写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

日記の最近のブログ記事

 

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午前中から猛暑日となった23日(火)、都内のニューオータニガーデンコートで開催している友人の写真家・山岸伸写真展へ行った。お濠を渡す弁慶橋から。

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写真展会場から見るエントランスへ続くホール。

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通りから写真展会場を見る。

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写真展会場正面。

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各界からの花が会場のあちこちに並ぶ。

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同世代の写真家の一人として意気投合している山岸伸さんと。それほど長い付き合いでも、何か共通の趣味や写真のテーマがある訳でもないが、初めて会った時から旧知の仲だったような親しみを覚えたのである。

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助手の一人の佐藤さんと打ち合わせに余念がない。会場で。 今回も感じたことだが、同世代の写真仲間ががんばっていると大いに励まされ、刺激を受ける。僕も負けてはいられない。精進をさらに重ねようとつくづくと思った。ありがとう~!♡☆

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被写体になっている人たちは各界の著名人が多い。今作品展までに撮った日本の顔(グループも含む)は1140人というから途方もない数だ。ここには確かに、ある時代を代表する日本人の顔が記録されているのである。

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帰路も弁慶橋を渡り、お濠で釣りをしている姿を撮った。大都会のど真ん中とは思えないほどの蝉時雨が降り注いでいた・・・。

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7月24日、2か月ぶりの「写真集団・上福岡」の例会へ参加した。

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猛暑日だけでなく、この日は午後に急激な雷雨と強風が襲ったにもかかわらず、みなさん参加した。バスや電車が動かなかったのでマイカーで来た人も2人いた。僕も電車が大幅に遅れていたが、10分程の遅れで会場に到着した。

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例会終了後、有志で暑気払いと僕の退院祝いを兼ねて懇親会を開いてくれた。この日は折しも土用の丑の日だったために、いつもは空いているお店が予約でいっぱいだった。

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別れる前に店の前で記念写真。久しぶりに保育園の年長さんのN君がお母さんと参加した(中央)。

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この間、石神井公園にある内科の病院や朝霞台の歯科医院、そして今日は志木の呼吸器内科と猛暑の中、病院巡りの日々だ。昨日、本格的な盛夏を迎えるにあたり、気分転換も兼ねてヘアカットに池袋へ出かけた。いつもお願いしているのは、写真家でもありヘアデザイナーでもある眞月美雨さん。彼女にヘアを委ねてから11年がたった。上の写真はカット前から徐々に撮ったもの。

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そして終了。秋口にパーマをかけるとかで、髪はあまり切らないようにしたという。僕は暑いので周りは出来るだけカットして欲しいとお願いをした。さて、出来上がりは・・・。

 

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第35回 全国保険医 写真展(主催:全国保険医団体連合会)が今月30日(火)から始まる。 ここ10数年前から審査委員長を仰せつかっている。全国の開業医(歯科も含む)12万を超える会員を有する団体だ。と言うことで応募者はすべて現役のお医者さん、先生たちだ。 ◆8月4日(日)午後2時から、写真展会場において僕が講師で、作品解説・講評をする。参加は自由・無料ですのでふるってご参加ください~!! お待ちしています・・・ 合掌

一昨日の15日夕方、突然に孫たちが訪ねて来た。もちろん家族できたのは初めての事。孫たちに会ったのは母親が亡くなった時だから3年前、以来である。長男は、まだ2歳にもなっていなかった。お姉ちゃんは、いま中学生、陸上部でがんばっていると言う。時の流れの速さを痛感する。右端は、よくできたお嫁さん。倅は、この日の午前中に広島から戻ったばかりだという。ありがとう~!♡☆

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僕は一枚も孫たちやお嫁さんと写真を撮ったことがないので、倅に撮ってもらった。突然の訪問だったのでパンツ姿で恥ずかしかったが、着替えている暇などはなく、寝間着姿そのままで・・・。

また来てね~!♡☆ と別れのあいさつ。わずか10分足らずの”夢物語”・・・。長女にも孫が出来たというが、まだ一度も会っていない・・・。

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採りたてのニガウリ(ゴーヤ)を使ってナス、厚揚げの味噌炒め。みそに仕掛けがある。

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鶏のムネ肉を使った料理。安くて高タンパクで低カロリー。付けている野菜はナスとトマトとマッシュルームのオリーブオイル炒め。ムネ肉は表面をよく焼き、中身は蒸して柔らかく仕上げる。

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ゴーヤを中心にナス、ミニトマト、インゲン豆、厚揚げ豆腐の卵かけ。

◆ 炎暑、お見舞い申し上げます

全国のみなさまのあたたかいお志をありがたく頂いています・・・ 合掌

☆沖縄・Dさま マンゴー  感謝~!!  ☆埼玉・Aさま 瀬戸内ブレンド茶、徳島・半田手延めん、あなごの荒ほぐし焼き   ありがとうございました。

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梅雨とはいえ、猛暑の日が続いたり、豪雨の日が続いたりと目まぐるしい。一昔のようなしとしとと静かに降り続く梅雨とは様子がまったく異なるのが近年の梅雨時だ。黴雨、梅霖、青梅雨、五月雨、白雨、夕立、驟雨、喜雨・・・などと詠まれていた日本の四季のなかで育まれてきた情緒ある雨ではない。亜熱帯地方のスコールのような激しく風雨が襲ってくる。台風のような被害が出る・・・。

そんな最中、暑さも一段落し、雨も降ったり止んだりの昨日、退院して3週間、21日になるが、6日の横浜に続いて2度目となる遠出をした。銀座、新宿と2つの写真展を回ったのである。

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まずは、銀座・和光で開かれている織作峰子さんの写真展。彼女とは直接知り合いではなかったが、一昨年の大阪での僕の写真展「琉球 OKINAWA」に炎暑の中、足を運んでくれた。その恩義を返さなければという思いがあった。体調を見ながら悩んでいたが、写真展が終了する3日前に決断してきたのである。セイコーハウス1Fの入り口前の大きな写真展案内。

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僕の顔など忘れているかと思いきや、直ぐに声をかけて来て、病気のことなど優しく気を使ってくれた。うれしかった・・・。じっくり作品を見せていただいてから写真を撮らせてもらった。彼女は現在、大阪芸術大学教授・写真学科学科長をはじめ、大車輪の活躍である。一見近寄りがたく見えるが、素顔は人当たりの良い大らかな人だ。僕のリクエストに気軽にカメラの前に立ってくれた。ありがとう~!♡☆プロフィールによれば、1981年ミスユニバース日本代表になっている人である。

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ついでにツーショト写真をパチリ~!!♡☆ お客さんは沢山入っていたが、僕のようにずうずうしく写真を撮っている人は皆無だった。だいたい会場内はすべて撮影禁止、至る所にステッカーが貼ってあった。 彼女の写真の師匠・大竹省二さんの想い出話や今回の作品である「箔フォトグラフィー」について語った。この写真展を観て、写真家を志す者にとっては、まさに希望の光、励みになると思った。その事を織作さんに伝えると、うれしそうに微笑んでいた・・・。

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その足で、地下鉄・丸ノ内線の新宿御苑前駅に向かった。公益社団法人日本写真家協会の2024年度の新入会員展「私の仕事」が開かれているからだ。かって僕が主宰する写真研究塾「風」の合宿などにも参加していた奈良の写真家・奥田健一君が上京していて、JPSにも加入した。それで行ったのだ。昨年の神戸でのマリナーズ・アイ展にも来てくれていたのである。彼の作品の前で。

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今年度からJPSの新理事となった写真家の土屋勝義さん(左)も入って一緒に記念写真を撮った。本年は28名が新入会員となったが奥田君以外は誰も知らなかった。写真も名前さえも聞いたことがない人ばかりだった。僕は来年でJPSに入会して丸40年となるが、もう時代が違うのだろう。まるで”浦島太郎”になった気分だった・・・。

 

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この日、退院してちょうど2週間。初めての遠出だったので少し心配だった。ヒマラヤなどで使用した一脚を杖代わりにした。ようやく辿り着いた会場で参加者と談笑する。疲れるので椅子を用意してもらった。

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作品を解説するときは、当然立ってしたが、塩崎さんが解説しているときには座らせてもらった。会場の関係で参加者は散らばっていてうまく写真に納まらない。

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大賞、推薦をはじめ入賞作品についての解説から始める。僕の左が審査員をした塩崎亨さん。

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「大賞」を受賞した19歳の熊倉颯くんと「U19大賞」を受賞した高校2年生の渡邊真帆さん。大賞作品「旅路」の前で。

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19歳と16歳に囲まれて歓ぶ僕でした。同年代の気持ちはあるのだが・・・。

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渡邊真帆ちゃんのご家族。お父さん、お母さん、妹さん、弟さんみんな揃って来てくれた。うれしいさ~!♡☆

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少し熱が入り過ぎて予定の時間を40分以上オーバーしてしまった。4時過ぎても最後まで残っていた一部の人たちと記念写真を撮った。

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「海の写真道場」が終わってから希望者で、恒例の僕の”誕生会”へ中華街に繰り出した。毎年、僕の誕生日前後に「海の写真道場」が行われるので、何となく誰かの発案で始まり、今まで十数年続いていきた・・・。今回の参加者は、12人だった。僕の体調の事もありほんの身の周りに人だけしか声をかけていなかった。僕が教えている「写真集団・上福岡」、写真研究塾「風」のメンバーが中心だった。

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「写真集団・上福岡」のメンバー。左から竹川義之会長、その隣が一瀬邦子事務局長。後の4人は昨年後期に入会した新しい会員の人たち。 ありがとう~!♡☆

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写真研究塾「風」のメンバー。右端が翻訳家の遠藤さん、僕の隣が漁師で船長の佐々木さん、その隣が塩崎「風」事務局長。

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中華街の市場通り。僕らが店に入った頃は、人通りは少なかったが、外に出たらずいぶんと賑わっていた。雨も上がっていた・・・。

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「写真集団・上福岡」の後藤会員が「チキ」というポラロイドカメラで、僕のポートレートを何枚も撮ってくれたので、お返しに一枚撮影した・・・。大きなお子さんが3人もいるハッスルお母さんとは思えない・・・。写真創作活動もがんばっている期待の一人~!♡☆

 

◆ 暑中お見舞い申し上げます

極暑の日が続きますが、みなさま如何お過ごしでしょうか。くれぐれもご自愛くださいませ。全国のこころ優しいみなさまが、お気を使い様々な物をお送りいただいています。本当にありがとうございます・・・ 合掌

☆鹿児島 Mさま 薩摩芋焼酎「六代目百合」一升  ☆東京 Gさま バリ島の太陽と海から作られた天然天日塩  ☆東京 K福祉センターさま 横浜かおり・洋菓子  ☆東京 Eさま 四川省パンダセンターの土産・パンダの扇子  ☆埼玉 Tさま スイカ2玉、ニガウリ10本、トマト、ナスなどたくさん

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☆この間、入院見舞い、退院祝いなどいただきました。この場をお借りしてお礼を申し上げます   合掌

☆埼玉・Tさま  ☆埼玉・Yさま  ☆埼玉・Iさま  ☆埼玉・Kさま  ☆東京・Kさま    ☆埼玉・Kさま

 

 

 

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ポスター(写真:「大賞・旅路」熊倉颯 デザイン:塩崎亨)

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チラシ(写真:「特別賞・夏休み」阿部高嗣 デザイン:塩崎亨)

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チラシの裏:入賞作品

☆7月6日(土)14:00~横浜赤レンガ倉庫で作品解説「海の写真道場」講師:小松健一&塩崎亨、☆8月8日(木)14:00~デザイン・クリエイティブセンター神戸で作品解説「海の写真道場」講師:小松健一、9月19日(木)14:00~NHK福岡放送局ギャラリーで作品解説「海の写真道場」講師:小松健一を行います。自由参加・無料ですので、写真仲間や友人・知人をお誘いの上ぜひ、ご参加ください。みなさんとお会いできることが楽しみです。◆終了後、希望者で懇親会も予定しています。ご参加ください~!!

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久しぶりのここ数日の「こまつ平民食堂」の献立の一部を紹介。トマト入りゴーヤチャンプルー。豆腐は島豆腐ではないので、くずれやすいので注意。

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玄米+五穀米のマッシュルーム、ニンニク入りチャーハン。卵は別に焼いて置き最後にまぜる。
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ナス、キュウリの味噌炒め。みその味付けがポイント。
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自宅前の畑の向こうに夕日が沈む。

◆暑中お見舞い申し上げます  今年もまた暑い夏が巡って来ました。そしてそれは、ありがたい「お中元」の季節でもあります。全国のみなさまのあたたかい思いやりにより、この猛暑も何とか乗り切れればと思っています。とくに今年は5月、6月と突然の入院、そして手術という試練に立たされました。ビンボーフリーランスの写真家にとっては三重の厳しい夏です・・・
みなさまのご自愛をこころよりお祈り申し上げます・・・ 合掌

☆東京・Kセンターさま 「北海道産 豚肉限定 美ノ国」詰め合わせ  ☆長崎・Yさま 「木屋の干し物」詰め合わせ  ☆埼玉・Iさま 「手つくり夏野菜たくさん」  ☆奄美大島・Aさま 「パッションフルーツ」一箱   ありがとうございました。


 

 

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6月22日、雨上がりの清々しい朝。午後に退院が決まっているが、その日に相応しい朝を迎えた。病室の窓辺から。
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手術後に入った病室。ちょうど10日間滞在した部屋。なんとなく愛着が湧く・・・。帰宅後はしばらく療養とリハビリを兼ねながらのんびりと送るつもりでいる。とにかく多くの方々にご心配をかけたことを心からお詫びします。 僕は絶対的に元気ですからご安心ください~!♡☆

◆写真は、沖縄本島最北端・辺戸岬より本土方面を望む。晴れた日には与論島の島影が見える。
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5月7日、埼玉県和光市にある独立行政法人 国立病院機構 埼玉病院へ入院した。長男である小松淳平と弟子の眞月美雨さんが同伴してくれた。

最初の入院は5月20日までとなったが、当初の予定は、10日手術ということであった。しかし、この間、検査を繰り返し、糖尿病内科の医師たちが、血糖値の高さ、血圧の高さなどいままの状況では手術のリスクが高すぎるという提案を泌尿器科の医師にして再検討となったことでこの入院がなった。リスクを最大限に下げて手術に耐えうる環境に整えることが入院の目標である。

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最初の病室からは富士山が正面に見えた。「小松さん、起きて富士山がよく見るわよ~」と夜勤担当の看護師から声をかけられた。このように富士山が綺麗に臨める五月晴れは、2週間の入院の内、結局は2日間しかなかった。

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同病院内における撮影や録音などの行為は厳しく禁止されている。各所にその旨を記入したポスターが掲示されている。看護師たちスタッフからの注意も多い。他の患者さんもいることなどで当然のことではある。自ずと撮れるものは限られてくる。このような病窓から風景、朝、昼、夜の三食の食事メニュー、それに自写像などだ。面白くない映像が続くかもしれないが、ご容赦ください。

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再入院の6月10日。この日も前回同様、倅の小松淳平と眞月美雨さんが同行してくれた。病院の正面玄関口。(※突然、再入院の話に飛びましたが以下は、一回目の入院の話です)

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この間、埼玉病院での検査は繰り返された。この映像は1度目の造影剤を入れたCT検査の僕の腎臓の画像。上の画像の左部分の腎臓の下に丸く付いているのが癌の腫瘍。この時点で直径7センチ大だった。下の画像は輪切りにして見ているもの。やはり左部分の丸いものが腎臓がんである。僕が「腎臓よりも大きく見えますね」と言うとまだ40代と思われる執刀を担当する医師は「そうですね、でもまだ転移は見られませんので早く切りましょう」と言って笑った。この写真はその医師が撮影してくれたもの。僕が写真家であり記録として残したいという希望に沿ってくれたのである。

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夕日の刻は、ぼっ~と外を眺めていた・・・。 俳句は浮かばなかった・・・。

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晴れた日は、晴れた日でぼっ~と雲の流れを見つめていた。僕は貧乏人なので一番安い4人部屋に入っていたが、空いていれば窓側を希望することができる。但し、一日500円費用が嵩む。でもカーテンに仕切られ、一日陽が射さない場所に長期に及びいると思うと居たたまれない。ささやかな贅沢は、精神面でも良いと思い頼んだのだ。10㎝ほどだが開けて外の空気も入れられるのにはありがたいと思った・・・。

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一日3食のメニューはすべて撮った。1日、1800カロリー。値段は一食100円なり。それでこのボリュームはうれしい。米は発芽米に変えてもらった。家でのご飯と同じにしてもらった。

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毎日、小さな散歩をした。新館の6階から本館の1階に下り、外のバス停まで行き前にある小さな公園で軽いストレッチをした。その後、コンビニエンスストアへ寄って1本1リットルの水「霧島の天然水」2本、ルイボスティー、中国茶各1リットル。最後にコーヒーのAサイズをオリジナルチェイサーに詰めて戻ってくる。これを日課としていた。
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毎食、しっかりと噛み、味わって食べるよう試みた。
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バス停前の風景。ベンチに何気なく座っていると色んなものが見えてくるから面白い。僕の写真の恩師の一人に戦後、学生写真運動などで名をはせ、「カメラ」の最後の編集長代理を務めた目島恵一先生という人がいた。この先生は滅茶苦茶酒が好きだった。酔うと必ず「上から読むとめじまだが下か読むとまじめだ~!!」と大声で笑っていた。独りベンチに座っていると、ふとそんなことを想い出した・・・。 合掌
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再入院の部屋から見える埼玉病院の表て玄関。入院は6月10日~22日。

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今日もパンのような雲が流れていく。

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11日から献立は「重湯」になった。米粒ひとつ入っていない。何も味がせず、何を食べているかもわからない。

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時のたつことの何と遅いことか・・・。

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11日手術の前日、夕方から点滴が始まる。

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この日の夕食も重湯。体内の物を出来るだけきれいに出すために昨日から下剤や浣腸を使い、胃や腸から入っている物を絞り出しているのだ。

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2024年6月12日(大安吉日)午前8時。最後になるかもしれない撮影。 ここから手術を終えて集中治療室に戻るまでの全ての写真は、写真家の眞月美雨さんが、医師・看護スタッフの人たちの了解と協力を得て撮影した貴重なドキュメントである。ここにアップしているのは、その一部だ。   感謝~!♡☆

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9時に手術が始まるので慌てて荷物を整理し、部屋の引っ越しだ。僕がこの手術で一番ショックだったのが髭を全て剃ってほしい!!と言うことだった。僕は当初から、がんとして反対を貫いていた。約半世紀、40数年間髭は僕の相棒として常にあった。ヒマラヤ、チベット、アンデス、北極・・・どこに行くにも必ず一緒だった。「僕の髭は武士の刀やちょんまげと同じだ」と抵抗していた。僕と親しい写真仲間も見たこともない。娘や倅も・・・。僕すら記憶がないくらいだ。

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そうしたら手術を担当する泌尿器科の医師3人、麻酔科の医師2人が僕の部屋に来た。みんなで説得作戦。「緊急事態が発生したときに、髭があると対応できない」というので「では緊急事態が発生した時には無条件で剃っていい」と僕が言った。最後に執刀する医師が「髭を剃らないならこの手術はできない」とぴしゃりと言った。

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こうまで言われると仕方ない。最後まで抵抗してみてもと、一瞬思ったが、やめた。髭はまたすぐに伸びてくるのだ。そんなことにこだわっているより、一日も早く健康になってやり残した仕事をやり切らねばならないと思い直したのである。残された日々が限られている。顎の髭は剃れた。

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残すは、鼻の下の髭。”髭剃り名人”と言われる看護師さんが医療用の鋏を使って何とか剃っていく。病院だからカミソリなど刃物類は置いていないのである。この鋏では正直難しい。

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最後は刃の付いてない電気カミソリ。でごしごし擦り付けるように剃っていった。もう何人もの髭を剃っているので感覚が分かっているのだそうだ。助かった手術室へこれで15分前に向える。

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髭が剃られ、弱弱しくなったような僕。これが恐らく僕が死ぬ前に最後に見せた髭のない顔となるだろう・・・。レアな写真かも知れない。

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家族など関係者も、見送りはこのエレベーター前まで。手術室へ向かう。地獄への通路のような気がした。6月12日、8時55分。

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ここからはまだ全身麻酔が効いているので、僕は一切覚えてない。鼻や背中、尿管、両手、両足から多数の管がつながっている。

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当初の手術予定は「4時間見ておきましょう。通常2時間か3時間ですが小松さんのは大きいですから」と前日の打ち合わせでは言っていた。しかし、何と9時間を超える大手術だった。美雨さんによると部屋に戻ったのは夜の6時を優に廻っていたと言う。泌尿器科の医師3人、麻酔科の医師2人、それを支える看護医療スタッフ5人が疲れ果てていたと聞いた。「僕が担当した手術中、一番時間がかかったし、おそらく泌尿器科の記録だろう・・・」と後に主治医から聞いた。

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左がわの丸いのが癌の病巣。

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左側の腎臓の下にぶら下がる丸いものが癌の腫瘍。

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上の写真が切り取った右腎臓と癌。左がわの上と下にどす黒くなっているのが癌の腫瘍と思われる。「大きさは30㎝を超え、重さは3キログラムはあったと思う」と主治医は説明した。「あんなに大きく、重い腎臓は初めてでしたよ」と苦笑していた。撮影した美雨さんはこの日以来、口にするのは勿論、肉類に近付けなくなってしまって閉口しているという。 ごめんなさい~!♡☆

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麻酔が覚めて来るたびにそこら中に激痛が走る。この痛みは半端でない。美雨さんが居たことも帰ったことも全く記憶にないのだ・・・。

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13日の夕方。集中治療室から個室の部屋へと変わる。

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14日、少し起きれるようになったが、まだ全身が痛い。尿管と腎臓に入る管を除いて夕方取れる。鼻、背中の痛み止めの管、両手の点滴用注射器など外れただけでも気分がいい。夕方、眞月美雨さんが寄ってくれた。生きている証に「一緒に写真を!」をと言うのでパチリ~!☆!♡

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18日、一日中雨が降り続いていた。僕は窓を開けて、雨音と湿気を含んだ甘い大気に親しんだ。子どもの頃から雨の日は好きだった・・・。

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洗面所の鏡で自撮り。5月7日入院した時の体重は、119、4キログラム。6月18日朝の体重は101,9キログラムだった。目標の90キロ台突入は厳しいかもしれないが、諦めないでがんばってみよう。しかし、明日朝から通常の糖尿病患者用のインシュリン投用が始まるので、食事もきちんと窃取しないと低血糖になる。体重を単純に減らすために食料を減らすというわけにはいかなくなるのだ。ここら辺については毎日、栄養士が来て相談している。

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6月19日朝、病窓からの爽やかな風景。 この調子で回復していくと退院も見通せると主治医は言った。今週中か、来週頭か、僕とすれば出来るだけ早く退院したい。今回の件については、家族とごく近い少数の人以外には一切知らせていない。いろいろとご心配をかけている多くのみなさま方に、一刻も早く元気な姿を見せたい。

・残された人生、悔いのないように精進する。

・やり残した仕事を一つでもやり遂げるよう努力する。

・病気としっかり向き合い、決して侮らぬ共生の精神で生きぬく。

今回の闘病生活を体験して学び、心に刻んだことは、上の3点である。余りにも平明簡素であるが、決してそう長くはない残りの日々を静かに生きて行きたいと切に思っている・・・  合掌

 

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ポスター(A2サイズ42㎝X60㎝、写真:大賞作品「旅路」熊倉颯)デザイン:塩崎亨

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チラシ表(A4サイズ、写真:特別賞作品「夏休み」阿部高嗣)デザイン:塩崎亨

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チラシ裏(写真:入賞作品 大賞・推薦・特選・優秀賞・U19大賞・会長賞・特別賞)

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DMハガキ(裏)

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DMハガキ(表)

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林義勝さんが企画した「林家6代 写真展」を観たせいか、カメラは持っていなかったが、無性に撮影したくなった。四谷の露地ではあるが、ふと潮風が吹いてきたと思った。同伴した写真家の眞月美雨さんにモデルになってもらい20カット余りシャツターを切った。恥ずかしながら手持ちのスマホで。本人の承諾を得て数点ここにアップすることにした。

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知り合ってから10数年が経つが、いままでほとんど美雨さんを被写体として撮ったことはなかった。せいぜい記念写真だった。今回もそれに近いが、多少は彼女の内面を表現できたかと思いアップしたのである。あらためて彼女の表情を見て、出会った頃とはずいぶんと印象が変わったと思った・・・。

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「小松~何を暇こいているんじゃ!!」と叱られそうだが、人間を撮るということはやはり面白いと思った。山岸伸さんの気持ちがよくわかる。土門拳の『風貌』、田村茂の『現代日本の百人』などに憧れた時代もあった。もう遅いかもしれないが、僕も興味のある、好きな日本人を撮影したいとあらためて思った。でも・・・せめてものこの道に入って半世紀、いままで撮りためた人びとを「出逢いの肖像」としてまとめようと思っている。やるぞ~!!

 

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6月6日、年に一度の撮影のために、朝7時半過ぎに家を出て湘南台の先にあるスタジオ&倉庫へ向かった。今日の撮影を手伝ってくれるのは、写真家の塩崎亨さん。

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主催者である一般財団法人全日本海員福祉センターの事務局の飯田さん(右端)も手伝いに来てくれた。スタジオのスタッフ5人も。撮影は11時前から始まった。

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塩崎君とのコンビはすでに9年目。途中変わった年もあったが、順調に撮影は進んだ。

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午後1時15分前に、午前中の撮影は終わりにした。知らない内に塩崎君が撮ってくれていた。

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昼食前に、恒例のスタッフたちとの記念写真を撮った。

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昼食はスタジオ近くの鮮魚が売りのいつもの食堂へ。各自が自由の頼んだが、この日の僕のメニューは、下田港のトロ金目鯛(200g)の煮つけ定食。

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それに伊豆七島の神津島のアカいかの刺し身。

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地元湘南の釜揚げのしらすを頂いた。食べきれなかったのでみなさんへ回した。満足でした。 合掌

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他の人たちが頼んだメニューのいくつかを撮らせてもらった。本マグロ(100g)定食。

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駿河湾の獲れたてアジのフライ定食。

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海鮮丼。どれもが美味しそ

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午後2時過ぎから撮影開始。この2枚も知らない内に塩崎君が撮ってくれたのだ。

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スタッフが1人合流したので、最後の撮影が終わった後、再度記念写真を撮った。午後4時を過ぎていた。これで来年の6月に再会するまでは、みなさんと旨い魚としばしのお別れである。お疲れさまでした・・・。

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帰りに、最寄り駅前にある居酒屋に寄った。この写真の筋の煮込みが無性に食べたくなったのである。口の中に入れるととろけてしまうやわらかさ、脂質が抜けたコラーゲンがたっぷりで旨い。焼酎のロックがとりわけ合う・・・(この日は禁酒しているために呑むことはできなかったが)。

 

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6月2日、「第36回全国保険医写真展」の審査が新宿の保険医団体連合会の本部で行われた。山口県、徳島県、宮城県など全国から集まった文化部所属の先生たちも参加しての審査だった。

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審査委員委員長の僕と右隣りは、岩本英次審査委員(JPS会員)。文化部の先生方。写真展は8月初旬に東京JCIIフォトサロンで開かれる。入賞作品をふくめ約60点が展示される。会期中の8月4日(日)14:00から、僕が講師をして写真解説が行われる。無料・自由参加ですので、ふるってご参加ください。

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今回、会長賞を受賞した工藤美千代さんは、徳島県でクリニックを開く総合内科専門医であり、糖尿病専門医の医師である。記念に僕とパチリ~!!会長賞受賞は2度目であるという。娘さんとお孫さんの愛を表現した「宝」というタイトルの作品。

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審査終了後、近くの居酒屋でスタッフも参加して、軽く打ち上げをした。僕もお付き合いをした。先生方は酒豪が多い・・・。

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6月4日、しばらくの間、また”隔離生活”になるので、ヘアカットに池袋のサロンへ行った。

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3度目のヘアサロン。駅に近いし広々としている。

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ヘアスタイルは、ここ11年間は、フリーのヘアデザイナーであり、写真家でもある眞月美雨さんに任せっぱなしだ。

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写真家仲間では親しい林義勝さんが4代目となる「林家6代 写真展」へ出かけた。彼の父親は著名な写真家・林忠彦(3代目)さんである。

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四ツ谷駅近くにあるポートレートギャラリー。

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5代目となる林義明さんが、山口県周南市から来て写真解説をしていた。会場には多くの参加者が詰めかけていた。

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自分の作品、シルクロードを撮ったものを説明をする義勝さん。

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林義勝さんが教えている写真教室の生徒さんたちが見え、記念写真を撮っていた。右端で配置を指示する5代目林義明さん。

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一緒に並んで記念写真を撮る。義勝さんの作品前で(撮影:眞月美雨)

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自然写真家の鈴木一雄さんと林さんと僕の3人は気が合う仲間。3人で何かをやろうよと相談しているが、果たして・・・。

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奥さまの葉山真理さんと眞月美雨さんも入って4人で。撮影は林写真家5代目、義明さんだ。縦位置写真を横位置に圧縮してあるので、みなさん太ってみえる。ごめんなさい~!!

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家路を急いだが最寄り駅についたとたんに空が暗くなり、風も出て来た。遠雷が見る見る大きくなり、大粒の雨が落ちて来た。傘を持っていなかったので慌てて近くのお店に入ったら、うなぎ屋さん。メニューはうなぎの松、竹、梅。酒はビールに日本酒にノンアルコールの計6種類のみ。後は一切無いときた。値段はうなぎにしたらリーヅナブルではある。とにかく久しぶりにうな重にビールを頼んだ。

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後はひたすら雨の止むのを待つだけ。雨音を聴きながら40分程眠ってしまった・・・。目覚めたら雨は上がり、外は爽やかな大気に包まれていた。

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6月5日、夕日が差し込む我が家の玄関。

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玄関前の畑に日が暮れるところだった。同じ歳のお隣さんが、今年初収穫のきゅうりと2日前に掘ったジャガイモを分けてくれた。感謝~!! 彼の耕す畑が写る写真を見せたら喜んでくれた。

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