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[no.286] 2011年3月27日 「東日本大震災」の影響のなか、「写真集団・上福岡」、写真研究会「風」の例会を開いた・・・・・。

いまだ余震が毎日のように続いているが、あの未曾有の「東日本大震災」がおきてから今日で17日目となる。津波による大被害をこうむった地はむろんのこと、そうでない土地でも福島原発事故による放射能物質による被害とその風評被害と広がるばかりである。そしていまだ死者・行方不明者は毎日増大し続けている・・・・・・。

大自然に立ち向かうという驕った意識を改めて、自然との共生というのもおこがましいが、自然によって人間は生かされているという意識をもっと明確に認識すべきときにきている。温暖化の問題しかりで、このまま地球を人間が傷つけつづければ取り返しのつかないことになる。人間の豊かさを追求し続ける利己によってどれだけの地球上の生命体が消滅しているか!。もうこれ以上、自然・環境破壊をしてはならないのだ。その警告を人間に対して大自然はしているのだと思う・・・・・・。

 

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昨日、3月26日都内で写真研究会「風」の例会が上州・伊香保温泉の合宿以来開かれた。毎日余震や計画停電が続いている時にどうかという判断もあったが、周りのさまざまな企画や催しものなど次々に中止や延期となっていて、仕事はキャンセルと落ち込むばかりなのであえてやることにしたのだ。写真仲間と会ってみんなに元気を出してもらおうと思ったのである。そういう意味で、25日にも「写真集団・上福岡」は例会を実施した。6月に開かれる「第29回写真集団・上福岡写真展」の準備をしたのである。
「風」の例会は、やはり参加者は僕を含めて5人と少なかった。いつも名古屋から一番先に参加していた平元君は、入会以来初めての欠席だった。個展の最後の仕上げ段階にきている加藤さんと事務局長の鈴木さン、以前取り組んでいた米軍横田基地周辺の街のモノクロ作品を持ってきた並木さん。つい数日前にブータンから帰国して、撮ってきたばかりのホヤホヤの作品を70~80点もって張り切って参加した吉田さん。時間もたっぷりあったのでそれぞれじっくりと批評をした。また会の運営や会員を拡大すること、4月17日に横浜の新聞博物館で開催されている大城弘明写真展「沖縄・終わらない戦後」を見に行くこと、10月に開催する第2回「風」展のことなどを話し合った。

5時過ぎから会場をいつもの居酒屋「味とめ」に移して有志で懇親会をした。ここには写真学校の授業を終えて駆けつけた塩崎君、中国の写真家・烏里君、銀座二コンサロンで29日まで「ガンガー巡礼」という写真展を開いている石川武志さんと元「風」メンバーだった写真家の菱山君も駆けつけてくれて大いに写真談議に盛り上がった。
2次会は塩崎君と烏里君と僕とで俳句仲間がママをしている店に行って久しぶりにカラオケなど2~3曲歌った。この十数日間のもやもやみたいなものが少し晴れたような気がした。帰宅途中の電車の中の光景を1カット撮ったのが上の写真。2011年3月26日の一光景である・・・・・・・。



 

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