11月21日に喉頭がんで突然に亡くなった希代の落語家・立川談志師匠。享年75歳だった。12月21日に故人を偲んだ「お別れ会」が都内のホテルでおこなわれた。師匠と親交のあった各界の著名人、立川流一門の愛弟子たちをはじめとした関係者約1000人と一般の参列者約3000人が故人との別れを惜しんだ・・・・・・。このことはすでに新聞やテレビのニュースなどでご存知のことと思う。僕もテレビでその様子を見たが、いかにも談志師匠らしい楽しいジョークに溢れた心温まる会であった。
昨日、談志師匠が直接指導した最後の愛弟子と言ってもいい立川志遊師匠から電話があった。「お別れの会も無事終えることができ、ほっとしていますが、今になって師匠の大きさを改めて感じています。小言を言ってくれる親父さんがいなくなった様で寂しさが募ります・・・・・・」と言った後、師匠の教えに恥じないように、これからも日々精進すると語っていた。談志師匠の芸風を一番継いでいると思う志遊師匠には、真にがんばって欲しいと心から期待している。「志楼」と名乗っていた前座から二つ目、そして真打と約20年間に渡って見つづけてきている僕の願いでもある。
下の写真は、4点とも志遊師匠の真打昇進披露パティー(2009年5月25日付けの僕のブログに詳しい文章とたくさんの写真が載っている)の時の談志師匠であるが、僕は師匠とは直接5回ほどお会いしている。銀座での飲み方にもご一緒したことがあった。師匠と小・中学校時代の同級生だったという写真家の先輩が紹介してくれたのだ。そのときは旨そうにウイスキーの水割りを飲んでいた。写真を何枚か撮らせてもらった記憶がある。高座やテレビで見る師匠とは全然違うなという印象を強く持った。とてもダンディーな紳士だった・・・・・・・・・・。 談志師匠。 安らかにお眠りください。 合掌