昭和、平成の時代の政治家、実業家、小説家、画家、写真家など文化人、芸術家、そして芸能界、スポーツ界と多岐にわたり中谷さんが取材・撮影してきた記憶に残る人々へのレクイエムとして展示した作品展。約130点、100人が登場する。1956年~2008年に撮った肖像で圧巻である。フリーランスの一写真家がこれだけ各界の著名人を撮ることが出来たのは稀なことだと思う。週刊誌、月刊誌、新聞等の全盛時代で良い時代であったとともに、中谷さんは写真家として超売れっ子だったのだと思った。。
中谷さんとはJPSで共に理事をしてきた時代より前からの付き合いだ。最初の出会いは、相模灘沖での海上自衛隊の観艦式の船上だった。僕が怒鳴られたのが一等最初だった。あれから30数年の歳月が流れている。御年87歳になったという・・・。
20数年前からはジャーナリストの岡井耀毅さんらと共に、俳句仲間として親しくしてもらっていた。俳句誌「一滴(しずく)」の同人として互いに切磋琢磨した時代もあった。中谷さんは、今も雑誌ゃ新聞などで「俳人・中谷龍子」として活躍している。
月刊誌「前衛」12月号の巻頭グラビアに掲載された。写真8頁、本文1頁。もうかれこれ10年以上は続けている「日本文学風土記」シリーズの兵庫編だ。今回は播州・播磨に生まれ、その地で創作をした柳田國男、和辻哲郎、椎名麟三、そして谷崎潤一郎のゆかりの地を訪ねた。
民俗学者・柳田國男の生家と三畳の台所のかまど。間口5間、奥行4間の江戸時代の農家の代表的な形態。1972年に県指定重要文化財になっている。
右ページ、播州平野、椎名が務めていた近くの神戸市元町南京街。左ページは谷崎の小説『細雪』に登場する芦屋市を流れる芦屋川と長く妻・松子と暮らした「椅松庵」の応接間。
椎名は現在の姫路市書写東坂に生まれた。書写山の山麓の村である。山腹にある西国三十三霊場の第27番札所の圓教寺の土の塀と樹齢700年の御神木と参道。
室町時代中期に創建された境内の大講堂。学問と修業の場である。国指定重要文化財。
僕の取材ノートとして、作家4人それぞれの所縁の地の感想や記録を記している。
コロナ以後、とんと外での呑み方は減った。さらに今年の5~6月に腎臓がんの入院・手術をしてからほぼ外呑みはしなくなった。家からごく近い最寄り駅前での軽い一杯が唯一の楽しみとなった。最近オープンした駅から1分もかからない焼き鳥屋。昼間から若い人たちで混んでいる。
やきとりがメインの料理献立。鳥皮のニンニク焼き、豚バラ、豚しそ巻に揚げ餅串。
刺し身も少しはある。ブリ刺しとカツオのたたき。
僕は食べないが、人気のある何故だか「親父のナポリタン」と、駅改札から10秒ほどの蕎麦屋の揚げ銀杏。この店はオープンの時から顔を出している。月曜日にしかアルバイトに出ていなかった女性に、僕が付けた通称「月曜日の女」の彼女がいまや店長として調理場も仕切っている。先だって、考案中の新メニューを試食してほしいと頼まれ感想を述べたばかりだ。
「こまつ平民食堂」の名物メニューのアボガド入りヤマトイモとろろとアルカディア市ヶ谷での綺麗なデザートでした。 兎も角、時短で安く、しかし肴はそれなりに旨い。酒はどこもボトルをキープしている。現在駅周辺で9軒の店にそれぞれ1本。泡盛、芋焼酎、焼酎、紹興酒などなど、日本酒は無し。 酒はしずかに呑むべかりけりの季節がようやく訪れた・・・ 合掌