陽暦の2月4日頃は、暦のうえでは「立春大吉」である。とはいえ今年の日本列島の寒さは異常だ。科学者のなかには、地球上はすでに「ミニ氷河期」に突入していると言う説を唱える者もあるようだ・・・・・・・。
実は僕は2月1日から4日まで、育った故里・上州へ行っていた。いくつかの用事があったが、一番の目的は、平成23年度「ぐんま山村」フォトコンテストの表彰式と写真展の作品講評のためだ。群馬県庁の県民ホールでおこなわれた表彰式には平日の午後1時30分からの開始にもかかわらず大勢の参加者があった。
5回目となる審査委員長として僕が全体の講評を述べた・・・・・・・。今年から応募者全員に作品講評会への参加をと案内をした。来年はぜひ応募作品を500作品の大台にのせたいのでみなさんのご協力をと呼びかけたのである・・・・・・・。
受賞式の終了後、写真展会場でおこなわれた作品講評会には、入賞者はもちろん大勢の方々が参加してくれ、熱心に僕の話を聞いてくれた。入賞者たちの撮影時の体験も参考になった。この日の様子は地元ローカル局の「群馬テレビ」でも何度か取り上げられニュースで流れた。また「上毛新聞」にも写真入りで報道されたこともあって大勢の鑑賞者がつめかけていると県の担当者は喜んでいた・・・・・・・・。
県の担当者と写真集団・上福岡の会員に人たちと矢島保治郎記念展の協力者の伊勢崎の人たちなどと記念写真を会場の前で・・・・・・・。
写真集団・上福岡の有志5人と写真の勉強会と撮影のための合宿に参加。毎年泊まっている伊香保温泉「金太夫」で。この旅館は作家・林芙美子が愛した宿で、代表作『浮き雲』のなかにも登場する。
昭和天皇が泊まったという部屋で。この部屋は和洋5部屋あり、茶室や露天風呂、ジャグジー風呂、バー、暖炉などが完備されている。今回は男性2人と僕の3人で泊まった。大きなテーブルもあるので毎回合宿はこの部屋を使用している・・・・・・・。
伊香保温泉の代名詞のようになっている石段で、記念写真を撮った・・・・・・。
2月2日は撮影にいくことになっていたが、北部の上越の山の方は雪が多いので止めて、僕の実家のある吾妻地方へ行った。それでも雪は少し残っていた・・・・・・・。馬頭観音の道祖神。
実家の近くから町の方面を望む。谷川岳方面は雪雲に覆われていた・・・・・・・。
僕の町のシンボルの山、岩櫃山の全景。中学校の校歌でも歌われている。下の写真の吾妻川も。岩櫃山の山麓にあった岩櫃城は真田昌幸が納めていた武田領内の三堅城として名高い。実家のまん前に聳えたっている。僕ら子どもたちにとっては絶好の遊び場所であった・・・・・・。
実家に帰る時には必ず渡る田辺橋(たんべばし)から見た吾妻川。左の滝の上辺りが実家のある所だ。この上流15キロメートルあたりに八ッ場ダム建設が進められている。ダムが完成すればこの辺りの気温は5度下がるといわれ、農作物にも大きな影響が懸念されるが一切の保証は無い。
同じ田辺橋から見た下流方面。子どもの頃、夏はもちろんだが冬はスケート、竹で作った筏遊びなど1年を通じて遊び場だった・・・・・・・・。なつかしい場所である。 歌人として知られる土屋文明が5年ほど疎開していたのも川戸村という僕の田舎。文明の短歌に 「友二人われをおくりて夕川を田辺わたればわが川戸村」の一首がある・・・・・・・・・。
実家のすぐ前にある美しい道祖神。子どもの頃は何が彫ってあるのか関心がなかったが、大人になってからは、いい道祖神だと大切に思う気持ちになった・・・・・・。ほほえましいでしょ~☆
今年85歳となる母と次男のお嫁さん。時々家に来てくれるので、母はとても喜んでいる・・・・・・・・。
2月3日、節分の日に矢島保治郎の娘さんの仲子さんを連れて七宝焼き作家の斉藤芳子さんが県民ホールで開催している写真展を見に来てくれた。現在の群馬県庁は、かっての厩橋城の跡に建っている。面影をとどめる土盛りと松並木の前で。
夜は友人たちが集まって新年会を開いた。右から前県立土屋文明文学記念館館長兼県立図書館館長の岡田芳保さん、陶芸家の高橋芳宣さん、ギャラリーノイエス朝日のキュレターの武藤貴子さん、写真家の天川弘さん、七宝焼き作家の斉藤薫さん。二次会は久しぶりにカラオケに繰り出した。さらに高橋芳宣さんと僕は高崎へ行って深夜の2時半まで呑んだのだ・・・・・・・。でもしばらく振りだったので積もる話で楽しかったのである・・・・・・・。11月に予定している展覧会はみな協力してくれる友人たちである。 感謝!!