写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

2023年8月アーカイブ

 

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立秋などは等の昔に過ぎたのに、毎日が酷暑、極暑の日々・・・。家の前の畑のスイカは暑さと降水量の少なさにほぼ全滅。みな割れてしまったのだ。(8月下旬の午後4時過ぎ)

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僕と同じ歳の隣人は、サラリーマンを辞めてから農家に前の土地を借りて農業はじめた。最近は本格的な農民になりつつある。暑さが少しは収まった夕暮れ時に畑に出て作業をしていた。(8月下旬)

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8月17日、東京芸術劇場で開かれている第38回日本海洋画展へ行った。今後、8月28日~9月3日まで、兵庫県民会館アートギャラリー。9月14日~19日まで、福岡アジア美術館において巡回展が行われる。 現代日本画壇の海洋画を一堂に集めた見ごたえある絵画展です。ぜひご覧ください(無料)

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スタッフと記念写真~!♡☆ 毎年発行している全作品が納められた画集(目録)撮影を僕が担当している。

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日本海洋画展とマリナーズ・アイ展の事務局を担当している飯田さん(左)と写真家の眞月美雨さん。

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8月18日、皆川靖写真展「房総逍遥 Ⅱ 安房・上総丘陵の四季風光」(ポートレートギャラリー/8月17日~23日)を見る。写真展DMと同時出版した同名の写真集(日本写真企画刊・3300円 税込)。皆川さんは千葉県を中心に写真活動をしている。現在、千葉県写真美術会副会長など。

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近所の居酒屋でブラリと呑む。大学院生のHさんと芝居や表現について語り合う・・・。

写真家・眞月美雨さんとは、9月28日から10月4日まで新宿御苑前のアイデムフォトギャラリー・シリウスで開かれる、「風」創立15周年記念展に出品する作品などの事など語り合った・・・。
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少々ご機嫌な僕でした・・・。近年は呑むと直ぐに眠たくなるので、あまり外では呑まない・・・。

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こんなことが実際にあるのか、というぐらい偶然の再会であった。この日、僕は創業70周年となる池袋の沖縄料理の店・みやらびへ久しぶりに顔を出した。友人の画家・美崎大洋さんを誘ったが生憎、体調が悪いらしく断られたので独りで店に入った。珍しく混んでいたのでカウンターへ腰かけてオリオンビールを呑み始めた。そこへ店の幸ちゃんが電話を持って、いま、重松さんから電話でこれから沖縄そばを食べにくるという。しかし、この日は汁が一切なく、麺類は出来ませんと伝えたという。重松さんは諦めて電話を切ろうとしたときに、いま写真家の小松さんが来ましたと告げると、えっ小松さん、懐かしいからちょと顔を出す。と言うのだ。(左から重松さん、琉球舞踊家の陽子さん、僕)

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あの忙しい売れっ子作家の重松清さんが、来ないでしょうと半信半疑でいると5分足らずで本当に顔を出したのである。銀座にこれから呑みに行くのでほんのちょとだけですと言ってまずは12年ぶりとなる再会に乾杯をした。東日本大震災直後の2011年7月25日、新潮社から刊行された『宮澤賢治 雨ニモマケズという祈り』のサハリン・ウラジオストック取材やそのあとの打ち上げ以来だったのである。重松さんと陽子ネェネェ~。

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2年前までは沖縄藝術大学で、島唄や三線などを学んでいた美海ちゃん。みやらびの女将となるべく、いま修業中。功子現3代目女将の孫にあたるのだ。重松さん、何卒ごひいきに・・・。

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左から功子女将、重松さん、陽子ネェネェ~、そして僕・・・。展示された写真は、この店の2代目女将の夫だった写真家・石川文洋さんの作品。右から2点目は僕の作品。功子さんの舞台をを撮影したものだ。もうかれこれ40数年通っている店だ。

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みやらびには、昭和の文壇作家をはじめ、画家、俳優など文化人が揮毫した色紙が100枚以上ある。飾ってあるのはその一部だ。佐藤春夫、檀一雄、新田次郎、山下清、山田五十鈴などなど。基本的には鬼籍入った方々を展示しているが、特例に重松さんの色紙は飾ってある。ファンが多いそうだ。
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サハリン取材は毎日が愉快だったと思い出話は弾んだ。毎夜、毎夜呑み歩いた。同行した編集者も呼んで会をやろうと盛り上がったのだ。12年も会っていなかったとは思えなかった。僕の母が亡くなったことをはじめ、近況など詳しく知っているのに驚いていると、僕のブログに目を通しているという。「えっ!!」と声をあげると「僕は小松さんのブログを世界で一番読んでいる読者だと思うよ・・・」と言うのだ。僕はとてもうれしかった。書いてきてよかったと思った。まもなく初めて2500回になるが、時々何のためにこんなことをしているのか、と疑問におもったこともあった。でも、重松さんの一言でこれからも続けていこうと決意をしたのである・・・。 合掌

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家の前の駐車場から夏雲を望む(2023年8月15日)。

 

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昨夜、夏バテ対策にと思い冷蔵庫にあった京野菜の万願寺とうがらしの味噌炒めを作った。ナス、ゴーヤ、地元の手作り味噌に沖縄の油味噌を少し、酒、みりんを入れてよく混ぜる。金山寺みそまでいかないまでも少々甘めの味噌で炒めた。ビールのつまみによろし・・・。

 

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2023年7月3日3:00頃、みずき書林社長、前勉誠出版社長の岡田林太郎さんが永眠した。享年45歳だった。お通夜は7月7日、告別式は同月8日に品川区の桐ケ谷斎場でしめやかにとりおこなわれた。あれから1カ月過ぎたが、この現実がなかなか受け止めれられずにみなさんに報告できなかった。広島・長崎で人類にはじめて原子爆弾が使用されたこの8月6日がふさわしい、僕との出会いも広島・長崎の原爆のことであったこともあり、思い切って書くことにした。 お知らせが遅くなったこと深くお詫びします・・・  合掌

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何度か来たことがあった桐ケ谷斎場だが、猛暑の中、一つ乗り過ごしてしまい戻った五反田駅からタクシーで駆けつけた。せみ時雨のなか、式は始まっており、喪主の岡田裕子さんのあいさつが静かに流れていた。

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お焼香と遺族へのあいさつがはじまる・・・。

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前方右から岡田林太郎さんの母、父、そして妻の裕子さん。ご遺体を囲むように進んで一人一人がご遺族と語れるようになっていた。遺影の前にはみずき書林を設立してから彼が手掛けた書籍、数十冊が並べられていた。

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故人が好きだった真っ白い花々で包まれていた・・・。

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参列者は若い人が多かった。早稲田大学出身の友人たちが目立った。出版関係は一人が僕にあいさつに来た。それにデザイナーがお清めの会場であいさつに来ただけだった。知り合いはこの2人だけだった・・・。

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3年程の重い癌との闘病生活、本人からは一度たりとも「辛い」という言葉は聞くことがなかった。穏やかな顔であった。岡田さん、ゆっくりと、安らかにお眠りください・・・ 合掌

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彼が勉誠出版の社長だった時、原爆投下70年に広島・長崎の原爆の悲惨さと平和の尊さを訴える写真集を刊行しょうと企画が持ち上がった。2015年春まだ浅い頃だった。1982年に日本のあらゆるジャンルの写真家・写真関係者500余名が発起人となり結成された「反核・写真運動」の運営委員・新藤健一さんと事務局長を務めていた僕の2人が編集・構成者となった。それから発行日の8月6日までの日々は、今考えてもよくできたとつくづくと思う。社長である岡田さん自身が一編集者となって先頭に立って出版に至るまで奮闘したのは言うまでもない。彼がいなければこの人類にとって貴重な本は陽を見ることはなかったろう。現にその後、この本をみたアメリカ・テキサス大学の米国歴史センターの教授たちが「反核・写真運動」と協力して写真集の出版や大規模な写真展など世界に繋がったのである・・・。

それだけではなかった。実は僕が27年間、地球2周をはるかに超える取材を続けてきた中国西北部・チベットなどに暮らす少数民族。『民族曼陀羅 中國大陸』が2018年4月刊行予定で勉誠出版において着々と進んでいたのだ。しかし、岡田さんの突然の社長辞任をはじめ、紆余曲折があり、僕は勉誠出版での刊行を断念した。まったくのフリーになった岡田さんが、これから自分一人で好きな本だけを自分のペースで出版する会社を設立しょうと思っていると打ち明けた。勉誠出版ではすでにりっぱなパンフレットが1万刷り上がっていたし、定価、部数、印税なども決まっていたので彼はこの本は勉誠出版で出した方がいいのではないか。と言ったが、僕はいままで2年間2人でやって来たので最後まで成し遂げたいと強く言った。岡田さんは、「小松さん、部数は6分に1に、定価はそのまま、印税はありません。現品払いでよければ、新しく創る『みずき書林』の創立第一号の記念出版物として出しましょう」ということになった。それが遺影のすぐわきに飾られている写真集である。昨年亡くなられた写真界で初の文化勲章を受賞した田沼武能さんが、この写真集に心のこもった推薦文を寄せてくれたのは、「みずき書林」と岡田さんの新しい旅立ちの祝いになったと思っている。

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ご遺族。左から奥様の岡田裕子さん、一人置いて岡田さんのお姉さん、お父さん、お母さん。

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お通夜が終わったあとのお清め会場は、若い熱気にあふれていて満席だった。僕は一番前の席に陣取り、岡田君(僕の娘や息子より若いのでいつもはこう呼んでいた)と酌み交わしながら語っていた。隣に座った人に聞くと早稲田大学の後輩で映画部で一緒に活動していたという。少し酔うまで飲んでいた・・・。

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昨年の5月15日の沖縄本土復帰50年に発行された僕の写真集『琉球 OKINAWA』(本の出版社)も、もしみずき書林がまだつぶれていなかったら、うちで出しましょうかと笑っていた。昨年8月の銀座での写真展に来て、そこで僕の解説を聞きながら見るのを楽しみにしていると言っていたが、緊急の入院で果たせなかったのだ。先日、裕子さんに頼んで彼のご霊前にこの写真集を供えてもらった。これでようやく岡田君との約束を果たせと安どしている・・・  合掌

(写真は、同写真集の中から沖縄本島・やんばる地方の名護湾の夕暮れ)

 

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同展の案内状。「平和とウクライナ民衆をイメージしている・・・」(デザイン:T.Siozaki)/題字:小松風写)

「風」展は基本的に5年に1度の開催だから、今回で4回目となる。各自がそれぞれモティーフを決めてテーマを徐々に絞り込んで個展を開き、作品集などを発行するのが日常の創作活動であるからグループ展は5年に1度のペースと決めている。今展はモノクローム、カラーそれぞれ半分で、約100点余りが展示される。沖縄をモチーフにした作品が、僕をふくめて4作品ある。それぞれが、どんな視点で撮影したのか、楽しみではある・・・。

 

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「作家精神を持った写真家の育成と写真表現の新しい地平を切り拓く」ことなどを目的にして創設された小松健一主宰 写真研究塾「風」も15年目を迎えた。前身の「写真研究会」をふくめると四半世紀を超える。この間、多くの写真家たちが巣立って行って各界で活躍している・・・。 現在、在籍している同人・会員8名によるそれぞれが追いかけているテーマに沿った作品の競作である。僕も特別出展として展示する。ぜひ、お越しください~!♡☆ ◆9月30日(土)の出品作家によるリレートークもお楽しみください。お待ちしています・・・。  合掌

※ 異常気象の梅雨が明けたと思ったら、今度は異常な極暑の日々に猛烈な台風・・・。いったい地球はどこに向かっているのでしょうか~!! 全国のみなさまのあたたかいお心使いに深く感謝申し上げます・・・  合掌                       全日本お布施党・党首

☆岡山・Tさま さぬき小豆島手延べそうめん箱入り  ☆千葉・Mさま 房総のとうもろこしたくさん☆沖縄・Yさま 大宜味村のシークヮーサー酢  ☆鹿児島 Sさま 伊藤ハム 恵比寿賛否両論詰め合わせセット  ☆岡山・Hさま 白桃箱詰め  ☆埼玉・Nさま 会津もも箱詰め   ☆長野・Hさま 南信州・黄金桃箱詰め  ☆埼玉・Tさま スイカ2個  ☆埼玉・Kさま 極ー吟味米5キログラム   感謝~!♡☆

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