世界を旅する4人の女性写真家の目の前の視界、本来全く異なる作品がいつしかひとつの調べを奏で出し、このグループ展が生まれました。・・・・・・・・(DMチラシより)
photo:kayo yoshida
写真研究会「風」のメンバーで写真歴が一番浅く、そして若い方の吉田加代さんが、念願の写真展を今月29日(水)から7月18日(月)まで、東京お台場にある「GALLERY21 DAIBA」(ホテルグランパシフィク3F/03-5500-6711)で開催する。この展覧会はそれぞれの土地で異なる創作活動をしている4人の女性写真家が、それぞれのテーマで作品を展示する特別企画展だ。吉田さんは、インド、ミャンマー、ブータンなどアジアの国々を旅するなかから自らの原点ともいうべき精神的ルーツを探し求めた作品群である。
彼女が生まれ育ったのは、古都・金沢でも古刹のひとつとして知られる浄土宗の寺だ。寺町界隈のなかでもひときわ大きい山門がある寺である。僕も彼女の両親と付き合いがあったので何度か訪ねたことがある。数年前に僕が金沢の浅野川の辺で個展をしたときに、山岳写真愛好家の母親に連れられてきたのが初めての出会いだった。その後、写真家を志、上京してアルバイトをしながら写真専門学校に1年間通った。学校に通いながらも写真研究会「風」にも入ってがんばってきたのである。会にはプロ写真家をはじめ、すでに個展や作品集を刊行した人ばかりなので、彼女がはたしてどこまでついてこれるかと心配したが、持ち前の楽天性と北陸人の粘り強さでしぶとく、先輩たちに何を言われようとも付いて来たのだ。最近は事務局の仕事も手伝う中心的なメンバーとなりつつある。
それにしても写真をはじめてまだ2年足らずで、作品の出来は兎も角、よくやったと思う!! 主宰の僕としてまずは拍手を送りたい。おめでとう☆~ しかし、これは単なる第一歩に過ぎない。これからが本当の勝負だ。さらに精進を重ね、がんばって写真家として生きていくことを期待している・・・・・・・☆☆~