写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.320] 2011年6月14日 「第22回マリナーズ・アイ展」、2974点の応募作品があり審査終わる。「第6回JPUオリジナルプリント展」15日まで。第29回「写真集団・上福岡」写真展の合評会盛大に☆~

 

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10日、第22回マリナーズ・アイ展(財団法人全日本海員福祉センター主催、国土交通省後援)の審査が六本木の同会館ビルで、厳正におこなわれた。審査員は僕の他に、(社)日本写真家協会名誉会員の丹野章さんだ。丹野さんはこのコンテストが始まった時から審査員を務めているのでもう22年となる。僕が18年目だ。今年は未曾有の大震災の影響が心配されたが極端な減少はなかった。しかし宮城が30分の1に減るなどやはり10パーセント程度の減少はあった。でも全県、海外もふくめて2974点の作品が応募されたことは良かったと思う。入賞作品も大震災の中で捉えた作品など見ごたえがある。
展覧会は7月5日(火)~11日(月)まで横浜赤レンガ倉庫1号館となった。巡回展は、神戸第2地方合同庁舎1Fロビー、8月2日~8月18日まで。北九州市立美術館・本館、8月21日~9月30日までとなっている。お近くの方は無料ですのでぜひ、ご覧下さい。(お問い合わせは、03-3475-5391まで)
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約6時間の審査の後の恒例の反省会は、いつも「陳健一の四川飯店」と決まっている。普段食べれないフカひれや鮑の料理などはまあまあだったが、上の写真の四川料理の定番、唐辛子で鶏肉を炒めたもの。名前は忘れてしまったが、僕はこれが大好きで中国の四川省へ行ったときにもよく食べるのだ。辛いが止まらない病み付きになってしまう味なのである。みなさんに奨めると塩っぱいという。食べてみると塩を使い過ぎというより間違えたとしか思えなかった。直ぐに店員を呼んで、「調理人に味見をさせてくれ、塩を入れすぎていると思う」と言った。しばらくすると料理長兼店長という人が来て、「すみません。直ぐに作りなおして、お持ちします」と誤りにきたのだ。僕は偉いなあ~と思った。そして改めて持ってきた料理はとても美味であった・・・・・・。みんなにも笑顔が戻ったのでお店で丹野先生を囲み記念写真をパチリ☆~
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6月11日の朝、弟の勝三を「グランドプリンスホテル新高輪」の部屋で少し真面目に撮った。カメラ越しに、しみじみと見つめると母親の眼差し似ていることに気がついた。
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四川飯店で人騒動あった後、8時過ぎに突然、一番下の弟・小松勝三から電話が入った。いま品川にいるという。毎年、グランドプリンスホテル新高輪でおこなわれる損保ジャパンの全国表彰式とパーティに来たのだという。そういえば弟は、ほぼここ10年間毎年のように来ていたのだった。「みんなは赤坂などのクラブに飲みに行ったが、興味がないので兄貴飲まないか・・・」という誘いだった。丹野さんたちと別れた後、六本木から近い恵比寿で待ち合わせた。せっかく群馬から来ているのだからと珍しいネパール料理の店に行った。ここは日本で唯一本格的なネパール料理とネパールの酒を出す。「チャン」という濁り酒も「ロキシー」という度が強い蒸留酒もあるのだ。僕も久しぶりの味で懐かしかった。弟は「モモ」などのネパール料理を美味い美味いと言ってよく食べていた。

その後、長年通っている「日本一の焼き鳥屋」の看板を出していて、ネパール人の友人たちが勤めていた店で深夜2時頃まで話しながら飲んだ。結局、家に帰れなくなって恵比寿からタクシーで高輪へ。そして弟の部屋で4時まで飲み、話した・・・・・・。疲れポンチのスケ~。でもこれ程、勝三と話したのは何年ぶりだろうか、10歳下の弟だがもう歳の差はないなとつくづくと感じたのだ。朝、シャワーを浴びてからまず、キャノンギャラリーSで2つの写真展を見て(タクシーで来るほどではなかった)、銀座へ行った。銀座でもギャラリー巡り。最後にライカ銀座サロンで「ロバートキャパ写真展」。ヘミングウェイの日常を追った写真でこころが和まされた。
そしてギャラリー新居の「第6回日本写真家ユニオンオリジナルプリント展」へ(上の写真、ギャラリーのスタッフと佐藤さんと弟)。第1回展から3回展まで僕も出品してきたがここのとこは出していない。今回は芥川仁さん、佐藤理さん、佐藤浩視さん、三本和彦さん、山本偉紀夫さんら6人が作品を出している。佐藤浩視君は仙台で自らが被災しているのだが、3月11日以降、本来のコマーシャル関係の仕事を止めて被災地を記録し続けているのだ。支援金にすると言うので1点購入した。オリジナルプリント展の中心メンバーでもある佐藤理さんがいたのでしばらく話した。弟は彼が撮った群馬の上野村の写真に興味をもったらしくずいぶんと盛り上がっていた。

その作品展が今月同時開催で2会場で開かれる。8X10インチの大型カメラ撮影のオリジナルプリントだ。
☆佐藤理 「山人」 写真展  6月17日~29日まで。 ZEN FOTO GALLERY  港区六本木6-6-9  ピラミデビル208  TEL050-5539-6334
☆「山人」 佐藤理写真展 6月22日~7月10日まで。 ギャラリーE&M西麻布 港区西麻布4-17-10 TEL03-3407-5075
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午後3時からは川越市で開催している第29回「写真集団・上福岡」写真展の合評会が行われることになっていた。僕が講師なので遅れるわけには行かないので、弟と有楽町で別れてから家に戻らずそのまま行くことにした。時間にはぎりぎり間にあったがすでに会場は満員の人だった。寝不足の冴えない頭で一生懸命しゃべったが喉はカラカラでろれつもあまり廻っていなかったと思う。1時間半ほどで終えたがおおむね好評のようであった。一安心・・・・・・。 メンバーたちは、年々作品の質は上がっており、今回も恥ずかしくない出来で顧問としてはホッとしている。
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午後6時から会員の有志と都内から来てくれた写真家の塩崎君、菱山君と山本事務局長の旦那さんが参加してくれて、会場の近くで「反省ごくろうさん会」をした。写真展は12日が最終日だからもう1日あるが、まあ軽く一杯やりましょうということだ。一仕事やりとげた感じでみなご機嫌でビールも旨かった・・・・・。でも僕は限界に近く疲れ果てていたので2次会へも顔は出したが、珍しく先に失礼させてもらった。翌朝まで10時間ほど爆睡したのは言うまでもない・・・・・・・。
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