
爆心地だった長崎市の新春節。通称ランタン祭り。市内の通りには、異国情緒漂う色とりどりのランタンが飾られていた・・・・・・・。
その由紀ちゃんが来春おめでただという。そんなこともあったので帰宅する前、まだ午後7時だったのでルセ君の母親が経営している「南大門」東口店で少し話した。両親は静かだが喜んでいるというから安心した。母親になったのが影響しているのか、夏に会ったときと比べるとずいぶんと顔がやさしくなったと思った。「お母さんの若い頃に似てきたね」と僕が言うと、彼女はわずかに微笑んだ・・・・・・・・。 心身にはくれぐれも自愛することを願いながら、家路に向かって自転車のペタルを踏み込んだ。
東の空には大きな赤い満月が浮いていた・・・・・・・・・。