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[no.691] 2014年4月15日 独特の文化・風習が今も息づく「空白地帯」天府の国から雲南秘境ーイ族の世界・大涼山を訪ねる2900kmの旅を無事終え帰国した・・・・・。(第1日~3日目)

東京の桜の花が満開になった4月2日。成田空港を中国成都に向けてANA・NH947便17:25発で定刻に離陸した。今回は12日間の旅である。目的は少数民族のイ族の文化や暮らしを撮影するためと、25年間追い続けた「三国志巡礼」を仕上げる最後の取材である。三国時代は蜀国の都であった成都に到着したのは、22:30分。市内のホテルに着いたのは午前0時を廻っていた・・・・・・。

今回撮影したカメラは、はじめて使用するリコーのペンタックスK-3である。それといつも愛用しているシグマDP1だ。風景やスナップは基本的にペンタックスK-3で、食事風景や記念写真はシグマDP1で撮った。成都から出発して12日間で車で走った全距離は約2900km。雲南省の省都・昆明から成都へは飛行機で戻った。2000メートルから3000メートルの山河と深い渓谷をひたすら走り続ける道程は、正に諸葛孔明が「南征」の際に記した「深く不毛の地に入れり」という感慨が実感できた旅であった・・・・・・・・。

まず、第1回目は、4月3日朝、成都を出発して、60年前まで他民族、漢族さえ入る事ができなかった長江の上流・金沙江の畔の町・雷波、金陽までのイ族の二つの村のバザールのスナップと風土を紹介する。成都から雷波まで340キロメートル。翌日4日の雷波から金陽までの距離は350キロメートルだった。但し日本の整備された高速道路とは異なり、山岳地帯の悪路の連続、工事中の道路も少なくなかった。だから移動時間は一日10時間以上もかかっている・・・・・・・。

日々の風景やスナップと、一緒に同行した仲間たちとの食事風景や記念写真などは、今回は分けて、以後数回にわたって紹介していこうと思っている。この取材で撮影した作品は、今年の11月に東京中国文化センターでおこなわれる僕の写真展と来年、新宿でおこなわれる写真展に展示される予定だ。また今秋、出版予定の『三国志巡礼』のなかにも掲載するつもりである。とにかく日本人はほとんど入っていない難所にもかかわらず全員無事に帰国できたことを神々に心から感謝したいと思っている。 ありがとうございました・・・・・・。  合掌

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完成すれば、山峡ダムに続いて中国第二位の巨大ダムとなる渓洛渡ダムの上流地域。道は工事用の長いトンネルの連続であった・・・・・・。
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ここまでの写真は、2014年4月3日の撮影。以上3点の写真は雷波へ向かう道。
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以上は雷波から金陽へ向かう途中のイ族の村で。
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このバザールが開かれていたのは美姑県のイ族の村。金陽へ向かう道からそれて美姑方面へ30キロ程入った。

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夕暮れに光る金陽への道。前方に見える雲海の下に流れる金沙江の岸壁に、へばりつくように金陽県はある。
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雷波方面から遡ってきた道・・・・・・・。
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ここまでの写真は、2014年4月4日の撮影。 この旅の無事を祈り合掌をした・・・・・・・。

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