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2010年3月22日 週刊誌「サンデー毎日」(4月13日・火曜)発売より半年間、毎月第1火曜日発売号に”三国志大陸をゆく”を連載!

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今日は「春分」、お彼岸の中日。昼と夜の時間が等しくなる日だ。暦では「啓蟄」という日があるが、これは陽暦の3月6日頃。以前、親しくしていただいていた「未来図」主宰の俳人、鍵和田秞子さんの句に「啓蟄や指輪廻せば魔女のごと」がある。冬眠から覚めた蛇や蛙など地中の虫や小動物が這い出してくるような陽気をさして啓蟄というのだが、この季節の不可思議な女性の心境をうまく言い当てていると思う。近く、ご先祖様の墓参にいこうと思っている。毎春、写真仲間や編集者たちとやっている”手打ち蕎麦を食べる花見会”の場所の開花状態を見に行った。といっても家から歩いて数分の新河岸川のほとりだ。さくらの蕾はだいぶふくらんでおり、開花はまもなくのようだ。


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4月13日(火)発売の週刊誌「サンデー毎日」から、毎月第1週の火曜日発売の号(5月のみ13日)に9月までの半年間、僕の「”三国志大陸”をゆく」の連載が決まった。ぜひ、書店やキオスクなどで手にとってごらんください。僕が三国志の舞台となった中国大陸の取材へ初めて発つたのは1991年の冬。かれこれ20年の歳月が流れようとしている。今までで、まとめて発表したのは、岩波新書から初のカラー版として1995年に刊行した『三国志の風景ー写真紀行』と、同時期に発行したムック本『三国志』(世界文化社)、『三国志誕生』(新人物往来社)だけである。個展などもふくめてこの15年間、ほとんど発表してこなかった。ただ、黙々と取材だけは続けてきた。とくにこの3年間は、車で大陸を10、000キロメートル以上走破した。三国時代の史跡をくまなく周る目的のためだ。今回、ようやく理解ある編集者と出会えて、少しではあるがまとめて皆さんにお見せすることができることとなった。これをひとつの機会として念願の「中国・三国志巡歴」の写真集、写真展とつなげていければと思っている。  合掌

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