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[no.706]  2014年5月19日 ”由璃バレエスタジオ” 第23回発表会(5月18日/志木市民会館・パルシティ大ホール)の「シンデレラー全幕ー」を観賞した・・・・・。

17日に1年ぶりに会った由紀ちゃんが、「今日、お母さんのバレエスタジオの発表会があるんだけど、久しぶりに来ませんか」と翌朝、パンフレットを届けてくれた。美しいパンフレットを広げて見て今年で23回目となることを知った。初期の頃に、何度か僕が写真を撮った。そのうちの主宰・清野由璃子さんを撮った写真がいまもスタジオの正面に飾ってある・・・・・・・。

もう23回目となるのかという感慨と、第2部に公演されるシャルル・ぺローのグリム童話『シンデレラ』に興味が湧いたので出かける事にした。受付には友人の夫・孝三さんと娘の由紀ちゃんが手伝いをしていた。彼とも家が近いのだが久しぶりだったので少し立ち話をした。午後5時から始まったプログラムは第1部は小品集。スタジオの生徒たちによるバレエである。「眠れる森の美女」よりオーロラのウ”ァリエーション、「ドンキホーテ」よりジプシーの踊り、「白鳥の湖」よりパ・ド・トロウなどと本格的なものだ。この日はじめてバレエシューズ履いた子どもたちも一生懸命に踊っていた。

第2部の「シンデレラー全幕ー」は5時40分頃から始まった。4場面にわたっておこなわれたこのプログラムが終了したのは8時を回っていたので、約2時間半の堂々とした舞台だった。第一幕 舞踏会を夢見るシンデレラ、第二幕 お城の第広間、第三幕 お国巡り、そしてシンデレラとの再会となっていた。写真を見てもらえればわかるが舞台装置や照明も本格的である。出演する総勢は32人。ゲスト出演者として谷桃子バレエ団から男性2人が参加していた。

演出・振り付け・構成を担当した由璃子さんは「プロコフィエフの曲は非常に難しく悪戦苦闘しました・・・・・」と率直に語っている。出演者のなかには、レッスンをはじめてまだ1年足らずの4~5歳の子どもたちもふくまれているのだ。しかし、想像していた公演よりもはるかにすばらしかった。この日、会場には350人ほどが入場していたが、ある時には物音ひとつたてず、またあるときには大きな笑いに包まれ、そして割れるような拍手が沸き起こっていた・・・・・・・・・・。

僕は失礼な言い方だが、こんな地方都市の小さなバレエスタジオの発表会でここまでやるのか、という驚きとともに感動した。そして何よりも由璃子さんのバレリーナとしての芸術性の追求、情熱、志、深く清い魂に触れた思いがして胸が熱くなったのである・・・・・・・・。

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第1幕 「舞踏会を夢見るシンデレラ」から。
★最初に断っておくが、撮影はすべてシグマDP1。28ミリの単体レンズのみだ。基本的には会場では撮影禁止。自分の席から他のお客さんに迷惑がかからないようにそっと撮影した・・・・・・・・。
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以上3点、第1幕 「舞踏会を夢見るシンデレラ」から。
★今回久しぶりに舞台を撮影したが、改めてその難しさを痛感した。ご存知の通り、シグマDP1はデジタルカメラではあるが、感度は最高800までしかできないのでバレーの動きの早さについていけない。さらに今回の舞台はバックの美術が暗い、そして踊り手の衣装は白いものが多かったので、その露出の違いの大きさなどには閉口した・・・・・・・・・。
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以上2点は第2幕 「お城の大広間」から。
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以上3点は 第3幕 「お国めぐり ・ シンデレラとの再会」から。
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公演を終えて観客から惜しみない拍手が送られる出演者たち・・・・・・。
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最後に舞台に立った「由璃バレエスタジオ」の主宰・清野由璃子さん(正面の赤い服の女性)。

由璃子さん、すばらしい舞台ををありがとう~!☆  合掌

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