3日間かかった県展審査日程は、一応終了したので今日からはフリー。前にも取材にきている土佐電鉄を撮りたくて、地元の写真家に助手をお願いした。明日早朝、台風が一番高知に接近するという予報がでているとおり、雨風は強くなり始めてきていたが何ヶ所かで撮影。県展の飾り付けに顔を出してから以前にからお気に入りの場所、「ひろめ市場」へ行ってみた。上州のおふくろや弟たちへ土佐の魚でも送ってやろうと思ったのである。昼飯もここで食べようと決めていた。土佐へ来てから毎日朝から鰹三昧であったので、口直しにと鯨のステーキ丼とのれそれとぞろめを食べた。
夕方からは高知から車で40~50分程の佐川町へ行った。ここは酒蔵「司牡丹」の町としても有名である。テレビ高知にいた友人の家に泊まることにしていた。佐賀町からも昔からの親しい写真家、奈路広さんが暴風のなか駆けつけてくれた。久しぶりの仲間との語らいは楽しいものである。13年前に石川文洋さんたちと写真塾を開いたうなぎの老舗「大正軒」へいった。女将も僕を覚えてくれていた。やはり96年の歴史があるこの店のうなぎは旨い。イチローも何度もオリックス時代には来ていたらしく写真やユニホームがたくさん飾られていた。深夜まで外の風の音を聞きながら、僕が「ひろめ市場」で買ってきた焼きさば一本寿司をつまみに土佐の芋焼酎を酌み交わしながら写真、人生談義をしたのである。