先生と呼ばなくてはならないかもしれない。しかし、出会ってから53年間、公の場を除いては先生と呼んだことはなかった。今でも英さんである。奥様の愛子さんとも半世紀の付き合いである。

現代写真研究所という写真学校が創設された1974年に第一期生として本科に入って助手だった若き樋口健二さん、竹内敏信さんに2年間しごかれ、3年目の研究科の担当が英伸三さんだった。英さんにはその後、3年程「JRP英塾」という英さんの元に、若手の写真家たちが集まって喧々諤々と写真論議をした塾生の一人として席をおいた。その時の仲間で鬼籍に入られた人も少なくない。僕の知る限りでは写真活動している人は数人だと思う。

厳しく怖い先生だった英先生は今年で米寿を迎えられた。その顔は優しく慈愛に満ちている(2025年10月18日撮影)。愛子さんも然り・・・。お二人ともいつまでもお元気で、後進達を見守っていてほしいと願わずにいられない。   合掌

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10月15日、近所にある宮戸神社へ出かけた。この神社の歴史や御祭神の話を同神社の禰宜である高橋陽一さんから伺う為である。10数年前に僕の「雲上の神々」、「ヒマラヤ古寺巡礼」の写真展を通じて知り合った朝霞市在住の世界中で舞踊を披露しているダンサーAsako Amritaさんから誘われたからである。もちろん僕も興味はあった。地元の人や遠く世田谷区からお見えになった方もいた。

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宮戸神社の歴史は古く鎌倉時代にさかのぼる。約700年前に熊野権現、熊野神社として祀られたのが起源とされている。当時から御祭神は伊弉諾尊(イザナギノミコ)と伊弉再尊(イザナギノミコト)である。その後、紆余曲折の歴史を経て、明治時代の神社合祀令により、面足尊(オモダルノミコト)、稲倉魂命(ウカノミタマノミコト)、高良玉垂姫命(コウラタマタレヒメノミコト)の神々が合祀されている。

他にも本殿を取り囲むように稲荷神社や大山神社、護国神社など多くの神社が祀られている全国的にも珍しい神社であると言う。写真は当日参加した方々と禰宜の高橋さん。 ちなみに高橋禰宜は、娘や息子の小中学校の後輩にあたるが、歳は7~8歳下、少し離れているので直接の関係はなかった。しかし、家は近かったので宮司のお父さんやお母さんとは知り合いである。 (中央、高橋禰宜、左から2人目がAsakoさん)

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終了後、近くの喫茶店でAsakoさんと話をした。彼女の連れ合いがカナダ人の写真家で、僕も何度か会い、彼の個展にも行ったことがある。今度、和紙を使った作品に挑戦したいので相談に乗ってほしいと言うのである。今月24日から吉祥寺のアップリンクで始まる僕の作品展「遙かなる チリ 1989」と同名の写真集を持って。

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☆いよいよオープンする小松健一作品展「遙かなる チリ 1989」のDM。初日の24日(金)のみが13時オープン。後は終了の11月26日(水)は、9:00~21:00まで。休館日なし。映画を観ない場合でも自由に作品展を見ることが出来る(無料)。 ☆11月15日(土)13:30~の回上映後、スクリーンの前で、写真家・小松健一のトークショーを行う(映画とセット)。

☆作品展はすべてゼラチンシルバービンテージプリント、六つ切り、大四つ切、全紙サイズ31点展示します。僕の在廊は不定期です。  ぜひ、吉祥寺駅前ですのでお出かけください~!♡☆

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