僕の津軽の友人であるシャンソン歌手で作家でもある鎌田紳爾さんの最新刊『ふたりの修ちゃ 太宰治と寺山修司』(未知谷刊・定価2000円+税)が贈られて来た。鎌田さんとは2009年に『太宰治と旅する津軽』(新潮社)の取材で津軽に行った時に出会って以来の友人である。彼は日本の音楽大学を卒業後、パリ・エコール・ノルマル音楽院声楽科演奏家課程を修了している本格的なシャンソ歌手であるとともに、津軽弁朗読者として活躍。また太宰、寺山研究もしており著書もある。短歌、俳句もこなすいわゆる津軽を代表する文化人である。
この著作は、「太宰治(本名・津島修治)と寺山修司ともに弘前でうまれ、津軽訛の生涯抜けなかった二大作家を 自身も弘前出身の著者が追いかける同郷人ならではの一冊」と表紙カバーに書いてある通り、津軽で生まれ育ち、いまなおその地に暮らし、深く根を張った作家活動をしている鎌田さんにしか描けない”太宰・寺山ワールド”綴られているのだ。その太宰治の章に、僕のことが登場する 『津軽』の「いま」を読み解く『太宰治と旅する津軽』発行に寄せて という一文があった。鎌田さんとの出会いから写真家の水越武さんと僕の2人で開いた囲む会でのエピソードなどを綴ったものだが、書評の面もその文にはあって著者の僕としては心に沁みた一文であった・・・・・・・・。 感謝したい! 合掌