写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.705] 2014年5月18日 12年間、インド、ネパール・ヒマラヤに滞在している近所の友人の娘・由紀ちゃんが一時帰国したので会った・・・・・・。

16日は定期的に通院している石神井公園にある内科の病院と眼科の病院へ行った。眼の方は手術後、3ヶ月過ぎて良好こうだと言われた。視力も1.2まで回復していた。しかし、若干の近視が出ていると言われた。糖尿病の方もこの間の数値と比べれば改善されていると褒められた。しかし、肝臓器官の数値がすべて悪くなっているのが気になった。昨年までは全くの正常値だったのに・・・・・・。ここ最近、酒量が増えているのが原因なのだろうか。酒は死ぬまで飲んでいたいので、少し注意しなければと思った・・・・・・・。

SDIM5274-001.JPG

石神井公園へ来ると必ず寄る店があるので、結局この日も病院が終わった後に、近くに住む写真家の烏里烏沙君と打ち合わせを兼ねて呑んだ。彼はこの20日からまた中国・雲南省のシャングリラへ取材に入る。その壮行会も兼ねてだ。沖縄・伊是名島出身者がしている沖縄料理の「みさき」、老舗の焼き鳥屋「ゆたか」、そして沖縄・宮古島出身の大将(写真)がしている「みやこ」と3軒ハシゴをした。それぞれ20年間は通っている店なのだ・・・。そして家の近くの立ち飲み屋で一杯・・・・。これでは全然反省していないな~!!

SDIM5278-001.JPG
17日、近所に住む友人の娘さんの由紀ちゃんかが1年ぶりにインドから帰国していると連絡が入ったので会うことにした。彼女は赤ちゃんの頃から知っているのでこうして一緒に食事をするのは何か不思議な気がする。ちなみに由紀ちゃんは両親のDNEを継いでいるのか酒は一切飲めないのだ・・・・・・・。
SDIM5279-001.JPG
結局、この日も僕が一人で呑むことにした・・・・・・・。このほるもん焼きの店も30数年来通っている。七輪の炭火で焼くこの店は、地元では常連の店だ。
SDIM5280-001.JPG

由紀ちゃんは学生時代に僕の写真集『雲上の神々』を見て、ネパールへどうしても行きたいと相談に来た。ネパールの友人たちを紹介したりして最初の旅は1ヶ月ほどで帰ってきた。それが20歳の時。翌年また行き今度は2ヶ月間。そして21歳の時に、3度目の旅に出てそのまま帰って来なくなってしまった。友人にとってはようやく生まれた一人娘が、ヒマラヤやインドを放浪して日本へ戻らないというので初めは、僕がいろいろと影響与えたせいだ。何かあったらどうしてくれる・・・・と、えらい剣幕で追求されたものだ。

しかし、由紀ちゃんのしっかりした考え、行動、生活力など見るうちにだんだんと友人たちも変わってきた。夫婦で何度か由紀ちゃんが暮らすインドへも行っている。夫は腕の良い元瓦職人、僕の家の屋根も彼の仕事だ。その仕事ぶりを見た近所の人がぜひ、内の屋根もと言ってきたほどである。それが20年ほど前に腰を痛めてから思い切って転職をした。趣味でやっていた手打ちうどんを本格的に修業して開店したのだ。その手打ちうどん「甍や」も評判がよく、もう開店してから20年になる。奥さんは地元では知られたバレリーナで教室も開き後進の指導もしている・・・・・・・。

SDIM5283-001.JPG

 

この日の話題は、これからの由紀ちゃんの生き方についてだった。「30歳を過ぎると女は変わるとつくずくと思った。動物の雌と同じ考えになる。最近、子どもが欲しいと強く思うし、日本人の男と安らぎのある生活も送りたいと思うようになった・・・・・」と由紀ちゃんは笑いながら言うのだ。12年間にわたるインド・ヒマラヤ放浪の末に彼女が掴んだ実感なのだろうか。現在、彼女がメインにしている服飾デザイナーの仕事の方向性についてもいろいろと話した・・・・・・・。

僕の娘や息子とは5~6歳下に由紀ちゃんはなるので、子どもの頃はよく遊んでいたものだ。しかし、こうして僕の目の前に対峙して人生を語る女性になったと思うと感慨深いものがある。「けんいちさ~ん、木耳が好きなので静岡の生木耳を持ってきたよ・・・・・・・」と連休中に現地の農家を訪ねて、確認してから注文していたものが数日前の届いたのだそうだ。さっそく刺身にして食べてみようと思っている・・・・・・・。 ありがとうね~!☆

合掌

 

このウェブサイトの写真作品、文章などの著作権は小松健一に帰属します。無断使用は一切禁止します。