写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.805] 2015年3月28日 『決定版 広島原爆写真集』、『決定版 長崎原爆写真集』(勉誠出版社/6月刊行予定)の編集・企画会議に参加した。「写真集団・上福岡」3月例会がおこなわれた・・・・。

今年になってから家に篭ることが多くなった。外に出るのがおっくうになったのだ。歳にせいではないだろうが、ず~と独りでいると人と会って話すのが面倒になってくるのだ・・・・・。それに仕事が圧倒的にデスクワークが増えた。いわゆる撮影取材が少なくなったのである。しかし、これも時代の流れだろう・・・・・・。

いま、抱えている仕事は、5月末、新潮社から刊行予定の『三国志の名場面』(仮題)、これは初校の段階まで来ている。並木すみ江写真集『逢いたくて、愛されたくて・・・・』は、編集構成、レイアウトと山場を迎えている。4月刊の雑誌「月球儀」の矢島保治郎大特集号は、色校、文字校正までようやくきた。「フォトコン」5月号の連載「小松健一のシャツターはこころで切れ」は、初校が出ている。

これらをひとつ、ひとつ来週半ばまでには、片付けて、いよいよ4月8日からの個展の展示構成やキャプション、あいさつ文などの作業に入らなければ間に合わなくなる。5月の個展もすぐそこに迫っていることだし・・・・・・。 そう言うことで、3月も2月と同じように、ブログの更新が余り出来なかった。しかし、今年は昨年海外取材で出来なかった”恒例・ぶどうぱん社の桜を見る会”を4月1日に開催することになった。 4月は写真展で毎日のように都心へ出かけるので、ブログのネタは豊富になるかもね・・・・・・。

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3月23日、仕事が一段落したので町にコーヒーを飲みに出た。ぶらりと寄った魚屋さんに生きの良い鰹があったので2本買い、ついでに酒屋さんで白ワインも2本買って来た。さっそく家で土佐風・鰹の刺身におろして一杯やった・・・・・・。やはり初鰹はうまい~!☆!
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24日、神田神保町にある勉誠出版社へ行った。僕が創立当初から係わってきた「反核・写真運動」が保管・管理している広島・長崎の原爆直後の写真を編集して、2冊の写真集をこの6月までに刊行しようという企画・編集の会議に参加するためだ。同運動の運営委員でフォトジャーナリストの新藤健一さんも参加してもらった。今年は広島、長崎に原子爆弾がアメリカによって投下されてから70年目という節目の年だ。この年に、自分の命をかけて原子野に立ち撮影をした先輩カメラマンの遺志を引き継ぎ、後世に残すためにも、僕も新藤さんも、そして出版社の岡田社長も一致したのである。

正直言うと、膨大な量の写真の編集、そしてキャプションや解説のための大量な原稿を書かなくてはならないと思うと頭が痛い・・・・・。でも、がんばるしかないねと新藤さんとも誓い合っている。彼はいま、沖縄の米軍基地新設でゆれる辺野古を題材とした写真集を制作していて、多くの写真家の参加を呼びかけている。僕も急遽参加することにした。これ以上、「日米同盟」の名の下に、沖縄の人たちに負担を負わしてはならないと強く思うからだ。

(上の写真は、勉誠出版社の隣が専修大学で、その前にモニュメントとして開校当時の正門を復元したもの。 専修大学の前身である専修学校は、1880(明治13)年に創立され、その5年後に、現在校舎が建つ、神田神保町に移転してきた。この正門は黒渋で塗られた黒門で、専修大学の象徴としてここに建てたと記されていた)

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3月25日、写真集団・上福岡の例会が開かれた。今年になって2人が入会。7月に新たな会場での第33回目となる集団の写真展も決まり、一層の活気をみせている。各会員が持参する作品数も毎回多く、合評する僕も”重労働”だが、良い作品に出合うと刺激にもなり、やりがいがある・・・・・。

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昨年、僕が海外取材のために開催できなかった”恒例・ぶどうぱん社の桜観の会”が、2年ぶりに開かれる。毎年、上記の桜の下でおこなうのだが、4月1日の花時はどうかと先程、見に行ってきた。ぶどうぱん社から歩いて5分足らずの川岸だ。桜は一部咲きと3部咲きの状態でちょうど1日は満開になるだろう・・・・・。まだ申し込みをしていない人は、早めにどうぞ。今年は大勢の人たちが参加を申し込んでいる・・・・・・。

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