切れ長の佛眼光る白露かな 風写
今日は二十四節気の一つ、白露。処暑から15日目にあたる日をいう。上記の句は20数年前にチベットの都・ラサで詠んだ句だ・・・・・・・・。
まだ日中の暑さは半端ではないが、ここ2日前くらいから朝夕の風はどことなくさわやかさを感じるようになった。玄関前から撮影した夕暮れにも初秋が漂っているようだ。秋といえば「秋の七草」が知られている。しかし、「春の七草」と比べると知名度はいまいち低い。1月7日、人日の節句の朝、食べる七草粥の方がすぐに思い起こされるからである。
秋の七草とは、『万葉集』巻八で山上憶良が詠んでいる2首の短歌から来ていると言われている。
秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花
萩の花尾花葛花なでしこの花をみなてしまた藤袴朝顔の花
歌そのものは名歌とはいい難いが、1250年余を超えていまなお人々に言い伝えられ、目でられているのはすばらしい。ちなみに尾花はススキのことであり、おみなえしは女郎花、朝顔は定説では桔梗となっているが、ムクゲ、ヒルガオ説もある。また、「夏の七草」や「昔の七草」などもあり、これもまた興味深いもである・・・・・・。
9月5日からいよいよ本格的な家の前の建築工事が始まった。今後、3ヶ月間付き合わされるのかと思うと正直うんざりとする。というのも取材でも行かない限り、僕は基本的に家にこもっているからだ。朝から晩まで一日中、人の気配と物音の中で仕事をしなければならないのである。創業130数年という地元の老舗建設会社が工事を請け負ったこともあり、比較的に配慮してくれているのはありがたいが・・・・・・・・。