写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.604] 2013年8月2日  文壇バーとして知られるBar風紋で行なわれた鎌田紳爾の「津軽弁で聞く 太宰治『魚服記』朗読会」とシャンソンコンサートに行った・・・・・・。

昨日から8月、暦の上では秋である。季語では文月、秋初月、涼月、盆秋、桐秋などとも言う。いかにも涼しそうな時候の名前ではあるが、実際の近年の日本は、半端でない猛暑日続きである。8月8日は二十四節気の一つである立秋だが・・・・・・・。

数日前に弘前の友人である鎌田さんから便りが来た。7月31日に新宿花園町にあるバー風紋で朗読会をすることになったので来ませんかという誘いであった。津軽ではお世話になったし、その後も東京でおこなった僕と水越武さんの合同出版記念会にもわざわざ出席してくれたことなどもあったので少し暑さが収まってきた夕刻になって出かけたのである・・・・・・・・・。

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鎌田紳爾さんは、足洗学園大学音楽学部声楽科卒。1885年からフランスに留学、パリ・エコール・ノルマル音楽院声楽科卒。ガブリエル・フォーレ国際歌曲コンクール入選。バリトン歌手として活躍中。現在、弘前学院聖愛高等学校教諭。
この日は津軽弁で軽妙な話をしながら太宰の作品『魚服記』の朗読をした。彼は津軽弁に訳した『走っけろメロス』(未知谷刊)の著者であり、CDでは朗読もしている。風紋は太宰治と縁のある店。この店で太宰作品を朗読できるのは何かの縁と引き受けたそうだ・・・・・・・。ギターを片手にシャンソンをフランス語で歌う鎌田さん。

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バー風紋は1961年創業だから、今年で創立52年になる。僕も以前に「中央公論」編集長や「東京人」編集長、朝日新聞論説委員などと時々この店に来ていた。もう二十数年前になるだろうか。この店には1960~70年代には、壇一雄、中上健次、色川武大、井伏鱒二などの作家、新潮社、平凡社、筑摩書房などの編集者たちが毎日とぐろを巻いていた。故に出版界では「文壇バー」として知られていたのだ。

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津軽の飲み屋で知り合いになったという俳優の角野卓造さんと鎌田さん。
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2009年の太宰治生誕100年の年に新潮社から発行した僕の著書『太宰治と旅する津軽』の担当編集委員のKさん(中央)と鎌田さんと・・・・・・・。今年の夏の甲子園に野球部の創部まもない彼が務めている弘前聖愛高校が青森代表で行くことに決まったのだと言う。それでいろいろと忙しくなって8月1日の午前中に青森の戻るといっていた・・・・・・・。

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バー風紋のママ、林聖子さん。今年で85歳、僕の母と同じ歳だ。太宰治の作品『メリイクリスマス』のモデルとして有名。少女時代には太宰にずいぶんと可愛がられたという(中央の女性)。右は出版社・未知谷の編集・発行人の飯島徹さん。朗読会が終わった後、鎌田さんとしばらく2人で飲んだ。その後は独りで久しぶりに新宿3丁目界隈で軽くやってから家路についた・・・・・・・・・・。

☆2013年 盛夏  全国の皆さまの心温まる贈り物に感謝申し上げます。 合掌  日本お布施党 党首

☆瀬戸内の魚、果物、野菜などたくさん  香川・Sさん  ☆ユーハイムのビスケット詰め合わせ  神奈川・Mさん  ☆白桃の箱詰め  岡山・Hさん

 

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