写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

2023年5月アーカイブ

 

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ここ10数年前から担当してきた特別講義を今年は3年ぶりにリアルで東放学園映画専門学校の教室で行った。コロナ禍の中ではリモートでの授業だったが、やはり学生たちと面と向かっての対面授業は楽しいものだ。講義が終わったあと、みんなで記念撮影。僕の右はこの学年担当の金大偉先生(5月17日)。

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映像作家で音楽家、画家でもあり映画監督でもある金大偉さん。かれこれ付き合いは四半世紀は経つ。現在、彼が監督をつとめた2本の映画が全国で上映中である。一作は山田洋次監督が「人類の原点に迫ろうとする金大偉監督の偉業に敬意を表しながら拝見しました」と推奨する第2弾「天空のサマン」・・・天地人を繋ぐ、満州族の魂。シャーマニズムの源泉を追求。もう一つは、「大地よ アイヌとして生きる」・・・民族のアイデンティティー、共生への光を求めてアイヌの精神と魂の原点を探るドキュメント映像詩。ぜひ、ご覧ください!!

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事務所が近いと言うことで、家の近くに会いに来てくれた野田雅也さんと。左は写真家の眞月美雨さん。彼女は仕事が終わってから合流した。野田さんは今年、都内で写真展「造船記」を開催して話題になったばかり。同名の写真集も同時に出版した。3.11東日本大震災で大きな被害に見舞われた岩手県大槌町の小さな造船所から11年間見続けてきた復興の足跡を記録した重厚なドキュメンタリーとなっている。また福島県浪江町の津島を記録し続けたドキュメント映画「ふるさと 津島」も好評である。まだ40歳代と若いにもかかわらず、力のこもった仕事を丁寧にしている。初めてだったが写真談議に花が咲き、6時間余り熱く語った。酒も強い・・・。

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親しい写真仲間の山岸伸さんの写真展のチラシとDM。「日本の顔」はニューオータニガーデンコート3F(6月12日~24日)。

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同じく山岸伸・佐藤倫子夫妻の写真展「帝国ホテルの記憶」(4月28日~9月7日/帝国ホテルプラザ東京2・3・4F特設ギャラリー他)。ぜひ、伸&倫子夫妻のもう一つの顔をご覧ください~!♡☆

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森田さんのモティーフの一つ「バングラデシュ」の第2弾。今年の春に銀座の富士フォトギャラリーで写真展「夢幻賛歌」を開催したばかりなのに、そしてすでに来年の個展も決まっている。旺盛な活動ぶりだ。彼が20代前半の頃からよく知っているし、写真家のお父さんとも面識があった長い付き合いである・・・。

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写真家の塩崎亨「風」事務局長と。僕は森田くんの20代の代表的な写真集『檻の中』を買ったが、塩崎くんは3冊の写真集を買い求めていた。車で行ったことと、前日からの仕事の疲れで一緒にお祝いの乾杯をあげられなかったのは残念でした・・・。 合掌

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帰路、最寄り駅のよく行く街の中華屋さんで夕食を軽く済ませて帰った。疲れていたせいか、食べきれなく残したの、パックに2つ詰めてもらい持ち帰った・・・。

 

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久しぶりに97歳の中村咲同人の参加(中央)。右から1年間の休会が終わり、長野県下伊那から例会に参加した橋都とみ子同人、今年度から入塾した千葉県銚子の水谷栄一さん。 (2023年5月14日)

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塩崎亨同人の沖縄をモティーフにしている作品。

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この日参加できなかった岡山県早島町の高田昭雄同人は、作品を3テーマ、約400点余りを送ってきた。「昭和の子どもは輝いていた」1967年から撮影した「無認可保育園」、1968年~1970年にかけて撮影した「盲人の子どものための寮」、1969年に撮影した「朝鮮人学校」、1968年~1969年に撮影した「沖縄から来た少年」、1972年撮影の「島の学校」1975年撮影の「山の学校」。これらの作品で来年3月、倉敷市立美術館で100点余りを展示する写真展を開催を予定している。

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高田昭雄同人の作品。四国山脈の主峰・剣山麓の限界集落を記録した「巨樹は残った」、瀬戸内の海をモティーフにした「印象派 備讃瀬戸」、「風」展に出品する倉敷市真備町の小田川の大洪水を中心に、歴史ある風土を追った「恵みの川 歴史の道=小田川」。みな圧倒されて、長い時間見入っていた。

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現在、療養中でもある岡山の高田さんを除いた「風」のメンバーがそろったので記念写真を撮った。9月28日からの15周年記念展に向けて、7月16日(日)の例会、8月29日~30日の合宿が決まった。会場は朝霞市産業文化センター。宿泊は近くの北朝霞駅前ホテル・東横イン。詳しくは後日、事務局より連絡します。

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左手前、沖縄南陽市在住の出口信一会員。6月に沖縄へ撮影に行く4人のメンバーたちを家族そろってサポートしてくれることになっている。感謝~!! 出口君は屋久島で自然と共に暮らす舞踏家・虫丸さんを追っている。力作である。

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新会員の水谷さんのチベット、ヒマラヤ、ネパールなど作品に注目。合わせて今月発行した写真集『サハラ蒼氓』もみな感嘆していた。

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眞月美雨同人(右から3人目)の沖縄をモティーフにした作品。

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例会終了後、会場近くの駅前の居酒屋で、水谷さんの「歓迎会&出版を祝う会」、橋都さんの「お帰りなさい会」、中村咲さんの「97歳のお祝い会」など兼ねてささやかな会を行った・・・。

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左から創立時から会員だった並木すみ江同人、「風」事務局長の塩崎亨さん、眞月美雨同人。

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おでん風の煮物、串揚げが名物の居酒屋。肉の5点盛の刺身も美味だ。地元の人たちでいつも満席。

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右手前、中村さんを車で送って来てくれた無線仲間の人。右奥から2人目は地元に住む「写真集団・上福岡」の事務局長の一瀬邦子さん。あいさつに顔を出してくれた。

 

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作品会場で。彼女が日本写真芸術専門学校の学生時代に撮影したもの。当時から写真家の樋口健二さんに師事している。時代は異なるが僕も1970年代初め頃、現代写真研究所で樋口さんにカウンセラーとして2年間ほどお世話になった。当時、僕と妻を家に招待して奥様の手作りの料理でもてなしてくれた。奥様と妻の名前が同じ「節子」と言うのも何かの縁だった気がする。樋口さんはその時に、僕に「小松君、君は写真家になりなさい。プロとして生きていけ~!」と自分の苦労話など聞かせながら写真家の道を勧めてくれた。そういう意味では眞紀子さんと僕は”兄弟関係”になるのかもしれない。今、思うとあの時の樋口さんの勧めがなければ、いまの僕はないかもしれない・・・。時々、朝早くから元気な声で電話がかかってくるが深く感謝している・・・。 合掌

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久しぶりに会った山口勝廣JPS副会長(左)と芳賀日出夫さんの長男である写真家・芳賀日向夫妻、宇井眞紀子さん。

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僕と山口さんと宇井さんと。それぞれに長い付き合いである・・・。

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5月12日、午後6時からJCIIの6階会議室で、オープニングパーティが行われた。新型コロナウイルス感染の影響でこの会場でのオープニングパーティは3年ぶりだった。

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コロナ禍は収まったと言え、時期が時期だけに本当に親しい人だけに声をかけたようで、彼女の会としては少しささやかではあった。日本写真家協会会長の野町和嘉さんが乾杯の音頭をとった。

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それでも参加者は50~60人はいただろう。

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アイヌ料理も出された。ジャガイモをあげたもの。

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眞紀子さんを囲んで。右から写真家の山岸伸さん、僕、山口一彦さん、写真家の木村充宏さん。

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左からJSIIフォトサロンの責任者の白山真理さん、公益社団法人日本写真協会常務理事・尾畑正光さん、(株)コスモス インターナショナル社長の新山洋一さん。

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僕、写真家の石田研二さん、野町和嘉さんと。

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会場風景。3年以上ぶりのオープニングパーティなのでみな少し戸惑っているようだった。

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自称「三人娘」。右から写真家・佐藤倫子さん(山岸伸さんの奥様)、宇井眞紀子さん、写真家の島田冴子ネェ~ネ~。

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大いに意気投合している写真家の山岸伸ちゃんです~!♡☆ 撮影は山岸さんの飲み友達の山口一彦くん。

 

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見ておきたい写真展があったので都内に出かけた。先ずは船尾修君の作品展。今年度の土門拳賞受賞作品だ。最終日の5月8日に何とか間に合った。作者はいなかったが入場者は多かった。

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受賞作となった写真集『満州国の近代建築遺産』(集広社刊)。400頁を超える大本だ。クラウドファンディングをして資金を集めて出版にこぎつけたというが、よくぞここまで立派な著作になったものだと感心した・・・。

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5月8日、銀座のソニーイメージングギャラリーへ行った。富士フイルムフォトサロンでの林忠彦賞受賞作品の方には行けなかったので、こちらに来たのである。作者の新田君はいたので話をした。サハリンには僕もソ連時代とロシアになってからも行っているので興味があった。写真展を見た後、僕なりの感想を述べた・・・。

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写真集も比較的求めやすかったのと自主出版なので大変だというので購入した。そうしたら新田君が突然、「もう30数年前になりますが、僕がバイトをしていた出版編集部によく小松さんが来ていて一緒に食事をしたことがありました・・・」というので驚いた。僕はまったく記憶がなかった。話をして行くと当時の編集部にいた人たちの顔が浮かんできて懐かしかった。不思議な縁だと思って妙にうれしかった・・・。

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古くからの写真の友人である石川武志さんが昨年のユージンスミスと水俣関連の写真展に続き、個展をしているので見に行った。インドの大都市・ムンバイに生きる男性でも女性でもない「ヒジュラ」と呼ばれる人たちが、サード・ジェンダーの社会の中で、厳しくもたくましく生きる姿を共感を込めて追った作品。

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右端が石川武志さん、その隣は写真家の赤城耕一さん。

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会場を埋めた作品の色彩がいかにもインドらしいと思った・・・。

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2か月半ぶりに開かれた「写真集団・上福岡」の例会。

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2023年度、初めての「写真集団・上福岡」の例会が5月10日にふじみ野市で行われた。2月に行われた創立40周年記念展は、史上最高の入場者で大成功だったという報告を受けた。来年も引き続き写真展をやると言うことがこの日の総会で決まった。写真を持って見学に来たGさん(右端)、ぜひ入会してくれるとうれしいな~!♡☆

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昨年5月、沖縄で出会った某放送局の社会部記者のHさん。奥さんが沖縄出身であり、自身も沖縄支局が長かったこともあり、大の沖縄通である。この日も二軒目にもかかわらず2人で泡盛のクース(古酒)をボトル1本空けた。6月に行く沖縄取材のことでも多くのアドバイスをもらった。僕よりずいぶんと若いが、呑んでいて愉快な人である。隣は琉球舞踊家の崎山陽子さん。池袋にある琉球料理の店・みやらびで。

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はじめて「みやらび」へ来たという女性2人のお客さんと共に(2023年5月8日)。

 

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ぶどうぱん社刊 2023年5月16日発売 上製本 B5判 152ページ(内カラー4色120ページ、本文「サハラ放浪」など32ページ) 定価:3600円+税  印刷/製本:(株)東京印書館 Printed A.D 高栁昇 装幀:塩崎亨 題字:小松風写

◆著者の水谷榮一さんの職業は昔から今も現役の塗装工です。本書のモティーフとなったサハラの地には、いまから45年前の1978年に初めて踏み入れました。以来、9回に分けて21カ月間、のべ650日余り滞在しています。その間、エジプトでアラビア語を学ぶために留学し、そしてイスラーム教徒となり、メッカ巡礼にも参加しています。そんなハッサン水谷さんが長年にわたり視つめ、体感したサハラの世界と蒼氓を、多様性の中の共生が求められている今日だからこそ、見て欲しいと切に願わずにはいられないのです。

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ぶどうぱん社刊 2021年10月31日発売 並製本 B5判 104ページ(内カラー4色10ページ・ダブルトーン2色94ページ、本文「追憶の島」8ページ)定価:3000円(税込み)  印刷/製本:(株)東京印書館 Printed A.D 高栁昇 装幀:塩崎亨

◆本書はコロナ禍の真最中に出版されたものです。作者は地元長崎を中心に活動しているフリーランスの写真家です。彼は自らが生まれ育ち、高校を卒業するまで家族と暮らした炭鉱の島・高島を1980年からのべ40年間にわたり撮影・記録してきました。空白期間もありましたが、最後の10年間は春夏秋冬、何度も通って廃坑となり、変わり果ててしまった故郷・高島をカメラを持って彷徨しました。その記録を丹念にまとめたのが本書です。明治、大正、昭和と時代の最先端を走り抜け、時代の進化とともに打ち棄てられた”愛しい島の物語”をぜひ、ご覧ください~!♡☆

☆両写真集ともご注文は、ぶどうぱん社まで。TEL&FAX:048-456-7302☆

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