写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.201] 2010年8月30日 第64回高知県美術展覧会・写真部門の1次審査無事終了。昨年より176点増え1794作品が出品された。

高知市内の僕が常宿にしている「ホテル日航高知旭ロイヤル」にチェクインしたのは、午後5時を少しまわっていた。空港からは重たくなった黄金色の稲の田んぼを両側に見ながらの30分ほど車で走った所で、便がいい。市内の中心街にも歩いて近い。目の前に鏡川が流れていて景観も大変よろしいのである。去年も1週間ほど泊まった。こじん周りとしているホテルではあるが、きびきびとしたサービスが気持ちが良い。何よりも最上階にあるバーの夜景がきれいで、そこでシェイクを振るバーテンダーの那奈さんのつくるカクテルが美味しいのである。グラスを傾けながら静かに語る彼女の夢を聞いているのが僕は好きだ。彼女は日本バーテンダー協会の技術研究次長でもあり、今年おこなわれた第37回全国バーテンダー技能競技大会へも出場したが残念ながら思うような結果にはならなかったという。これから長い人生をどう生きていくかは、彼女自身の問題である。自分の夢をあきらめずに追い続けてほしいと思った。龍馬の生まれた地で育ったのだからね・・・・・。

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「フォトコン」の原稿が書きあがっていなかったので、まずホテルの部屋で仕上げた。フロントからFAXで送ってもらってから一人で夕食を食べに「葉牡丹」というかって良く通った店に行ってみた。3年ぶりであったが、昔とちっと変わっておらずうれしかった。地元の常連客が多いカウンターに座った。さっそくカツオの刺身、めひかりの焼き物、四万十川の青海苔とゴリの揚げ物、土佐清水のしめ鯖など地物ばかりを肴にいも焼酎をいただいた。隣の青年の結婚できない悩みなども聞きながら呑んだのである。

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27日は朝、9時半には高知新聞の土居写真部長が迎えにきた。高知新聞社の会議室で10人ほどのスタフッが待ち構えていた。今年、事業局長になった土橋宏史さんなど幹部の方々とあいさつしてからただちに審査にとりかかった。今年から審査方法を変えたので少しとまどったが、スタッフのみなさんの協力でスムーズに審査は進んだ。出品数は昨年より174点増えて1794点。524人の人たちが応募してくれた。全作品を2度にわたって見直して最終的に1次審査を通過した作品は336点となった。本選は10月上旬に他の部門と一緒におこなわれる。この日の審査を終えたのは午後6時をまわっていた。さすがに少し疲れた。事業局長と写真部長と昨年に続き取り仕切ってくれている事業企画部の栗山君と大原さんとでご苦労さん会へ繰り出した。まず一軒目は、僕の好きな小料理屋「ときわ」。小さな店だが雰囲気といい、料理といい隠れ家みたいな粋な店である。その後は、日航高知ホテルのバー・エンジェルルビー、そして〆はこの店も20年以上前から行っている「ノアの箱舟」という名前は洒落ている店で、めざしとかますの干物を肴に栗焼酎を飲んでお開きにした。みな僕より若い世代ではあるがとても愉快な一夜であった・・・・・。この日、高知新聞の学芸部と高知放送が審査中に取材にきて、高知放送は15時50分と夕方のニュースで2~3分間にわたって放送していた。高知新聞は翌日の朝刊の社会面に5段の写真入りで大きく報道していた。

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