写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.541] 2013年1月30日 第61回東京藝術大学卒業展(大学院)・修了展(1月31日まで、東京藝術大学美術館3F)に行き、インドへ長期取材へ発つ写真家・菱山忠浩君を送るために杯を交わした・・・・・・。

親しくしている写真家の水越武さんの娘さんのMちゃんが東京藝術大学の大学院を卒業するにあたり修了展を同大学の美術館でしているというので見に行った。彼女が小さい頃から知っていたし、北海道の屈斜路の家にも泊めてもらったこともあった。大学時代は寮が僕が住んでいたすぐそばだったこともあり、時々、夕飯などを近くの店で一緒に食べたりもした。水越さんの娘さんだが、僕は何となく「東京のおじさん」というような感じで付き合ってきたので、我が子が卒業したような気がしてうれしい気分であった・・・・・・・。

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東京藝術大学の旧正門と校舎。この門を幾多の芸術家たちが通ったのだろうか・・・・・・。
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現在の正門脇にある東京藝術大学美術館入り口。
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入ってすぐにこの彫刻が目に飛び込んできた。立体にしても絵画にしてもやはり学生という水準は、はるかに超えていて驚いた。さすがに東京藝術大学という感慨をもった・・・・・・・。
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Mちゃんの作品 「Gazing at the sweet edge」 の前で記念写真。僕が昨年チベットの土産としてプレゼントしたショールを巻いてくれていた・・・・・・。彼女の作品は台湾へ3度行き海岸で撮影したもの。いままであった形が消滅していく瞬間と混在している時を表現したのだという。作品16点を和紙にプリントして本にしている。僕はこの作品をもう少し掘り下げていき個展をめざしなさいね~とアドバイスをした・・・・・・。
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僕とも記念写真。父親の水越さんは今月14日に僕の写真展「三国志巡礼」を見に来てくれて、翌15日に北海道へ帰ったばかりだから、この修了展にはこれないという・・・・・・。(撮影;石川武志)
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ちょうど写真家の石川武志さんが見えていたのでパチリ。彼は31日からインドへ3月中旬まで取材に行くという。写真家の菱山忠浩君と同じ「マハクンブメラ」を撮るためだという。気をつけて取材をと固い握手を交わして別れた・・・・・・・。
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1時間ほど他の修了展の作品を見て廻った・・・・・・。
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さまざまなジャンルの芸術作品が展示されていて興味深く見た。写真作品もMちゃんの他にも数人いて意欲的な作品もあった・・・・・・・・。そういえば一昨年、土門拳賞を受賞した石川直樹君も確かこの大学の卒業生だったな・・・・・・。
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藝術大学を出ると上野の山は夕日が沈んで空にはまだ少し残照があった。上野公園の噴水が綺麗だったのでシャツターを切った・・・・・・・。
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2月2日にインドへ向けて出発し、帰国はまだわからないが5月くらいまでには何とか作品を作って帰りたいという写真家・菱山忠浩君。池袋でカメラ2台とレンズなどを購入するというので池袋で待ち合わせた。僕が行っている昭和の面影が色濃く残るいわゆる飲み屋を4軒ハシゴして、菱山君の奮闘を」期待して杯を2人で酌み交わした・・・・・・。彼は3年ぶりのインド取材なので緊張していると何度も言った。病院へ行って体調を調べたり、メガネも新しく作ったという。菱山君の今回の取材にかける意気込みが伝わってきた・・・・・。
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今回のインド取材は、ガンジス川の辺の街・アラハバードで、12年に1度おこなわれる「マハグンブメラ」。インド中からサドゥーが修行に集まってくるという。この祭りは1000千万人を超える人々が集うというから大変だ。宿も帰りのエア・チケットもまったく取れなかったという。ビザもつい最近ようやく取れたばかりだ。彼は今月中旬には出発したいと言っていたのだ・・・・・・。
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僕はいままで菱山君が約20年間撮り続けてきたインドの作品と今度取材した作品で構成して個展を開くよう提案した。一緒に写真展をしたり、「風」の元メンバーでもあったので彼の作品は見て知っている。ぜひ、実現させてやりたいと思った・・・・・・。実は昨日29日も今朝、中国・雲南省へ取材に出発した写真家の烏里烏沙君と2月の写真展の打ち合わせをした後、送別会として4軒ハシゴしていたのだ。この日は、菱山君は買ったばかりのカメラ機材をたくさん持っていたのであんまり酔っ払って忘れてしまってはいかんのでほどほどにしたのである。新進気鋭の写真家・菱山忠浩の誕生を心から願うものである・・・・・・・。菱山君、がんばってこいよ~!☆☆

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