写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.761] 2014年10月27日 石川文洋写真展「ベトナム戦争と沖縄の基地」(日本新聞博物館/10月25日~12月21日)始まる・・・・。武蔵野市民学校映画を○学ぶ会[アジア映画の魅力 インド編]ー「きっと、うまくいく」(2010年制作・170分)に参加した~☆

来年、2015年はベトナム戦争が終結して40年。そして報道写真家・石川文洋さんがベトナム戦争を取材して今年で50年を迎える。来年7月沖縄での開催を前に、横浜にある日本新聞博物館で石川文洋写真展「ベトナム戦争と沖縄の基地」が25日から始まった。ベトナム戦争は、沖縄で訓練を受けた米軍兵士が戦地へ行き、爆弾を満載したB52が連日嘉手納基地から出撃していった。当時、「沖縄がなければ米軍はベトナム戦争を戦えなかった」と言われるほど、最大の後方基地であった。

ベトナム戦争は唯一、後にも先にも世界中のジャーナリストが自由に最前線まで行って取材ができた戦争だった。それゆえに日本人14人を含む多くの写真家や記者が命を落としている。ベトナムでは現在も枯葉剤の後遺症や不発弾に苦しむ人々が多数存在しているし、沖縄では今だ米軍基地問題で揺れている。今回の写真展は、地上戦を経験しているベトナムと沖縄の過去と現在を追い続けている文洋さんの作品、ベトナム105点、沖縄50点が展示されている。

文洋さんは「太平洋戦争の敗戦から70年を迎える平和憲法の国・日本が、戦争のできる国へと歩みだそうとしている今日こそ、写真展を通して、戦争の実態と平和を真剣に考えて欲しい」とこの写真展に寄せる思いを静かに語った・・・・・・・。

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秋晴れの25日、写真展の初日に文洋さんとこの写真展を企画・主催している沖縄タイムスの前写真部長の大城弘明さんから招待状と手紙が来ていたので横浜へと出かけた。僕の家から元町中華街まではストレートで行ける様になったので便利だ。ちょうど昼時に着いてしまったので、レストランへ入って一人でランチを食べた・・・・・・。
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ランチカレー。このほかに野菜サラダが付いていた。コーヒーのお変わりは自由。値段は税込みで1240円なり。
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午後1時から石川文洋さんのギャラリートークが始まった。26日と2回おこなう予定になっている。
◆11月22日(土)午後2時~4時は、石川文洋講演会「ベトナム戦争と沖縄の基地」 ◆11月23日(日)午後1時~3時30分 映画「石川文洋を旅する」の上映とトーク  ★どちらもッ無料だが博物館の入場料は必要。定員120人(申し込み先着順)
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70~80人のギャラリーで会場はいっぱいだった。
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笑いを交えながら平和の尊さと戦争の残虐性を自らの体験から語る文洋さん(写真右)。
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トークを聞きに来た障害者の家族と話す文洋さん。
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ギャラリートークが終わった後、写真家の丹野章さんと銀座・新居ギャラリーの正木さんとお茶を飲む。新居ギャラリーは日本写真家ユニオンが創設された時からオリジナルプリント展を開催してくれているギャラリーだ。
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写真展が終わってから文洋さんと大城さんとこの日、会場でしばらくぶりに会った講談社の雑誌編集長をしていた竹内さんらと近くの中華街へ繰り出した・・・・・・・。
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この夏、マリナーズ・アイ展のときに来た以来だった・・・・・・・。
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カメラを持って中華街を闊歩する文洋さん。
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ようやく店を探して席に着けたのは博物館を出てから1時間ほどかかっていた。文洋さんの右は、沖縄タイムスの大城さん。彼とも20数年前からの友人だ。左はカンボジアで現在、旅行社をしているという女性。20年前に文洋さんとカンボジアを旅したのがきっかけでカンボジアの魅力にとりつかれてしまったと言っていた。いまは家族全員でカンボジアで暮らしているという・・・・・・・。
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文洋さんを囲んで。右が講談社の編集者だった竹内さん。僕とも長い付き合いだ。「フライデー」の編集長時代にはずいぶんとお世話になった・・・・・・・。
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交流会は蓋を開けたらたくさん参加していた。文洋さんの奥様も参加したし、遅れてフォトジャーナリストの新藤健一さんたちも合流した・・・・・・・。最後にみんなで記念写真を撮った。
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26日午後1時から志木市立柳瀬川図書館で、恒例の武蔵野市民学校映画○学ぶ会が20数名の参加でおこなわれた。この日はインド映画「きっと、うまくいく」の上映とインド・ネパールに12年間暮らしている韮塚由紀ちゃんのお話だった。由紀ちゃんは子どもの頃から良く知っている近所の友人の娘さんだ。

映画は、170分という長編だったが、まったく飽きさせることなく、笑いあり、涙ありの3時間だった。現代社会がかかえている問題を鋭く批評をしながらも、青春の持っているエネルギーと楽天性とで難題を力を合わせて乗り越えていくと言うストーリー。正直、僕も見終わったあと感動した。何よりも爽やかな心持になれた映画だった・・・・・・・・。上映後、10数人が残り、由紀ちゃんの話を聞きながら質問をしていた(写真)。

◆11月8日(土)13;30~志木市立柳瀬川図書館(東武東上線・柳瀬川駅徒歩4分)  18:30~にいざほっぷらざ(同線・志木駅直結)[小さなシネ・フォーラム]長編ドキュメンタリー映画「シロウオ」上映会とかさこ監督を囲んでのディスかション   ぜひ、ご参加ください~!☆!

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