写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.1022] 2017年4月15日 第38回 日向市美術展覧会の2年目の審査、日向市写真協会の写真教室、鹿児島・写団「黒潮」の写真セミナー講師の旅(宮崎・日向編)・・・。

4月10日朝から宮崎県日向市、鹿児島市と巡って14日の夜帰宅した・・・。第38回 日向市美術展覧会の審査がメインの用事であったが、日向市写真協会の昨年に続く写真教室、すでに6~7回は開催している鹿児島県の写団ー黒潮ーの写真セミナーなどの講師もしてきた。親しい友人との再会、写真仲間との新たな出会い・・・。 そして旨い酒、旨い肴をやりながらの語らい・・・。 咲き始めた遅い南国の桜を眺めての楽しい旅であった・・・。 宮崎・日向編と鹿児島編の2回に分けて報告する・・・。

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午後4時過ぎに着いた宮崎は強い雨と風で、飛行機の欠航便まで出て空港内はごった返していた。JR日豊本線で日向市へ向う。車窓からみた光景は強雨の中に沈んでいた・・・。
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僕はローカル電車が好きだ。つまり各駅停車だ。それはそれぞれの土地の人々が利用し、土地の話が聞くことが出来るからだ。 始発駅では2車両には僕一人だったが、直ぐに女学生たちが乗り込んで来て満員御礼状態となった。雨に濡れた髪、生足。そして若々しく華やかなおしゃべり・・・。 僕の頭は缶チューハイの酔いもあってかグルグル・・・・。

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宮崎・日向の名物が並んだ。 地魚の5点盛、鳥炭火焼、鳥のたたき、チキン南蛮・・・・。
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日向市在住の友人、土工冨二夫さん。日向市文化協会の事務局長をしている。雨の中、駅に迎えに来てくれ、夕飯も招待してくれた。感謝~!☆ 彼との出会いは今から30年ほど前になる。池袋の琉球料理「みやらび」出会ったことだった。彼は東京出張でたまたまホテルの近くにあった「みやらび」に入ったのだという。2人は意気投合して飲んだ。

以来毎年、年賀状を送ってくれた。但し、その時以来会ったことはなかった。つまり、年1回、年賀状だけの付き合いが30年余り続いた。正直お互いに顔も忘れていたことだろう。それが昨年、突然に電話があり、日向市美術展覧会の審査を依頼されたのである。不思議なありがたい縁ではある・・・。

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翌11日は10時から日向市文化交流センターで審査開始。応募者数、応募作品数とも昨年を10パーセント余り上まわった。

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その中から厳正な審査の結果、特選「降臨」秋元信行(中央)、準特選「悠久の時」鈴木りえ(左)、「マサイの長老」西村光平(右)が決定した。その他、日向市文化連盟会長賞など12点の入賞が決まった。作品を持つのはボランティアの人たち。
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特選「降臨」秋元信行 僕は講評で次のように書いた。 「題名からだけでは、どこの祭礼か、神事かはわからないが、「神々の國・宮崎」にふさわしい作品だ。厳かな衣裳をまとった三人の少女たちが、けぶりの中から立ち現れたような幻想的な作品である」。

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審査終了後、15時から作品講評会が写真展会場でおこなわれ、30名を超える人たちが参加した。
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初入賞「奨励賞」を受賞した作品の前で柳田かおりさんと、初入選した甲斐豪君と記念写真。かおりちゃんは、いま豪君のサポートを得て、毎週のように熊本地震の被災者を訪ねて撮影をしているという。自らの病気ともたたかう”写心家”である・・・。がんばってね~!☆
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11日の夜、僕が宿泊している日向第一ホテルで、日向市写真協会が主催して歓迎懇親会を開いてくれた。2次会は同協会代表の稲田義美さんたちと日向市の歓楽街へ繰り出し、新鮮な魚をご馳走になったのである・・・・。 感謝~!
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ホテルの僕の部屋からの日向市展望。
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12日、9時から12時過ぎまで、日向市中央公民館において昨年に引き続き日向市写真協会主催の写真教室が行なわれた。参加者は12名と少なかったが沢山の作品が集まった中身の濃い教室だった。延岡からも昨日に引き続き柳田かおりちゃん、甲斐豪君が参加してくれた。
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参加者の有志の人たちが駅前のレストランで僕との昼食会をしてくれた・・・。ありがとう~!☆
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高鍋秋月藩の港町として栄えた美々津港。日豊本線の列車の車窓から。
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長く続く高架の上に延々と太陽光発電のパネルが並んでいた・・・。不思議な光景だ。
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車窓から望む日向灘は穏やかだった・・・・。 このまま宮崎まで行き、鹿児島中央駅行きの特急「霧島」に乗り換えて鹿児島へ。4時間半余りの列車の旅である・・・・。(つづく)

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