岡山の早島町在住の写真家・高田紀美子さんの写真展「巡礼日記ー四国八十八ヶ所」が15日、岡山市内で始まった。開館時間は9:00~17:00.最終日のみ終了が16:00だ。会場は僕も何度か行ったことがあるが、市内の中心街にある中国電力のビルの1Fにあるギャラリーで、広い駐車場もあり便利な所である。お近くの方はぜひ、見に行ってください。力作が並んでいますよ。もちろん作者本人も会場に毎日いると思います・・・・・。

紀美子さんからどうしてもと頼まれて「写真展に寄せて」の文章を書いた。400字詰め原稿用紙3枚ほど。それがこの写真に写っているものだ。彼女が撮影に行き詰った時に、一緒に讃岐の根香寺、白峰地、土佐の竹林寺、青龍寺などを巡ったときのことや、ものごとの深部をみきわめるためにと空海の「遊山慕仙詩」のなかから「柳葉開春雨 菊華索秋霜」の一編をしたためたことなどを記した。
僕の駄文などをこうしてそれも直筆のまま飾ってもらうのは、恥ずかしい気がするが、ちょぴりうれしくもある。今回、彼女がはたしたことは、目標を持って精進を重ねれば、それは必ずや達成できるということだ。知り合った頃の彼女から今日の写真家としての高田紀美子さんを誰が想像できるだろうか・・・・・・・・。一人の女性写真家が岡山から羽ばたいたことを何よりもうれしく思う。
紀美子さんは、僕が主宰する写真研究会「風」のメンバーではないが、ここ数年の合宿には会員の昭雄さんとともに必ず参加していた。今年新たに高松の寒川さんも「風」の正会員として入会したこともあり、地方にしっかりと根をはった写真家が生まれることは、望ましいことだと考えている・・・・・・・・。 合掌
(紀美子さんと去年、中国四川省の南西部にある涼山自治州へ取材に行った三好幸子さん。2人は来月から今度はチベットへ撮影取材に行くという。すごいバイタリティーである)