写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.279] 2011年3月4日 「WINDSTIMES 風通信#010」発行☆! ”「風」伊香保温泉合宿”現地リポート、10月18日~30日に「風」創立3周年記念・写真展開催決まるなどの記事満載!!

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W I N D S T I M E S 風通信 ♯010 2011.3.3
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次回写真研究会「風」例会のお知らせ
日時:3月26日(土)13時~ 
場所:世田谷区新町地区会館 
住所:世田谷区新町2-21-10

 
✿欠席の方は事務局までお知らせ下さい。
 
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石川啄木没後100年記念・写真スケッチ集「啄木への旅」(ぶどうぱん社)が刊行中
短歌:石川啄木、文:山本玲子、写真:小松健一のコラボレーション作品です!!
 
主宰は40年以上前から数々の作家を切り口に日本の風土を撮り続けています。その中
のひとり、石川啄木はおよそ100年前の1912年4月13日に27歳でこの世を去りました。今
回、石川啄木没後100年記念として刊行された「啄木への旅」は、石川啄木の短歌、石
川啄木記念館学芸員の山本玲子さんの文、主宰が長年通い続けている啄木ゆかりの地
の写真で構成されています。選ばれた10枚の写真からは、主宰の目線を通し、時代を超
えて啄木の思いに触れることができす。
 
以下、「啄木への旅」より主宰の一文を引用させていただきました。
 
「ダルマストーブが真っ赤に燃える渋民駅から雪の道を歩いて、北上川畔に建つ啄木歌
碑の前に立った時のことは、いまでも忘れられない。ーあれからすでに40年の歳月が流
れている。」
 
短歌 石川啄木 文 山本玲子 写真 小松健一
 
出版 ぶどうぱん社
定価 600円(税込み)
発行 2011年2月20日
販売・注文 (財)石川啄木記念館

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写真展のおしらせ
 
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フォトコン主催 小松健一の写真道場修了展
 
出川雅庸 写真展 「水島-MIZUSHIMA-」
青木竹二郎 写真展「人間都市-Human space in megalopolis-」
  
こちらの展示は開催中ですが、5日の14時からは小松先生、青木竹二郎さん、出川雅庸
さんによるトークイベントが開催されます。ともに参加は自由で参加費も無料です。
 
写真月間誌「フォトコン」の連載企画で、2009年1月から現在まで続く”小松健一の写
道場”の門下生、青木竹次郎さんと出川雅庸さんの2人がそれぞれにこの2年間追い
けてきたテーマを写真展にまとめたもの。青木さんは「人間都市ーHuman space in me
galopolis」。現在の巨大化する都市空間に生きる人間模様を追った。出川さんは「水島ー
IZUSHIMA」。自らが暮らすコンビナートの街・岡山県水島、変わりゆく環境のなかでも、
したたかに生きる人々をドキュメントしたものだ。僕の2年3ヶ月にわたる誌上での厳しい
指導にもめげずに、2人は自分のテーマと真摯に向き合い、作品を深めてきた集大成で
ある。ぜひ、会場に足を運んで批評をして欲しいと思っている。よろしくお願いします。また
時間があれば、オープニングパーティや写真家たちのトークショーにもお出かけください。
お待ちしています。(小松主宰ブログより)
 
日時:2月28日(月)~3月5日(土) 10:00~19:00
会場:ギャラリー・アートグラフ
住所:中央区銀座2-9-14
電話:03-3561-6109
 
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ともいき芸術浄土展
 
このたび、浄土宗芸術家協会では、宗祖法然上人800年大遠忌記念事業として東京
銀座 において美術展を開催することとなりました。 30名の当協会会員諸氏に宗祖法然
上人の念仏のみ教えを表現していただきました。ぜひ、この機会に皆様お誘い合わせの
うえ、会員諸氏の力作をご覧いただければ幸いです。
 
日時:2011年3月8日(火)~13日(日) 10:00~18:00
(初日11:00からテープカット、最終日16:00まで)
会場:東京銀座画廊・美術館
住所:中央区銀座2-7-18 銀座貿易ビル7階
電話:03-5848-8299
アクセス:地下鉄有楽町線銀座一丁目9番出口

日本画・洋画・写真・書・彫刻・陶芸・工芸
 
こちらには 京都在住の大橋紀雄さんが出展されます。
大橋さんは 合宿にも参加されている 風お馴染みの写真家です。また浄土宗の僧侶で
もあります。3月8日(火)には会場にいらっしゃいますので是非足をお運びください。

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烏里烏沙写真展 植物の宝庫・東チベット花紀行
 -中国の奥地・横断山脈の生態環境と野生植物たち
  
3月12日(土)午後4時~「風」のメンバーは、会場に集合!!
写真家・烏里烏沙さんを囲んで写真展の解説をしてもらった後、懇親会を開きます。
ぜひ、時間のある方はご参加ください。(主宰も参加します)
ご参加の方は、事務局・吉田までご一報ください。
 
日時:2011年3月9日(水)~13日(日) 9:00~17:00(初日12:00~17:00)
会場:花とみどりの相談所
住所:練馬区光が丘5-2-6
電話:03-5848-8299
アクセス:都営地下鉄大江戸線光が丘駅(A4出口)徒歩6分
入場無料
 
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2010年度 写真研究会「風」合宿・現地レポート!!
 
2月5日~6日の2日間にわたり「風」の合宿が群馬県伊香保温泉「ホテル金太夫」にて
開催されました。出席者は18名。風のメンバーのほかに遠方は長崎、岡山をはじめ大阪、
地元群馬からの参加がありました。また、中国・四川省出身の写真家・烏里烏沙さんは
奥さんとお子さんを連れて参加してくれました。
 
5日の14時すぎから第一回目の作品合評会が始まりました。まずは遠方から参加の方
から順に北上していきました。作品はつぎの通り。山崎正幸(敬称略・長崎の路面電車と
その周辺、高田昭雄・湖底に沈んだ村と高校の吹奏楽部活動、高田紀美子・四国お遍路、
奥田健一・大阪模様、平元盛親・松前干潟といのちの沼。各作品とも自分の暮らしている
地域や人々への深い愛着を感じることができる力作が揃いました。

ひとり約30分の講評時間でしたが、主宰も休む暇もないくらい力のこもった熱心なご指
導をいただきました。17時半までで一旦休憩をとり、伊香保の温泉でさっぱりと疲れを癒
した後は、宴会場での夕食と懇親会が行われました。美味しい御膳のほかに主宰のは
からいで大きな日本海のお刺身の舟盛りを3舟もつけていただきました。美味しいお料理、
お酒で楽しく盛り上がり懇親会のカラオケでは主宰の「雪国」や烏里さんの奥さんとお子
さんの可愛らしい「アンパンマンのうた」も披露されました。

その後、21時から23時まで第2回目の合評会。塩崎亨・台湾アミ族の故郷、吉田加代・
ャンマー、冨樫東正・川崎の海での心象風景・ポートレート作品。 特に初参加の冨樫
さんの斬新な表現方法に関心があつまりました。その後、交流会となりワインや日本酒
を囲みほろ宵で語り更に皆が打ち解ける会となりました。

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6日は9時より11時までがベテラン組の合評会。森武司・タイのアカ族の人々、並木すみ
江・青梅の自宅周辺の自然、加藤陽子・在日朝鮮小学校の記録、鈴木紀夫・青春18キッ
プ・哀愁の旅、技術や、視点の熟練度に流石だなとの感を持ちました。他のひとの作品を
見ることでそれぞれが刺激を受け自分の個性の再認識や、いい点を見直すことなどが発
見できたのではないでしょうか。合評後は反省会・ミーティングが行われその中で
 
「今年の10月に目黒にあるギャラリーコスモスにて「風」創立3周年記念の写真展」
  
を行う事が全員一致で決定されました。全を振り返ると大変濃密で有意義な時間を
過ごせた合宿になったと思います。

合宿終了後は、伊香保温泉・石段の町を散策、撮影などしました。その後、バスで渋
川に場所を移し「ごくろうさん交流会」が行われました。主宰の弟ご夫妻、渋川在住の写
真愛好家の母娘も参加されました。上州の新鮮な野菜やきのこ入りの牡丹鍋。粉雪の
舞い散るなか少し冷えた体をぽかぽかと温めるお鍋でした。更に日本酒もすすみ2升以
上も飲み、歓談し大変盛り上がる宴となりました。 最後に再会とそれぞれの写真の対
する想いを新たにし帰路へ着きました。(吉田加代記)

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合宿に参加していただいた会員以外の方々からご感想を頂きました。
  
順不同でご紹介させて頂きます。送っていただいた皆さま、ありがとうございました。
 
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天川ひろし (協)日本写真家ユニオン在籍 (群馬県高崎市在住)
 
風の会の集いに参加させて頂きありがとう御座いました。事務局の鈴木さまから度々
研究会のご案内を頂いていましたが、この度、群馬県の伊香保が研究会会場との案内
状を頂、その日のくるのを心待ちしていました。
会員の皆さんの作品に会えて、教えられる事が沢山ありました。(写真)と言う聞き馴
れた言葉の重さを、改めて感じさせられました。会員の皆さん、一人一人、夫々が様々
にして個性と感性が融合して=その人柄が作品に表現され、作者の心境に感銘しまし
た。僕の場合は生活の糧を得る為の撮影業でしたので作品には=縁遠い仕事でした。
皆さんの刺激を受けて作品の創作に立ち向かいたいと思索しています。
 
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高田紀美子 (岡山県在住)

「風」の合宿に参加して
「風」の合宿、昨年の熱海にひきつづき、今回も会員外として参加させていただきまし
た。各自が明確なテーマをもち、個展や写真集をだすことを目標に100枚以上のプリント
が目の前にワーと並べられる。その中にズブの素人のワタシもいる・・今まで参加してき
たカルチャー教室や仲良し写真グループとは全然違う、目からウロコでした。
小松先生とは2000年にネパールの撮影旅行にご一緒させて頂いて以来、個人的にも
ご指導いただき、背中を押してもらって、なんと今年の1月、地元岡山で初の個展「夫婦
展」までやっちゃいました。
今回も昨年と同じテーマの「四国遍路みち」をみていただきました。2007年から歩き始
め、何とか写真に収めようと気がついたら必死に追いかけている熱い自分がそこにあり
ました。写真を撮ることを目的としたお遍路ははたしてほんもののお遍路かとのためら
もありましたが、今はお遍路をし、その結果、撮りたいものがあれば撮る。それでいい
と割り切っています。撮らされている作品が評価されているみたいです。何とかまとめた
いと思うようになりました。地方で写真を続けている私には刺激のある合宿、今後ともよ
ろしくお願いします。
 
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山崎政幸 (長崎県在住)
 
地方に居るとプロの先生に写真を見てもらう機会がほとんど無く、独りよがりの自己満
足で終わる事が多々有ります。今回の合宿で小松先生をはじめ皆さんに写真を見てもら
うことで自分の写真に何が足りなくて、どのような方向性を持って撮影していけばいいか
ヒントを貰いました。これからも少しづつですが長崎を撮っていきます。

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冨樫東正 (東京都在住)
 
今回、初めて参加させていただきました。合宿を通して、みなさんの作品作りに対する
熱意を深く感じさせていただきました。僕の写真も見ていただき、色々と勉強にもなりま
た、美味しい料理とお酒に囲まれた非常に楽しい合宿でした。飲みすぎて周りの方にご
迷惑をおかけしたことをこの場を借りてお詫びしたいです。申し訳ありません。また近い
うちに作品を持って行きたいと思います。宜しくお願い致します。
 
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奥田健一 (大阪府在住)
 
今回初めて参加いたしました。皆様お世話になりました。この様な合評会では、クオリ
ティーばかりが先行して、内容が希薄な作品が集まることが多い。しかし、「風」はまった
く逆。撮影やプリントの技術は、5年もやっていれば誰でも身に付くもの。加えて、本来な
らば、表現が伴ってこそ成り立つもの。その様な意味では、貴重な存在なのではないか
と、思いました。
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編集後記
 
先月、神保町の古本屋を駆け足でめぐり、写真集をめくりまくってきました。カビくさくても
黄ばんでいても、写真のすばらしさを再認識させてくれる写真集がたくさんありました。
断しているとすぐに手に入らなくなってしまうと気合を入れて行ったのですが、結局お
当ての写真集は高くて手が出ませんでした・・・。
 
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Publisher_Kenichi Komatsu. Text by_Kayo Yoshida. Editor_Toru Shiozaki. © windstimes 2011

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