写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.154] 2010年4月30日 「一滴」第106回句会で、 諸葛菜男鰥の部屋に散り が特選に。同人誌「一滴」10号記念号も刊行!


4月27日、東京・新橋福祉会館において、第106回「一滴」句会の例会が講師の中原道夫さんを招いて開催された。前にも書いたがこの2年間は、「一滴」選者として中原さんにお願いすることにしたのだ。この日、「一滴・しずく」10号が印刷されて届いた。カラーページ64Pを含めた118ページのボリュームある記念号となった。特集は会の9周年を記念して昨年開催した「一瞬世界の飛翔」展である。会員は、岡井輝毅代表をはじめ35人が出品した他、写真家では、秋山庄太郎、林忠彦、細江英公、石川文洋、大石芳野、川上緑桜、熊切圭介、栗原達男、白旗史朗、白川義員、稲越功一、斉藤康一、前田真三、藤井秀樹、藤森武、土田ヒロミ、木村恵一、浅井慎平、飯島幸永、大西みつぐ、林義勝、星野小麿、吉野信、吉村和敏、中谷吉隆の各氏など。俳人では伊丹三樹彦、池田澄子、正木ゆう子、山元志津香、松井牧歌氏らに協賛出品していただき、その全作品が一人1ページづつ載っているのだから圧巻である。もちろん僕も沖縄で撮影した写真と「原色のちぬ口開けし沖縄忌」の句をヒマラヤの手漉きの紙に揮毫したものを展示した。



この日も2月句会に続いて、中原道夫選の特選5句に70句余りの投句の中から僕の句が選ばれた。入選も1句、選外が1句であった。上から順に紹介しましょう。


    特選  諸葛菜男鰥の部屋に散り     (風写)


    入選  独活匂ふくりやに佇ちし母の背よ


    選外  芹摘むや土屋文明疎開の地


同人が票を入れてくれた一番の高得点句は選外の句だった。実は僕もこの句が好きな句ではあった。句会終了後は、いつものように希望者で懇親会へ。安くて旨い鮮魚を出す店にいった。2次会は僕と中原さんだけでママが一人でやっているスナックへ行って前回同様カラオケを歌った。途中から新橋で古くから代々お店をしているY同人が駆けつけて来てくれて、3人で遅くまで中原さんの美声を肴にウイスキーをあおったのであった。


このウェブサイトの写真作品、文章などの著作権は小松健一に帰属します。無断使用は一切禁止します。