写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

2009年11月3日 長倉洋海写真展「シルクロードー人間の貌」のオープニングに出席して・・・・。

冬将軍の到来か?と思わせるようなこの晩秋一番の寒さの昨夜、品川にあるキヤノンギャラリーSで、2日から12月19日まで開催される長倉洋海写真展「シルクロードー人間の貌」を見に行った。18時半からのオープニングパーティの案内も来ていた。この間に開かれた彼の写真展に招待されていたのに行けなかった事もあり、顔を出しておこうと思ったのである。久しぶりの品川駅の港南口から歩いて行くと人人の波でくたびれた。ギャラリーまでの両側は、気の早いXマスのデコレーションが飾られていて、冷たい秋雨のなかで淋しく灯を点滅していた。


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長倉さんとは年齢も、プロ写真家としてスタートして日本写真家協会へ入会したのも、ほぼ同時期である。お互いにテーマも近いこともあり、互いの仕事を見続けてきている。もちろん気を使わない関係の写真仲間ではある。今回は、長倉さんの写真家としての30年の節目の写真展だけあり、1点1点力のこもった作品が展示されていた。見るものに時代を超え、国境を越えて、生きる人びとの生き様が胸に迫ってくる。ぜひ足を運んで欲しい展覧会である。


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パーティには、彼の人脈の広さもあり、たくさんの写真家、編集者、業界関係者などが出席していた。僕も久しぶり会う人も多かった.写真集『雲上の神々』、『ヒマラヤ古寺巡礼』を手がけてくれた東京印書館の統括ディレクター高柳昇さんや写真弘社の柳沢社長はじめ、写真家の田沼武能さん、野町和嘉さん、松本徳彦さん、齋藤康一さん、木村恵一さんなどと珍しくゆっくりと話した。写真研究会「風」のメンバーも3人来たので、パーティ終了後、品川駅の路地裏で終戦直後からやっている焼き鳥屋へ行った。フリーライターを生業としている進藤美恵子さんが考えている写真家と作品をメインにした新企画の話や来月、中国取材に行く鈴木紀夫さんの相談など時間の経つのを忘れて聞いたのであった。今宵は満月であったが、残念なことに家路への道は秋時雨にけぶっていた。

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