写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.1097] 2018年1月26日 まだ街角の至る所に残雪がある日、生誕100年 ユージン・スミス 写真展、アジェのインスピレーション ひきつがれる精神(1月28日まで/東京都写真美術館)を観に行ってきた・・・。

本展は、何よりもアリゾナ大学クリエイティブ写真センター(CCP)に保管されている貴重なスミスのビンテージ・プリント作品、約150点展示していることが最大の魅力である。ユージン・スミスの精神性とジャーナリズムの原点を見つめなおす絶好の機会だ・・・。

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同美術館で開催していたもう一つの企画展「ウジェーヌ・アジェのインスピレーション ひきつがれる精神」も観た。フランスの写真家アジェ(1857~1927)が後世の写真家にどのような影響を与えたかを探る展覧会だ。この展覧会にはアジェの他に、マン・レイをはじめ、日本の写真家では荒木経惟、森山大道、深瀬昌久などの他に海外の写真家5人が出品している。僕も若い頃にアジェの作品に触れ衝撃を受けた。金もないのに作品集を何冊も買い求め、ずい分と影響を受けた・・・。

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東京都写真美術館へ行く壁面に展示された写真の前で・・・。
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二つの充実した展覧会を見たあと、僕はなけなしの金をはたいて、それぞれの展覧会の写真集2冊をを購入した。それだけの価値はあると思ったからだ。 ビール党の写真家・眞月美雨さんに「せっかく恵比寿に来たのですから旨いビールを一杯だけ飲んでいきましょう」と誘われてビール ステーション恵比寿へ寄った。結局は一杯では終わらずに二杯目を・・・・。
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この日は、実は僕にとってはちょつぴりとうれしい日であった。それは伸び伸びになっていた4月刊行予定の僕の著作『民族曼陀羅 中國大陸』の印刷が(株)東京印書館にようやく決まり、来週にはパンフレットの色校正が出るという道筋が決まったからだ。であるから普段あまりビールは飲まない僕にとっても格別にビールが旨いと思ったのである・・・・。 合掌

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