写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.394] 2011年14日 赤穂浪士が吉良邸に討ち入りした日。民衆にとっては難儀の連続だった今年も後半月。己の生き様、死に様を考える日々・・・・・・。

 

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[2011年5月撮影。 中国・四川省西部に聳える大雪山脈の最高峰・ミニヤ コンカ(7556m)へ行く途中の鶏丑山峠(4500m)で]

 

近年、しみじみと歳月の流れるのが早いと思う。それだけ歳を取ったということなのか。一日が、一ヶ月が、そして一年が・・・・・・。あれよあれよという間に過ぎ去ってしまう。己の先行きを考えると焦りさえ感じる。後、20年は生きられる見通しはないが、もし仮に生きていたとすれば80歳。その時に僕は、一体何をしているのだろうか、と思うと想像がつかないのだ・・・・・・。ここ5~6年前から内科、眼科、呼吸器科は定期的に通院していて、薬剤も飲んでいる。これらの病気はもう完治しない、一生付き合っていかなければならない病なのである。

最近はそれに加え耳鼻科へも通うようになった。ここ数ヶ月は胃の調子もおかしい。胃痛が続いている。そう考えるとどうしても残された日々をどう生きていくか、何をすべきか、優先順位はどうするのか・・・・・・などと考えざるを得ない。別段、死に対しては恐れてはいないつもりではあるが、やり残しの仕事だけはやり遂げてから死を迎えたいと思うのはわがままだろうか。 などと日々の酒をはじめとした節制した生活は何一つおこなっていないのに都合の良いことばかり考える毎日である・・・・・・・。

昨日、例年より早く2012年の年賀状を印刷所に持っていった。今年を振り返り報告をし、来年の抱負を宣言をするのが毎年の僕の賀状のパータンであるが、今年はいろいろなことがありすぎて、新年度の抱負と決意がかけなかった。ただ「やりたいこと、やれねばならぬことがたくさんある」とだけ最後に一言書き記した。それにしても「懐中につき年末年始のごあいさつは・・・・・」という喪中葉書が多いことか、今年もすでに20枚ほど来ている。僕もそういう歳周りになったと言うことなのか。寂しい限りである。 そういえば明日12月15日は、忠臣蔵で有名な討ち入りで吉良上野介が没した日。歳時記では吉良忌、義央忌、高家の忌などと言われている。   合掌

 

友逝きて九ヶ月後の枯野旅          唐突に姿勢崩れしあばれ独楽       風写

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