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[no.227] 2010年10月29日 第112回「一滴会」(しずく)句会の中原道夫特選句に、” 紙漉の彼方に透けし土佐路かな (風写) ”が選ばれた。

 

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昨日、12月中旬のような寒さのなか、都内の新橋へ行った。僕が同人になっている「一滴会」の第112回俳句会がおこなわれるからだ。この日は中原道夫講師のほかに同人16人が参加した。いつものように1人3句投句したなかから全同人が1人7句選びうち1句を特選にする。最後に中原講師が入選句、佳作句、そして特選句5句を選んでそれぞれの句に選評をしていくと言うのが、句会のながれである。僕は先日訪れた土佐を題材に次の3句を投句した。当日に詠み新橋へ向かう電車の中で推敲したので自信は丸でなかった・・・・・・。

紙漉の彼方に透けし土佐路かな (特選)

脱藩の道毬栗の多かりし     (佳作)

無月なり水平にらむ龍馬像    (入選)

と言う中原道夫選の結果であった。前回に引き続き特選句に選ばれたことはとにかく良かった。もっと精進せねばと思うのだが、いつも句会の前になって慌てて詠むという状態がつづいているのだ。先師の高島茂先生が生きておれば当然お叱りを受けることは言うまでもない。先生は僕にいつも言っていたのは「とにかく続けなさい。どんな句でもいいから詠み続けることが成長につながるよ・・・・」であった。本格的に句をやりはじめて21年が過ぎる。そろそろ句集の刊行もふくめて前向きに考えていきたいと思う今日この頃である。句会終了後は恒例の中原道夫先生を囲んでの懇親会。岡井代表は体調が優れないので大事をとり欠席したがそれでも10人程が繰り出した。「いそむら」というご夫婦で俳句をしている酒処だ。2次会もやはり俳人が主人をしている「どびん」という瀬戸内の味の店へ。ここで十数年ぶりに「未来図」同人の藤田女史とばったり出会った。彼女はいま、句会を主宰していてその生徒さんたちと飲みにこの店に来るのだという。以前と少しも変わらない美貌であったので驚きと懐かしさでいっぱいになったのだった・・・・・・・。

 

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