憲法を考える写真人の会(よびかけ人代表:田沼武能、芳賀日出男、田中光常、岡井耀毅、丹野章)は、今年1月に開いた第1回セミナーでは、言論法、人権法、ジャーナリズム論が専門の専修大学教授で、日本ペンクラブ言論表現委員会委員長の山田健太さんを招いて、憲法について学んだ・・・・・・・・。
昨年の国会での「特定秘密保護法」の強行採決に続き、自民・公明両党は、今度は戦争がいつ、いかなる時にでもできる国へと道をひらく「集団的自衛権」行使の憲法解釈の変更を強行しょうとしている。そうした中で開かれる今回のセミナーは、1972年沖縄返還時の日米間の密約について国民に広く知らしめた当時、毎日新聞政治部記者であった西山太吉さんを招いて「国家秘密」と表現の自由について学ぶ。
西山さんは、いわゆる「西山事件」によってその後、不当に逮捕・起訴され、2009年に沖縄密約情報公開訴訟で勝利するまで長い闘いを続けて来た。それらは作家・山崎豊子さんの長編小説『運命の人』(主人公のモデルは西山さん)にも詳しく描がかれている。
ぜひ、たくさんの知人・友人をお誘いの上、西山太吉さんの真実の声をお聞きください。(入場は無料。但し定員は70人。誰でも自由に参加できます)
★会場のJCIIビルは、千代田区一番町25 TEL03-3263-7111

(沖縄タイムス 2010年4月10日付)より。
[西山太吉さんのプロフィール]
慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻終了後、毎日新聞社で政治部記者として活動。2013年、特定秘密保護法案を審議する参議院国家安全保障特別委員会で参考人として意見陳述をする。主な著書に『沖縄密約ー「情報犯罪」と日米同盟』(岩波新書)、『機密を開示せよー裁かれる沖縄密約』(岩波書店)など多数。