写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

2010年3月7日 小松健一主宰・写真研究会「風」第7回例会が新しい会員を迎えて開かれた。

僕の主宰する写真研究会「風」の第7回例会が、都内で開催された。この日は新入会員のTさんをはじめ9人の参加。それぞれのテーマにそった作品をテーブルいっぱいに並べて熱い論議を交わした。年内に個展をめざすメンバーも幾人か生まれてきており、2009年度の例会もいよいよ後2回となって最後の追い込みとなっている。新入会員のTさんの作品や昨年の12月に中国へ取材に行ってきた鈴木紀夫さん、塩崎亨君の新作品が特に注目された。詳しいレポートは「風通信NO・6」で報告しますのでご期待ください。


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例会終了後、中国の写真家・烏里烏沙君も合流して、いつもの三軒茶屋の店に行った。Tさんの歓迎会と烏里君が日本写真家協会会員になるお祝いを兼ねての宴会である。この店はもう20年ぐらい前から通ってきているが昔、雑誌「東京人」で編集者をしていた知人の文芸評論家・坪内祐三さんなども常連客だという。いろんな文化・芸術ジャンルの人たちが通ってきているユニークな店だ。メニューは魚料理がメインだが、ざっと数えただけでも百種類はある。いわし料理だけでも20以上はあるのだからうれしい限りである。


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この店からされに奥まった所に以前、作家・寺山修司のお母さんが愛犬と住んでいた。何度か訪ねて寺山の遺品などを見せてもらい取材したことがあった。寺山のお母さんは、はつさんといって気丈夫な方で女手一人で寺山を育てたのである。当時、青森の三沢市に建立した寺山修司文学碑を僕に「修ちゃんの文学碑を見てきて欲しい」と、はつさんがいうので直ぐに三沢に飛んだことがあった。その頃、はつさんは寺山の遺品を墓地のある八王子市に寄贈しょうと考えていたが、僕が三沢に行って寺山の同級生や市の関係者たちに会い、故郷・三沢に寺山修司記念文学館建設構想があることをはつさんに伝えたことがひとつのきっかけとなって、その後、三沢に寺山の遺品などが収蔵された「寺山修司文学記念館」ができたのであった。三軒茶屋へ来るといつもその頃のことを思い出すのである。

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