写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

2009年11月22日 「フォトコン」連載企画「小松健一の写真道場」好評につき後、1年間つづくことに。

ここ数日前から胃が重く痛い。こんな経験はもう何年もしていなかったのに、一体どうしたのだろう。昨日から薬局で胃薬を買って飲んでいるが一向に症状は変わらない。以前は2~3回飲めば直ぐに治ったのだが、やはり歳のせいで体中ガタがきているのだろうか・・・・。などと少し心配しながら八丁堀にある(株)日本写真企画の「フォトコン」編集部へ行った。2008年12月号の座談会「写真のテーマについて考える」から数えると13回目となる「小松健一の写真道場」の取材のためだ。この日、道場の門下生の出川雅庸さんが岡山の玉野市から、青木竹二郎さんが奈良の生駒市から作品を携えて上京してきていたのである。


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実は、この連載、「写真道場」誌上での指導を中心として、1年間余りでそれぞれの門下生に個展を開催させようという前代未聞の珍企画というか、大胆不敵な企画であった。そんな企画を同誌藤森編集長の英断と坂本担当編集部員の普段の努力によって、もちろん門下生たちの努力、それに僕の少しの努力などが実ってなんとか1年間の連載を続けてきたのである。それが案外評判が良いらしい。悪代官の役割を果たしている道場主の僕に対して、何を言われても真剣に取り組む2人の真面目な門下生という構図が受けている一要因だと言う。「ムッムッ・・・おもしろくない」と少しばかりは思いつつ、案外納得している僕ではあるのだ。バカボンのパパ風にいえば「これでいいのだぁ~」。


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つまり好評に付きもう一年間続けるとのこと。門下生の2人は「えっ!!やっと鬼道場主から解放されると思っていたのに・・・・」と残念がっていたが、ここまで来た以上とことん最後までやってやろうじゃないか、と半ばヤケクソ気味に覚悟を決めたのである。今まで2人が撮影してきた数百枚の作品からそれぞれ40枚程度まで絞り込み、さらに深めるべき点などを論議して、撮影を続けることを互いに確認したのだ。そして懇親を深めるべき坂本編集部員を囲んで、木枯らし舞う八丁堀の飲み屋へと繰り出したのである。ちなみに20日発売となった「フォトコン」12月号には、この「写真道場」の他に巻頭グラビアページに、僕の写真と文「津軽ー太宰治生誕100年」が掲載されていますのでご覧頂ければ幸いです。

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