写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.653] 12月27日 第51回 立川志遊の会「年忘れ!志遊の会」(日暮里サニーホール)が2年ぶりに再会~!☆ 28年間続けてきた池袋の店を明日をもって閉める女将・板垣順子さんへ最後の挨拶に行った・・・・・・・。

昨日は、前座の頃からよく知っている落語家の立川志遊師匠が2年ぶりに開いた第51回 志遊の会へ出かけた。師走の押し迫った時であったが、彼とはかれこれ20数年前からの付き合い、二つ目昇進の時にも、真打ち昇進の時にも立ち会っている。立川談志が可愛がった最後の愛弟子と言ってもよいだろう。この日の出し物も人情噺でじっくりと落語の醍醐味を堪能した一夜となった・・・・・・・・・。

会が終わってから写真家の烏里烏沙君と池袋で合流して、28年来の友人である順子女将の店に行った。ずーとやってきた店を明日28日で閉めると聞いていたからである。思えば28年前に僕が池袋・サンシャインビルの近くに事務所を持っていた頃、すぐ近くで店をオープンしたのが彼女だった。まだ20歳前後の可愛い女性で、白いエプロン姿が忘れられない。よく深夜仕事が終わってからおにぎりを食べに行った。その店から3回店が変わったが、ずーと行っていた。ご両親ともよく話した。山形出身ということも何となく親しみを覚えていたのかもしれない・・・・・・・・・。

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今年最後と言うことで三本締めの音頭をとる志遊師匠。
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この日の番組は、前座には立川志らくの弟子の立川がじら。続いて志遊師匠の「鮑のし」、中入りのあと「井戸の茶碗」。この「井戸の茶碗」は、志遊師匠の熱のこもった高座で、久しぶりに彼の持ち味を十分に堪能させてもらった。やはり立川門下のなかでも人情噺をさせたら屈指のうまさであると痛感した。二つ目までは、「志楼」と名乗っていたが、談志師匠から「おまえはまじめ過ぎていかん。もっと遊べ、それも志を持って・・・・・」。それで「志遊」と命名されたのである。最近、ようやく酒の真味を覚えたらしい。 新しい年のさらなる飛躍をこころから祈っている・・・・・・・・・。

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烏里君と順子ママと。 烏里君も僕に連れられて何度もこの店には来ている。この日も僕がお腹がすいていると言ったら次々にヘルシーな手作りの料理を出してくれた。それも小皿で少しづつ・・・・・・。こうした気配りがうれしいのだ・・・・・・・。
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順子ママのえらい所は、若い時から女手ひとつで、子ども3人をりっぱに育てあげ、ご両親を引き取ってずーと面倒をみていたことだ。残念ながら昨年の12月にお父さんは亡くなったが、今もお母さんはお元気だという。そんな彼女だから僕も陰ながら応援をしてきたつもりだ。28年間ほんとうにご苦労さまでした。そしてありがとう ・・・・・・・・。

彼女の第二の人生は、前々から師範の腕前を持っていた着物の着付けなどを中心とした仕事をしていくという。趣味のダンスも本格的だ。ゴルフも・・・・・・・。とにかくこれからは自然体で、ゆったりと、思うままに、新しい自分の人生を謳歌していって欲しいと願っている。  順子のこれからの人生に幸多かれ~!☆!☆

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