写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.781] 2014年12月8日 劇団「ひの」第88回公演「第三帝国の恐怖と貧困」(作:ベルトルト・ブレヒト 訳:千田是也 演出:佐藤利勝)を観た・・・・。今年最後の写真研究会「風」の例会が開かれた~!☆

師走のそれも総選挙がおこなわれている真っ只中の6日、7日と続けて都内に出かけた。6日は劇団「ひの」の第88回公演を観るために。7日は写真研究会「風」の年内最後の例会と忘年会に出席するためだ・・・。

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もちろん劇団の許可を取って撮影している・・・・・・。
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ストロボや大きな音、三脚、移動などは禁止ですぞ~。
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劇団「ひの」は、都内の日野市で1973年に創設したアマチュア劇団。今回初めてブレヒト作品に挑戦した。原作の『第三帝国の恐怖と貧困』は僕は読んでいないので詳しい事はいえないが、演劇をみてブレヒトが言いたかったおおよそのことは理解できた。この物語は、ドイツファシズム体制の下での様々な地域、階層、階級のドイツ民衆の日常生活をオムニバス方式で描き、ファシズムの本質を告発したものだ。

全部で24作品ある中から12作品をセレクトして描いている。しかし、2幕、120分の演劇のなかで12もの場面を展開していくというのは、やはり相当の無理があったように思う。小学6年生を含む15人の役者が2役から4役をこなし、合わせて45役をやるという目まぐるしさだった。でも、劇団の熱意は舞台から充分に伝わってきた。これから回を重ねて、こなれていけばさらにいい舞台に仕上がると思う。若い世代にぜひ、観せたい演劇だと思った。

この芝居の演出をした佐藤利勝さんは、「戦争への道と、政治や世の中の動きに危機を感じる中、ファシズムが人々を巧妙に支配した仕組みと、その流れをとりまく歴史を学び、表現し、訴えたかった・・・・」と書いている。
★12月13日(土)14:00~ 19:00~  14日(日)10:00~ 14:00~ (開場はいずれも30分前)
公演場所:劇団「ひの」けいこ場 前売り券(当日券)一般:1500円(1800円) 学生:1000円(1300円)     お問い合わせ・申し込み:劇団「ひの」 TEL・FAX:042-584-3436 http:www.gekidanhino.org/

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演劇が好きな沖縄の友人・Yさんと芝居を観た後、日野駅周辺の初めての居酒屋へ。大将は鹿児島出身だった。店名は正に「さつま」。芋焼酎はずらりと揃えているし、料理も九州の素材を使っていて旨かった。たまたまカウンターで飲んでいた青年が偶然にも会社の先輩が劇団「ひの」の芝居に出ているのだというから驚いた。記念に写真を撮った・・・・・・。
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翌7日も冷え込んだ朝だった。「風」の例会会場に向かう道に、いつもこの季節に咲く寒桜が5~6本ある。
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年内最後の例会に、長い間会員だった中田さん(右から2人目)が陣中見舞いに来てくれた。塩崎同人も久しぶりの参加だった・・・・・・。
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名古屋から来ている平元同人の作品。9月から11月までに撮影した新作80数点を持ってきた。この中から7~8点に絞り込んだ。ここ数年間撮影してきた「蟷螂の棲む天地」の写真展を来年開催する決意を固めた。
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並木同人の作品。約40年にわたり撮影してきた亡き夫との記録を来年、写真集と個展にまとめる。1年かけてセレクトしてきた写真をようやく100数点までに絞り込んだ。写真集の題名は『逢いたくて、愛したくてー亡き夫に捧ぐ』。泣かせる作品になるだろう・・・・・・。
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鈴木「風通信」編集長の作品。3.11以後の福島を撮り続けている。10月~11月に2回取材に行った中から50数点持ってきた。今月も冬の光景を撮りに行くという。来年にはまとめると決意を語った・・・・・。
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鹿児島の会員、眞月美雨さんからは自身の作品が発表されている最新号「CLASSIC CAMERA」8号と「CLASSIC CAMERA」別冊号を送ってきたのでみんなで見て、感想を述べた。掲載されている作品と雑誌を持って仲間からの熱きエールをこめて・・・・・・・。
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例会終了後は、”年忘れ忘年会”をささやかではあるがおこなったた。以前と比べると少し寂しい気もするが、今回はメンバーだけの会だった。しかし、たっぷり3時間、写真談義を肴の忘年会。これも気持ちが良かった。

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韓国料理店「南大門」の従業員たちの遅い夕食をパチリ~!
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中国の安徽省から大学院の留学生として日本に来ている秀華ちゃん。一生懸命働き、よく気のつく娘さんだ。週2回ほど「南大門」でアルバイトをしている。僕とは色々な事を良く話す・・・・・・。
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この日はめずらしく一滴も酒を飲まなかった「南大門」店主・李ルセ君。歳はずい分と離れてはいるが親しい友である・・・・・・。

 

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