日本列島がまるで冷蔵庫のなかに入ってしまったような厳寒の日々の中、立春を迎えたと思ったら、春の雨・・・・・・・・。そして春一番が吹くと言う。昨今の地球全体の異常気象は、4年以内にマグニチュード7以上の直下型地震が首都圏を襲うという予報ともあいまって不安感を深く心の中にうえつけている・・・・・・・・・・・。
そんな春雨のそぼ降る中、新宿にあるペンタックスフォーラムに出かけた。藤森順一写真展「山里逍遥」と池田進一写真展「三びきの夜の獅子舞」を見るためだ。藤森さんは信州諏訪に在住の写真家。信州の風土性を色濃く反映した作品を旺盛に発表している。「フォトコン」藤森邦晃編集長のお父さんということもあってずいぶん前から知っていた。一昨年春、7年に一度おこなわれる諏訪大社の御柱には、ご招待いただき、お世話になったりもした。彼の創作姿勢と感性が僕は好きだ。今回の作品は7~8年かけてまとめた物だと言うが、僕はいままでの作品のなかで一番いいと思った・・・・・・・・。
隣のスペースで開催していた池田君は6年ほど前に、(社)日本写真家協会の会員になったという新鋭の写真家、千葉県の松戸市に伝わる獅子舞を取材したものだ。夜におこなわれる神事ということで会場の照明を落とし、お囃子を流して入場者を祭りの雰囲気のなかに誘うような仕掛けが作品を一層引き立てていた。聞くと樋口健二さんに学んだとのこと。とすると僕も若い頃、樋口さんに2年ほどお世話になったので、後輩ということになるのか・・・・・・・・。がんばってほしいと思いながら会場を後にした・・・・・・・・。
「日本文学風土記」より 福岡・柳川で
「日本文学風土記」より 熊本・水俣で
「日本文学風土記」より 長崎・長崎市で
「日本文学風土記」より 沖縄・恩名村で