写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.555] 2013年3月11日 東日本大震災が発生してから今日で丸2年目。いまだ復旧、復興の道筋すら見えないのが現状・・・・・。田邊順一写真集『そのままのあなたでいい』出版記念会に出席した。

今日であの甚大な被害をもたらした東日本大震災が発生してからちょうど2年目だ。無常ではあるがあまりにも歳月のすぎるのは早い。死亡者15,881人、行方不明者2、668人、負傷者6、142人、いまだ避難生活を送っている人は約315,000人である。この他に福島原発事故以後、その関連で亡くなった方は福島県内だけでも1,000人を越えている・・・・・・・。途方も無い被害である。

しかし、東京電力も政府与党も行政も責任を負わず、何ら解決の道を指し示すどころか、復旧・復興への道筋さえ明確にしていないのが現状である。怒りを通りこして哀しくさえなる心境である・・・・・・・。人間のおろかしさ、傲慢さ、貪欲さを端的に現わしている事象だといえるだろう。僕も責任がある人間の一人として、「原発問題」は何としても解決の方向に行くように行動していかなければと切に思っている・・・・・・。

2年目となったが亡くなられた御霊と、いまだ行方不明の方々の早期発見と、故郷へ戻れずに避難生活を送っているみなさんが一日も早く本当に安心した生活が送れますよう心から祈り、願うものである・・・・・。 合掌

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井の頭公園で。

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3月9日、都内調布市において田邊順一さんの出版記念会がおこなわれた。僕が20代~30代はじめのフリー写真家になりたての頃、田邊さんにはお世話になった。仕事も「老い」をテーマに一貫して取り組んでおり、若い僕らの目標とすべき写真家の一人だった。会場となった場所は、精神障害者の社会復帰支援をしているNPO法人クッキングハウス会が経営する「おいしいねから、元気になる場」クッキングハウスだ。実はこの店は今回出版した本のモデルとなった場所である。会は終始なごやかな微笑みと手作りの料理に包まれていた・・・・・・。
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家族を参加者に紹介する田邊さん。久しぶりにお会いしたが、昔とちっとも変わっていないのには驚いた・・・・・・。
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この会の呼びかけ人でもある、写真家の本橋成一さんと写真家の桑原史成さん。他の呼びかけ人には、作家の吉永みち子さん、フォークシンガーの笠木透さんなど。本橋、桑原両先輩とも長い付き合いである。
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十数年ぶりにJPSや日本写真家ユニオンの草創期の写真仲間と会い懐かしかった。会終了後、2次会へみんなで繰り出したのは言うまでもない。もう80歳になっている人もいて歳月の流れの早さを痛感した。
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若き日に一緒に南米のチリの取材先で会ってしたたかに飲んだ写真家の酒井猛さんとは20年ぶりぐらいだろうか。彫刻家の奥さんの話題も弾んだ・・・・・・・。他にジャナーリストや文芸評論家など懐かしい顔ぶれとも会った。
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上毛新聞2013年3月7日付に、現在、伊勢崎市でおこなわれている「探険家 矢島保冶郎展」の記念講演として僕がおこなった内容が「人・声」の欄で大きく紹介された。3月になってすでに会場の赤堀民俗資料館には、約1000人の入場者があるという。いままで年間平均が4000人余りというからすごい数字だと館のスタッフは喜んでいる。

★3月16日(土)、17日(日)の両日午後2時から3時、会場においてギャラリートークをおこないますのでぜ、ご参加ください!!☆待っています。面白い話をたくさんします。もちろん無料ですよ


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