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[no.589] 2013年6月26日 第143回「一滴(しずく)」句会(中原道夫選)が新橋で開かれ、2ヶ月ぶりに参加した。『ビジュアル気象歳時記 天気の名前』(森田正光監修・世界文化社)刊行された~!!☆☆

梅雨の晴れ間だった25日の午後から東京・新橋において第143回目となる「一滴」句会が開かれた。月1回の例会だから12年間続けてきたことになる。創立総会から僕は参加しているから早12年にもなるのかと感慨も一入である。この日は少し体調を崩している岡井代表が欠席されたが、選者の中原道夫さんを中心にとどこりなく会は進んでいった。¥・・・・・・・・・・

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この日の句会では僕は珍しく、特選と入選に2句が選ばれた。記念に投句した3句を書いておく。
・火山灰降りつむ町の旱梅雨  風写  (中原道夫選  特選)
・襟足の黒子色めく驟雨かな  風写  (中原道夫選  入選)
・拾参年ぶりの再会梅雨の雷  風写      ・湖底に立つ母校門柱旱梅雨  風写 (無投句)

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会が終了した後、有志で中原道夫さんを囲んで暑気払いに出かけた。銀座のいつものワインバーである。昼からオープンしていて若い女性客が多い店だ。料理はイタリアン、僕にはあまりしっくりとこない。ここでも2時間ほど俳句談義で盛り上がった・・・・・・・・。
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この日発売になったばかりの本『ビジュアル気象歳時記 天気の名前』(森田正光監修・世界文化社)を見る俳人・中原道夫さんと同人の片桐うららさん。この本の表紙カバー、扉の写真をはじめ本文中にも6ページ僕の写真を使っている。文も五月雨、麦秋、梅雨雷、驟雨、雲の峰、土用凪の六項目について12ページ分を執筆した。生活観ある写真を満載して、太陽、雲、雨、風の織りなす、日本の風景と日本人の感性を描き出しているユニークな本。定価は1600円、ぜひ本屋でお手にとって見てくだされ・・・・・・・・。

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この日、4日ぶりに旅先から戻ったその足で句会に来てくれた中原さんと僕。彼とは古い友人である・・・・・・。
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伝説的俳人・鈴木真砂女さんが切り盛りしていた「卯波」で。今はお孫さんが板場もふくめて切り盛りしている。僕は真砂女さんがお元気な頃の前の店には行ったことがあるが、土地の再開発で店が新しく移転してからは行ってなかった。俳句仲間とこうして先人の俳人たち縁の店で俳句を語り飲むのも楽しいものだ・・・・・・・。    あるときは船より高き卯波かな   真砂女

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最後にもう一軒ということで銀座一丁目から七丁目までまた戻って、同人の宝海さん行き付けの店へ。ここにも何度かお誘いを受けて来たことがある。ここではみなカラオケをよく歌う。この店の女将は銀座でこの道に入って50年になるという。小説家の織田作之助の奥さんがしていたお店で27年間務めた後、この店を出したのだと言う。いつも着物姿で艶やかなママである・・・・・・・・。23時の時を聞いたのでようやくお開きとなった・・・・・・。

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