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2009年10月10日 土佐・倉敷・瀬戸内の旅 写真日記ーその7日目(最終日)

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自宅をでてから今日で7日目、さすがに普段あまり人と接してないため疲れた。最後の日は別段予定がないのでゆっくりと朝を迎えさせてもらった。お世話になった高田さんの奥様も昨日から尾瀬の山々へ登山に行っている。7月に訪れた時にも日光の山々を縦走しに行っていた。ヒマラヤ、ニュージーランド、ボルネオなどの海外登山もこなす夫婦そろって山屋なのである。その高田さんが「先生、せっかくですから櫃石へ地魚を食べに行きましょう。中村さんの奥さんも誘って・・・」というので、いやしい僕は地魚に釣られてすぐに乗ってしまった。


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櫃石島は香川県坂出市に入る。この島は高田さんが2005年に発行した『橋脚になった島 1972-2004』の主な撮影地である。この写真集は消えゆく故郷の自然とくらし、文化や歴史を静かではあるが怒りをこめて32年間撮り続けた力のこもった著書である。櫃石島でも写真展を開催して地元の人びとから大変喜ばれた。僕も以前に訪れたことがあるが、とにかく彼は島ではいわゆる顔、誰もが知っているのである。現在、100世帯、人口250~60人というこの小さな島に、実は、人に教えたくない美味しい地魚料理・民宿がある。主人は漁師でその日上がった魚しか出さない。料理はこれまた備中美人の奥様の手になる。この日、卓に並んだ美味しかった幾つかを列記してみよう。まずは、刺身からカワハギ、真鯛、サザエ、タコ、ビングシなどをカワハギの肝に付けていただく。皿ものは、グチの南蛮煮、ビングシの煮付け。メインは絶品であった真鯛の塩釜。仕上げは鯛めしに鯛のうしお汁などなど・・・・。後は写真をみてちょうだ~い。あっそうそう、岡山駅で求め新幹線の中で食べた「下津井のたこ弁当」(700円)は、お薦めですぞ!。この旅は最後まで食い物の話でした。

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