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[no.326] 2011年6月29日 俳句同人「一滴(しずく)」の第119回句会(中原道夫選者)が炎暑のなか開かれた。80歳を越す先輩たちに大いに励まされた夏の宵・・・・・

 

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昨日、28日は俳句同人「一滴(しずく)」の第119回目の句会が新橋でおこなわれた。この日の選者は俳人・中原道夫さん。梅雨の晴れ間ではあるが、うだるような暑さのなか18人が参加した。遠くは山口県(上の写真で中原さんと写る潮女さん)からも毎月参加している。三重・伊勢の会員もいるから交通費や宿泊代を考えると大変な熱意である。
僕はこの句会に出句するために前夜ひねった4句のなかから3句をだした。記録として4句載せておく・・・・・・・。
防波堤船首刺さり暑かな          福島の消印葉書熱帯夜
土用二郎匂ひ纏ゐて会ひに行く       キャラバンのゆく天炎ゆる茶馬古道
残念ながら特選句はなかったが、俳句で時事を詠むことの難しさを改めて学んだ。句会の後は有志で恒例の打ち上げ、この日は暑いので暑気払いでもある。ここ最近は東北支援ということで、青森出身の人が経営している「ねぶた」という店で、夕方4時過ぎからというパターンである。2時間ほど俳句や写真談議に花が咲いた。「俳句四季」7月号に「一滴」が創立10周年迎えたというので紹介されている。僕ら同人の句も載っている。また岡井輝生代表の句と写真がカラーで2ページ掲載されていた。ご覧下さい。

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一次会が終えて外に出るとまだ日が高いというのでさらに2次会へ。そして3次会へ、と中原道夫さんも付き合った。驚いたのはいつも何気なく飲んでいる面々がみな80歳を過ぎていたということだ。写真家でもあるのでけっこう会う機会があるのだが、改めて歳を聞いたことはなかった。小西北斗さんは85歳だというし、上の写真で同人のくららさんと写っている丸山巌子さんは80歳。みな若い。この日、久しぶりに出席した巌子さんは、スペインからもどったばかりで7月にはまたアフリカへ取材に行くという。世界の祭り、日本の祭りをモチーフにしている写真家だ。昨年六本木の冨士フイルムフォトサロンで「カーニバル in 欧羅巴」を開いている。20余年にわたり7つの海を渡って撮影した作品だ。丸山さんの作品は埼玉県秩父の小鹿野宿のメインストリートの店頭に全倍の「小鹿野歌舞伎」の作品80点が半永久的展示してある。この功績により、「町つくり文化大賞」、「文化ともしび賞」を受賞されている。
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瀬下太刀男写真集『瀧 巡礼』と鈴木孝雄写真集『我が心の山嶺』の色校とテスト製版が出来上がった。A4変形の大判サイズなので迫力がある。7月1日から東京印書館へ出張校正だ。いよいよ本番となる。『瀧 巡礼』の方には、日本の瀧の写真の第一人者である北中康文さんに文章を寄せてもらった。『我が心の山嶺』の方は「アサヒカメラ」元副編集長の掘瑞穂さんに、著者へのロングインタビューをしてもらっている。『瀧 巡礼』の刊行予定は8月上旬。8月19日~25日まで銀座のコダックフォトギャラリーで同名の写真展の開催が決まっている。『我が心の山嶺』は9月上旬発行の予定だ。2人とも喜寿を迎える写真家、鈴木さんは3日前に南米のペルー・アンデスから戻ったばかり。本当に元気をもらえる写真集だ。どうぞご期待ください~☆~

 

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