13日の夜、帰国してからこの間、都内の写真展を10ほど廻った。昨年急に亡くなった親しかった写真仲間の管洋志さんの遺作展となる「一瞬のアジア」には、彼か精魂をかけて取り組んできたものだから、どうしても行かなくては思っていた。奥様が会場にいたので、しばらく話した。この7月に彼が愛した奄美大島・加呂間島へ散骨に行くとのことであった・・・・・・・。
その他に古い友人の宅島正二さんが若き時代、故郷を撮った作品「軍艦島1974」も見た。石榑ゆうこさんの「八ッ場 in our mind」(キャノンギャラリー銀座。今後名古屋、仙台の同ギャラリーで巡回)にも顔を出した。撮影地が僕の故郷であるだけでなく、彼女は写真家の猪俣重喜さんのお弟子さんである。前から猪俣さんに「彼女のこれからの指導をよろしく頼む」と言われていたこともあったからだ・・・・・・。
この時期、授賞式などが多い。16日が第33回土門拳賞授賞式、17日が第39回木村伊兵衛写真賞授賞式、銀座・ライカギャラリーレセプション、18日が林忠彦賞授賞式、22日が国際写真サロン授賞式、5月11日が第9回飯田市藤本四八写真文化賞授賞式などなど。どれもパーティがあるのでみな出ていたら大変なのだ。土門拳賞は、親しい友人で先輩の桑原史成さんが受賞したので出席したが、後は遠慮することとした。
前々日、作家の重松清さんが来店して、僕の体調を心配していたと聞いた。店の琉球舞踊家の陽子ちゃんが重松さからのメモを預かっていると僕に渡してくれた。 そこには「 小松健一さま 目、よかったね! また呑もうね!! 重松清 」と彼の直筆で書かれてあった・・・・・。ありがたいことだ・・・・・。 合掌
芳宣さんが突然、「鯨がたべたい~!」と叫ぶのでもう一軒行く事にした。近くにあるこれまた先代の時代から通っていた「樽一」。ここの代表的な料理はくじら料理だ。実は僕は、金がないにもかかわらず毎回、芳宣の作品を買っているのだ。無論、小品で値段が張らないものばかりではあるが・・・・・・・。この日も気に入った蕎麦チョコをひとつ求めた。そうしたら何とその気持ちがうれしいとこの日の飲み代はすべて陶芸家が奢ってくれたのである・・・・・・。 合掌