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[no.278] 2011年3月2日 高知県・夜須のフルーツトマト。知られざる完熟を極めた土佐の大地と太陽からの贈り物が届いた・・・・・。

 

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土佐香美市夜須町で農業を夫婦でしている友人Fから、天塩に育て収穫したばかりの「夜須のフルーツトマト」が届いた。以前に一度だけ土佐の料理屋で、「お客さんえらい旨いトマトが土佐にもありますき~。いっぺん食べてみてつかーさい」と板前さんに言われて食したことがあった。そのときに驚くほどの歯ごたえのある食感、そして口の中にひろがった甘みと本来のトマトがもっていた土の香りがして感動した記憶があった。1個、500~600円はしたと思うが、高いという印象よりも「へぇ~こんなトマトを作る農民がいるんだ」と感心したのだった・・・・・・。

このフルーツトマトの特徴は、全国的にも日照時間が長い高知県夜須町の自然環境を最大限に生かし、太陽光を満遍なく果実に行き渡らせるために「立体栽培」をしている。これは世界的な技術なのだという。有機肥料を使い、生産者が約11ヶ月間付きっ切りで植物本来の生命力を最大限に引き出すために水分などの技術管理をしているのだ。受粉はマルハナバチがおこなっている。

さらに硬さ、糖度、酸度などの味に徹底してこだわり、生産者が自分で食して確認しながら品質をチェツクしている。選別も自らが行い、内容、外観、鮮度などをひとつひとつを目で確認して責任を持って箱詰めして、消費者へ届けているのである。
僕は何も夜須のフルーツトマトの広報担当ではないが、昨夏、岩手県・花巻南温泉郷の奥座敷ともいうべき台温泉の宿でたまたま知り合った若いF夫婦。それも脱サラで農業に飛び込んだ二人の情熱を知るにつけ、応援したくなるのあたりまえだぜよ~☆!!

2人は唯一、トマトを育てるのに手がかからなくなる時期の7月中旬~8月中旬の1ヶ月間を好きなバイクで北海道から東北地方を旅するのがここ10年ほどの慣例なのだという。この生き方も素敵だなと思った。偶然に宿の風呂場で会い、1時間以上2人で話し込んでいて、夕食の時間を過ぎても風呂から戻らない旦那さんを心配した奥さんに言われ、女中さんが呼びにきたので話をやめたエピソードも、いまとなっては懐かしい思いである・・・・・・。
ぜひ、F夫婦の愛情たっぷりの「土佐香美・夜須のフルーツトマト」を食べてみてください。生のままでがぶりと噛み付きながらのビールは憎いほどいいね~。食に関しては体を張っても一家言を持つ、僕が推奨する一品だぜよ☆☆☆!!

お問い合わせ◎ JAとさかみ 土佐香美農業協同組合 http://www.tosakami.or.jp/

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