写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.564] 2013年4月8日 村上光明写真展「黒潮街道シリーズ”神々の島 奄美”」、奄美群島復帰60周年記念・同写真集刊行を祝う奄美大島への旅(第2回)

奄美大島から戻って、その報告を1度したきりでもう5日が過ぎてしまった。ごめんなさい。この間、「フォトコン」6月号の月例コンテストの作品評や総評などの原稿、「サンデー毎日」5月5日号(4月23日発売)の巻頭グラビアの原稿など集中して書かざるを得なかったため、ブログがかけませんでした・・・・・。  合掌

さて奄美大島への旅の第2回目を書く。前回は3月30日の途中で終わっているのでその続きから行きたい。100年以上の歴史を持つ瀬留教会を見学した後、同じく龍郷町にある奄美自然観察の森へ行った。下の写真はその森で撮った巨木だ。人間の手が入っているものの出来る限り自然環境をそのままにした運営に共感が持てた。ガイドをしてくれた青年もいかにも奄美の自然を愛しているという熱意が伝わってきて爽やかであった・・・・・・・。

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この森の春は野鳥たちの巣作りが始まる。アカヒゲやルリカケス、アマミコゲラなどの鳴き声が深い森に木霊していた・・・・・・・。
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鹿児島から村上君の写真展のツアーに参加した25名の人たちの初日の夜は、その歓迎もふくめて僕らが毎夜通っていた島唄居酒屋「かずみ」での夕食会となった。店の中には入りきれずに外にも机や椅子を出して特設の会場を作った。村上君と鹿児島学術文化出版社の前田社長が乾杯の音頭を取った。
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今回の写真集に序文を寄せてくれた鹿児島県立図書館長・志学館大学教授の原口泉先生(真ん中)と村上君たち。
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島唄の名人も参加して最後は「ワイド節」でのヒィナレー。狭い店内はカチャシーの踊りと指笛、太鼓、そして三線の音に包まれた・・・・・・・。僕なのどは隣近所に迷惑がかからないか、大丈夫なのだろうかと、そちらの方ばかりが心配だったのである・・・・・・・・・・。
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店の外の席は、涼しい潮風が吹きぬけて酔った体に心地良い。左から前田幸一社長、印刷会社の社長も兼ねている。エステサロンを経営している園中恭子さん、村上君、原口泉教授。みんなすごくパワフルであ~る!!
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徳之島から駆けつけてきてくれた写真家のMさん。僕とは20数年ぶりの再会であった(左端)。
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「かずみ」の女将・西かずみさんと園中さん。園中さんは屋久島の小杉谷で生まれ育ったという。僕も思いで深い地だったので盛り上がったのだった・・・・・・・。彼女は赤ワインと芋焼酎を水のように飲み、いつでも、どこでも、誰とでもテンションが高い性格だという・・・・・・・・。通称、「ふさふさ天然パーマのキョちゃん」は、すごいパワーの持ち主だ~!☆

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さて、いよいよ3月31日、村上光明写真展 「黒潮街道シリーズ ”神々の島 奄美”」のオープニングセレモニーのスタートが会場の鹿児島県奄美パーク・田中一村記念美術館で午前10時30分からおくなわれた。左から同美術館館長の宮崎緑さん、+陶芸家・鹿児島県美術協会名誉会員の尾前喜八郎さん、それに僕、主役の村上光明君、鹿児島県立図書館館長・志学館大学教授・原口泉さん、奄美市長・朝山毅さんの6人でテープカットがおこなわれた。 (撮影:久野末勝)

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村上君と僕と原口さんと・・・・・・・。  (下の集合写真も含めて・撮影:久野末勝)
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写真展会場でセレモニーに参加した人たちと記念写真。宮崎緑館長から左へ2人目は、写真家の村上君を支え続けてきている奥さまで~す。

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作者である村上君によるギャラリートークには大勢の人たちが聞き入っていた・・・・・・・。
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マスコミも地元の新聞社、テレビ、NHKなど数社が駆けつけた。インタビューに応える村上君。
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僕は結局、奄美大島いた6日間毎日、一村記念美術館へ通った。一村は僕が育った上州の隣の栃木県で生まれ、育っている。彼の強烈な個性的な生き方に、同じ表現者として惹かれるものがあった・・・・・・・・。一村が奄美に移住して間もない頃の自写像。アダンをバックにして海を写生している一村。なかなかの腕前である。
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一村記念美術館の池を見つめていた園中さん。昨夜の黒糖酒がまだ残っているのだろうか・・・・・・・・。
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写真家・村上光明君と奥さま。一村祈念美術館の入口で。
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夜のオープニングパーティまで時間があったので、西郷吉之助(隆盛)が奄美で2年8ヶ月間暮らした場所「西郷南州流たく地跡」へ行った。西郷はこの地で島の名門郷士、龍家の娘・龍愛子(23歳)と30歳の時に結婚。愛加那は一女、一男を儲けた。66歳で死去した愛子の墓。
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西郷が愛加那と暮らした住居。原型のまま再建したものだが、柱などは当時のまま使われている。簡素ではあるが奄美での生活は西郷にとっては人生の中で一番穏やかな生活だったといえよう。龍愛子の子孫である龍昭一郎さんが、詳しく話をしてくれた。

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村上光明写真展のオープニングパーティは、市内の奄美サンプラザホテルで18:00から始まった。原口泉教授の基調講演の後、主賓の一人としてあいさつをする僕。首からたらしているのは、この日のために、大島紬の専門店で購入した泥染めショール。
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お祝いのために舞われた琉球舞踊。
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会場は満席だった。奄美の藝術・文化関係者が大勢出席してくれた・・・・・・・。
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園中恭子さんとその婚約者。僕と同年輩だという。
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西かずえさんをはじめとした島唄の名人たちも出席してくれた。
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里美加さんと娘の歩寿さん。
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4人の豪華な島唄の歌い手が一同に・・・・・・・・。
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ニッコール奄美群島支部の女性たちの華やかなダンスショー。
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園中さんと。婚約者の彼が撮ってくれた・・・・・・・。
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村上夫妻を囲んでの記念写真。
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村上光明夫妻がお礼のあいさつに立った・・・・・・。しかし宴会はこのあとフィナレーとなり、その後、二次会、三次会と奄美の夜は更けていったのである・・・・・・・・・。

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