写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

2025年4月アーカイブ

 

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長年アイヌ民族を撮り続ける友人・宇井さんの写真展へ行った。赤羽という写真展会場としては余り聞かない土地だが、青猫書房という絵本を中心にした書店の奥のギャラリーでの展覧会だった。同名の著書の中からの選んだ作品展で個人周りとしているが、春の野花が咲く中庭が大きく見えて、内容に会うホンノリとする写真展である。

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作品は大きくはないが、1つ1つこだわっている。それはオリジナル制作をした額にも見て取れた。宇井さんはほぼ毎日会場に詰めているという。作品に対する思い入れが感じられる。

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宇井さんは写真家・樋口健二さんの弟子として知られているが、実は僕も1974年から2年間、創立したばかりの「現代写真研究所」の本科1年で樋口さんから学び、2年からは竹内敏信さんが加わって2人に学んだのだ。3年目の研究科では英伸三さんに学んだ。その後、英伸三塾にも2年ほどお世話になった。つまり僕は宇井さんの兄弟子とは言わないまでも、同じ樋口門下であり、僕はその片隅にいる。いまでも樋口さんから時々元気な声で電話がかかってくる。「飯を食いにこ~い!!」が口癖なので、近いうちに一緒に樋口さんの家に行こうと宇井さんと約束をした。

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その足で千代田区一番町にあるJCIIフォトサロンの「林忠彦が見たアメリカ1955年」へ行った。林義勝さんは在廊していなかったが、じっくりと見させてもらった。

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写真家の眞月美雨さんも4時過ぎに来ていた。図録は事前に林義勝さんから送られてきていたので作品はしっかりと見ていた。林忠彦さん37歳の時の作品、勢いがある。これからの己の未来を照らす様なはつらつとした作品群だった。使用カメラはニコンSシリーズ、僕も1972年からの新聞社時代に愛用していたので、懐かしかった。家に帰ってからカメラケースの中から引っ張りに出して、久しぶりにシャツターを切ってみた。

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僕は林忠彦さんとはパーティなどで何度かご一緒したのみだ。僕の先生の一人である田村茂さんのことを「先輩元気かい~、よろしくね」と会う度に言われた。一緒に写真を撮ったこともある。写真家の山口勝廣さんが撮ってくれたのだが、いまだ写真は頂いていない・・・。

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JPSやJCIIの直ぐ近くにある中華料理店、もうかれこれ40年ほど通っている店に行った。この前は北海道の写真家・水越武さんが上京した時に一緒に行った。水越さんもこの店の味が好きなのである。麻婆豆腐、海老、イカ、ツブ貝炒めに、付け出しのザーサイ。

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酢豚と焼き餃子、これが旨い。

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写真家の眞月美雨さんもこの店が好きで、とくに麻婆豆腐が好物という。

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自家製の白菜キムチ、絶品だ。

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午後6時までだと甕出し紹興酒グラス一杯200円なのでついつい呑み過ぎた。料理も美味いし。お陰で帰りが大変だった。本当に久しぶりに頭がグルグルとなり酔っぱらってしまったのだ・・・。 要注意~!!

 

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本格的な夏日となった4月19日午後から、東京・秋葉原にある(株)写真弘社本社において「2025 被爆80年 広島・長崎原爆写真展」に向けた作業を行った。

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作業には僕の他に、運営委員の新藤健一さん、沖縄在住の写真家・出口信一さん(右)、と写真弘社の山口修二さんが協力してくれた。米国によって原爆投下されてから80年となる今展は昨年、ノーベル平和賞を受賞した被団協が協賛になってくれた他に、協力としてピースボートおりずるプロジェクト、(株)写真弘社、(株)勉誠社はじめ、沖縄の写真仲間たちがサポートしてくれることになっている。

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この日の作業は、200点以上ある写真の中から整理し広島50点、長崎50点を目安にセレクトすることだ。さらに新たに発見されてた写真などを加え、10年前の写真展には展示されてなかった写真を広島、長崎合わせて15点程選び、新しくプリントすることなど決めた。

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右端から事務局長の僕、運営委員でフォトジャーナリストの新藤さん、写真研究塾「風」同人で協同組合日本写真家ユニオン理事の出口さん。、撮影は山口さん。

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作業会場は、写真弘社をお借りした。感謝~!!新しくプリントが焼きあがったら広島、長崎とも展示の順番を決める。50枚強が収納でき、沖縄などにも送れる鞏固な箱を作ることにした。その他、チラシ、DM、宣伝、受付体制のことなど話し合った。

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原爆投下70年には、「広島・長崎原爆写真展」を東京・文京シビックセンターで開催した。そして『決定版 広島原爆写真集』、『決定版 長崎原爆写真集』(勉誠社刊・定価:2500)を刊行した。同写真集は翌年、日本ジャナ―リスト会議賞・JCJ賞を受賞、現在までに2冊とも4版まで行っている。写真は、2018年に「反核・写真運動」を訪問し、交流を深めたテキサス大学ブリスコーアメリカ歴史センター館長のドン・カートン博士(前列中央)をはじめ3人の代表団と「反核・写真運動」の役員たち。右端の人はタムロンの元副社長で同社のアメリカ法人の責任者のNさん。通訳など協力をしてくれた。原爆写真を掲げての記念写真を撮った(東京・千代田区のホテル)。 撮影:塩崎亨

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前列左からテキサス大学教授・ドン・カートン博士、「反核・写真運動」故・熊切圭介代表委員、江成常夫代表委員など。ポスターは「反核・写真運動」の草創期に制作したもの。写真と自筆サインは世界的な写真家・ユージン・スミス、デザインは日本を代表するグラフィックデザイナーの粟津潔さんだ。翌年の原爆投下75年の8月6日に米国テキサス大学出版局から『Flash of Light,Wall of Fire』の刊行、同大学での原爆写真のデジタルでの管理・閲覧などにつながったのである。

 

 

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4月17日(木)、午後1時から写真研究塾「風」の新年度の例会が朝霞市産業文化センターでおこなわれた。岡山の高田同人と99歳の中村咲同人が欠席した他は全員が参加した。写真が好きで情熱がある人は、大歓迎~!!新入会員募集中~!☆!☆

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8月28日~9月3日に新宿のアイテムフォトギャラリーシリウスでの個展「舞踏家 屋久島で暮らす(案)」の開催が決まっている出口会員をはじめ、2冊目の写真集を「ヒマラヤ」でをまとめたいと言う水谷会員、撮りためて来た沖縄と横田をまとめたいと言う並木同人、10年以上撮り続けているテーマをいよいよ形にしたいと言う眞月同人、カンボジアへ6回取材に行っている被写体をまとめにかかりたいと言う橋都同人、最後に新たに東京・浅草を撮影し始めた塩崎事務局長。皆それぞれ力作を大量に持ってきたので見る方の僕は相当疲れた。朝一番にユンケルを飲んでいてよかった・・・。

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出口会員が理事を務めている協同組合日本写真家ユニオンで、ユーチューブで流す動画のシリーズがあり、その撮影をしていた。JPU組合員の出口君が個展の開催へ向けて準備をする様子をまとめるのだと言う。左端が出口会員。

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出口会員が「風」に入会してから3年。本格的に撮影した舞踏家の藤枝虫丸さんが暮らす屋久島へも3回取材に行っている。作品の幅が広がり、内容も深くなった。現在展示構成をはじめ、最後の仕上げにかかっている。

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体調崩していた水谷さん(前列左)が久しぶりに千葉の銚子から参加した。信濃の天竜川の奥地から朝4時起きで参加した橋都同人(後列左から2人目)もいるので久しぶりに記念撮影をした。

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塾終了後は、いつもの沖縄・名護出身のオーナーの店に。水谷さんと出口君の「同人推挙」のお祝いの乾杯をした。おめでとう~!♡☆

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名物・チキンの半身焼き。みんな好きだ。みんなの写真を撮り忘れてしまった・・・

 

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家から5分ほどのこの桜の樹の下は、ぶどうぱん社主催の恒例の「櫻を観る会」を20年余り行ってきた場所だ。今年は諸般の事情で残念ながらお休みとした。また来春、「土佐風カツオの刺し身&タタキ」の大皿を楽しみにしていてくださいね。

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今年は、缶酎ハイと柿の種など持っての独り寂しい花見となった。 ところでカメラが重く感じるようになってからは、それまで生徒たちに「スマホで撮るな!写真家の魂がくさるぞ~!」などと宣っていた僕が、恥ずかしながら今やすっかりスマホのお世話になっている。今回の21点の写真全て僕の携帯電話で撮影したものだ。散り始めた新河岸川辺の櫻の一端をお楽しみくださいませ・・・

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最後の2点は、我が家の前の畑の夕暮れ。この畑でさまざまな野菜など農作物を作っていたお隣の奥様がお亡くなりになったことを昨日知った。いつも美味しい料理や野菜たくさん差し入れでいただき、感謝しています。なかでも僕が一番好きだったのは台湾ちまきでした。

安らかにお眠りください・・・  合掌

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