
本格的な夏日となった4月19日午後から、東京・秋葉原にある(株)写真弘社本社において「2025 被爆80年 広島・長崎原爆写真展」に向けた作業を行った。

作業には僕の他に、運営委員の新藤健一さん、沖縄在住の写真家・出口信一さん(右)、と写真弘社の山口修二さんが協力してくれた。米国によって原爆投下されてから80年となる今展は昨年、ノーベル平和賞を受賞した被団協が協賛になってくれた他に、協力としてピースボートおりずるプロジェクト、(株)写真弘社、(株)勉誠社はじめ、沖縄の写真仲間たちがサポートしてくれることになっている。

この日の作業は、200点以上ある写真の中から整理し広島50点、長崎50点を目安にセレクトすることだ。さらに新たに発見されてた写真などを加え、10年前の写真展には展示されてなかった写真を広島、長崎合わせて15点程選び、新しくプリントすることなど決めた。

右端から事務局長の僕、運営委員でフォトジャーナリストの新藤さん、写真研究塾「風」同人で協同組合日本写真家ユニオン理事の出口さん。、撮影は山口さん。

作業会場は、写真弘社をお借りした。感謝~!!新しくプリントが焼きあがったら広島、長崎とも展示の順番を決める。50枚強が収納でき、沖縄などにも送れる鞏固な箱を作ることにした。その他、チラシ、DM、宣伝、受付体制のことなど話し合った。

原爆投下70年には、「広島・長崎原爆写真展」を東京・文京シビックセンターで開催した。そして『決定版 広島原爆写真集』、『決定版 長崎原爆写真集』(勉誠社刊・定価:2500)を刊行した。同写真集は翌年、日本ジャナ―リスト会議賞・JCJ賞を受賞、現在までに2冊とも4版まで行っている。写真は、2018年に「反核・写真運動」を訪問し、交流を深めたテキサス大学ブリスコーアメリカ歴史センター館長のドン・カートン博士(前列中央)をはじめ3人の代表団と「反核・写真運動」の役員たち。右端の人はタムロンの元副社長で同社のアメリカ法人の責任者のNさん。通訳など協力をしてくれた。原爆写真を掲げての記念写真を撮った(東京・千代田区のホテル)。 撮影:塩崎亨

前列左からテキサス大学教授・ドン・カートン博士、「反核・写真運動」故・熊切圭介代表委員、江成常夫代表委員など。ポスターは「反核・写真運動」の草創期に制作したもの。写真と自筆サインは世界的な写真家・ユージン・スミス、デザインは日本を代表するグラフィックデザイナーの粟津潔さんだ。翌年の原爆投下75年の8月6日に米国テキサス大学出版局から『Flash of Light,Wall of Fire』の刊行、同大学での原爆写真のデジタルでの管理・閲覧などにつながったのである。