歳月の流れるのは誠に早いもので、もう今年も12月。つまり師走だ。極月や春待月ともいう。11月29日から昨日の2日まで上州の地をふたたび訪ねていた。亡き父の妹の横浜に暮らす83歳の伯母を連れての里帰りである。僕にとっては、父であり祖父母だが、伯母にとっては父母であり、兄や弟たちの遺骨が納まっている小松家の墓参がその大きな目的であった。待ち合わせ場所で会うことができず、伯母は高崎駅前の交番でお世話になるなどハプニングもあって、予定時間を2時間余り上回ったが無事に弟の修二が板長をしている伊香保温泉・金太夫に着いた。夕食前には保険会社を経営している一番下の弟の勝三が母を連れて到着した。勝三の連れ合いは急に熱がでて来れなくなったったが修二の嫁は参加して賑やかな夕食会となった。金太夫は伊香保温泉の老舗旅館として知られていて、古い歴史を誇っている。また多くの文人にも愛された湯である。作家・林芙美子の名作『浮雲』にも登場する旅館だ。久しぶりに母、伯母を囲んでの兄弟水入らずでゆっくりと飲み、語り明かした・・・・・・・。