写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

2009年11月27日 知られざる秘境の秀峰、チベットカム地方の写真展と毎日新聞社に存在した写真をわかってくれる編集者

昨日から四谷ポートレイトギャラリー(03-3351-3002)で始まった「知られざる秘境の山々ー魅了するチベットカム地方の秀峰」展(12月2日まで)のオープニングパーティに出席した。主催するチベットカム山岳研究同好会の会長を烏里烏沙(うり・うさ)君が務めているからだ。来月初旬に出発する「冬の中国・三国志大陸5000キロ走破の旅」に、四川省のイ族出身の写真家であり、探検家でもある烏里君も共同企画者として同行する。そうしたこともあって参加したのである。今回の写真展には13人が出品しており、それぞれに珍しい山の表情や麓の暮らしぶりなどが捉えてあって興味深く見た。有名なヒマラヤの山々と異なり、はじめて撮影されたという山容など現地に足を運んで撮影するまでの苦労話なども楽しく聞くことができた。


SDIM2884


この日、正式に「チベット山岳写真協会」が発足し、初代会長には烏里君が就任した。16人が二次会へと流れたが、この席で急遽、同協会の顧問を僕がやることになった。まあ、山岳写真家ではないが、会員の皆さんの情熱と烏里君に少しでも協力できればと思い引き受けることにしたのである。実はこの日、会場に来る前に、ほんとうに久しぶりに毎日新聞社へ寄ってきた。20年におよぶ中国取材の話をする目的で行った。また生前に日本写真家協会の理事を共に務め、先輩としてずいぶんお世話になった野上透さんの息子さんが出版写真部に勤めていることを知って訪ねてみようとも思ったのだ。彼に紹介されて会った出版企画室の人も、「サンデー毎日」の編集委員の人も何度か会っている顔見知りでうれしかった。ここ10年程はいわゆる営業活動はしてこなかったが今回は行ってみてよかったと思った。まだ写真をわかってくれる編集者がいたのだという実感を味わえたからである。

このウェブサイトの写真作品、文章などの著作権は小松健一に帰属します。無断使用は一切禁止します。