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[no.687] 2014年3月27日 「写真集団・上福岡」3月例会開かれるー。第32回「写真集団・上福岡」写真展(川越駅東口アトレ6F/6月11日~15日)が決まった~!☆ 鎌田紳爾著『ふたりの修ちゃ 太宰治と寺山修司』(未知谷刊)に僕が登場している・・・・・。

 

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「写真集団・上福岡」3月例会で。手前のモノクロの写真は、島貫雅子さんの川越の作品だ。半切20点におよぶ作品を展示することになる個展。どう彼女がまとめ上げるか、楽しみではある・・・・・・・。
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3月26日、写真集団・上福岡の3月例会が、ふじみの市の西公民館においておこなわれた。この日、第32回目となる同集団の写真展の日程と会場が決定したことが事務局より発表された。6月11日~15日。会場は例年通り川越市の総合デパート・アトレの6Fだ。今年の個展は、事務局担当の山本恵子さんと並んで、この会の中では一番早くから会員である島貫雅子さん。20年ほど撮り続けてきたモノクロ写真の川越の作品だ。

島貫さんはもう30数年間も僕の元で指導を受けている。最初の頃はみなモノクロフィルムで撮影し、自分で現像をして、ベタ焼きを取ってプリントも自身で引き伸ばしていたが、いまやこれを実践しているのは島貫さんただ一人となってしまった。ポジフイルムにこだわって撮影している人は数人いるものの、会員の大多数はデジタルカメラとなった。但しプリントは自分でしている。これも時代の流れで致し方ないのであろう・・・・・・。

この公民館ができる時に、当時市内で唯一の写真サークル団体であった写真集団・上福岡が市に要望して暗室を作らせた経緯がある。僕も当時の市長に直接談判したことがあった。それが認められて暗室はできたもの最初は使用者も多かったがいまや数が激減して、このままでは暗室は取り壊れそうな危機に直面していると言う。モノクロ写真の独特の魅力は消えないし、現代の中では逆に輝きを増していると言える。ぜひ、暗室は残したいものだと切に思う・・・・・・・・。

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僕の津軽の友人であるシャンソン歌手で作家でもある鎌田紳爾さんの最新刊『ふたりの修ちゃ 太宰治と寺山修司』(未知谷刊・定価2000円+税)が贈られて来た。鎌田さんとは2009年に『太宰治と旅する津軽』(新潮社)の取材で津軽に行った時に出会って以来の友人である。彼は日本の音楽大学を卒業後、パリ・エコール・ノルマル音楽院声楽科演奏家課程を修了している本格的なシャンソ歌手であるとともに、津軽弁朗読者として活躍。また太宰、寺山研究もしており著書もある。短歌、俳句もこなすいわゆる津軽を代表する文化人である。

この著作は、「太宰治(本名・津島修治)と寺山修司ともに弘前でうまれ、津軽訛の生涯抜けなかった二大作家を 自身も弘前出身の著者が追いかける同郷人ならではの一冊」と表紙カバーに書いてある通り、津軽で生まれ育ち、いまなおその地に暮らし、深く根を張った作家活動をしている鎌田さんにしか描けない”太宰・寺山ワールド”綴られているのだ。その太宰治の章に、僕のことが登場する 『津軽』の「いま」を読み解く『太宰治と旅する津軽』発行に寄せて  という一文があった。鎌田さんとの出会いから写真家の水越武さんと僕の2人で開いた囲む会でのエピソードなどを綴ったものだが、書評の面もその文にはあって著者の僕としては心に沁みた一文であった・・・・・・・・。  感謝したい!   合掌

 

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