写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.757] 2014年10月15日 <写真レポート★番外編・食紀行> 中国 雲南省西南地方、ベトナム・ラオス国境地帯に暮らす山岳少数民族を取材する旅・・・・・。

8月23日から9月2日までの雲南省への旅は、この11月4日から東京中国文化センターではじまる小松健一写真展「三国志巡禮」の最後となる取材とともに、来春、リコーイメージングスクエア・新宿で開催する小松健一写真展「探検家・矢島保治郎~中国・チベットに足跡を辿る(仮)」の取材をかねていた・・・・・。

すでに「写真レポート」として2回に分けてブログで報告しているので、今回は愛機・シグマDP1で撮影した食文化に関する写真を紹介する。食文化などと偉そうに言っては見たものの、単に毎日の朝飯、昼飯、夕飯の一部をレポートしたものだ。しかし、雲南省独特のものが毎回の食事にはっきりと垣間みえた。四川省やいわゆる中原の食事とは異なる事もわかった・・・・・・。雲南省だけで26の少数民族が暮らしているので、それぞれの民の食文化もあるのだろう。

とくに今回の旅の道程は、ラオス・ベトナム国境に程近い山岳地帯に暮らす民族が主な取材対象だったために、ほぼ毎日、現地の人たちと同じ食事をした。中国では人気があり、漢民族が特に好きな四川料理はほとんど食さなかった。だいたい僕の旅では、ホテルや高級レストランなどで食事をすることは、まずない。それは、何処もが不味いし、高いということである・・・・・・・。町の屋台が中心で、食堂も地元の人たちが愛用している庶民的な店ばかりだ。この旅を通じて食べた食事(写真)は、不味いと思ったことはただの一回も無かったことをここに記しておきたいと思う・・・・・・。

SDIM4838-001.JPG

SDIM4609-001.JPG

SDIM4784-001.JPG

SDIM4719-001.JPG
みな屋台形式の店ばかりだ。椅子も背の低い子ども椅子のようなのが多い。右上の黒いものは、田うなぎのカラ揚げ。頭や歯、骨などが少し硬かったが、美味ではあった・・・・・・・。
SDIM4872-001.JPG
こうした町や村の賑やかな所で、食堂や屋台の店を探して食べる・・・・・・・。
SDIM4767-001.JPG
雲南は豆腐料理が旨い。上の左右は湯葉の料理。僕も軽いからお土産に買ってきた。家でも湯葉料理をして食べてみた・・・・・・・。
SDIM4631-001.JPG

SDIM4630-001.JPG
屋外や市場の中の一隅での食事も多い・・・・・・・。
SDIM4635-001.JPG
周りでは採りたての野菜などが売っている・・・・・・・。
SDIM4793-001.JPG

SDIM4633-001.JPG
お肉も新鮮だ・・・・・・・・。
SDIM4667-001.JPG
朝飯の時は飲まないが、昼飯の時には、みな必ずアルコール度が2~3度しかない中国ビールをお茶代わりに飲む。時にはアルコール度が高い白酒(左の瓶、35~56度)もやることもあった・・・・・・・。
SDIM4796-001.JPG
食事をした後は、地元の人たちはよく水タバコをふかしていた。口にあてている大きな筒状のものがパイプ。以前はみな竹でできていたのだが、最近、こうしたアルミみたいなもので出来たパイプが流行っている。
SDIM4756-001.JPG

SDIM4881-001.JPG
肉は圧倒的に豚と鳥。牛肉はほとんど口にしなかった・・・・・・・。雲南の料理の主役は、なんといっても豊富な野菜、きのこなどだ・・・・・・・・。
SDIM4892-001.JPG
朝は、決まってこのビーフン(米)の麺だ。店によってそれぞれ味付けや麺の太さなどが違い興味深い。雲南では、このビーフン料理は絶品である。上の麺は味噌がのせてあった。美味で汁もみな飲んでしまった。
SDIM4897-001.JPG

中国 雲南省のベトナムとの国境の町・河口。川の手前が中国側、川向こうの町がベトナムの老街。僕が泊まったホテルの部屋から。

SDIM4777-001.JPG
真ん中にあるのは、道端で農民が売っていたドラゴンフルーツと葡萄。
SDIM4911-001.JPG
雲南省の省都・昆明での最後の晩餐。少し豪勢な店に行って雲南料理を食べた・・・・・・・。
SDIM4928-001.JPG

SDIM4927-001.JPG

 

9月1日の夜。10日間の旅の疲れを癒すために写真家でガイド役も兼ねている烏里烏沙君たちと足湯へ行った・・・・・・・。このときはまだ、帰国できなくなるトラブルが発生するなどとはつゆ知らず、僕は極楽極楽だったのである・・・・・・・・。  合掌

このウェブサイトの写真作品、文章などの著作権は小松健一に帰属します。無断使用は一切禁止します。