雲ひとつない快晴。早朝からの撮影日和に神々に感謝する。窓一面に、霊峰津軽富士が広がっている。
鯵ヶ沢ーつがるー金木ー弘前取材
弘前の街のどこからでも岩木山は望める。いつもやさしく見守っていてくれるような気持ちになる。津軽人がうらやましい・・・・・・。
夜、前回市内を案内してくれた弘前ペンクラブ会長の斉藤三千政さんと行きつけの店に出かけた。俳句をやるという女将が独りで切り盛りしている小さな飲み屋だ。一言でいえばそこは弘前の文化サロンみたいなもの。カウンターと狭い座敷は、詩人、俳人、新聞記者、テレビ局の人、出版人、作家、歌手・・・・・・などが所狭しと溢れかえっていた。そこへ中央の新潮社のK編集室長と、しがないフリー写真家の僕が闖入したので、さらに盛り上がったのは言うまでもない。僕とも共通の知人が多かった寺山修司研究をしている文芸誌「北奥気圏」編集長の鎌田紳爾さんと3人でもう一軒寄った。そこで見せられたのが太宰の『津軽』の初版本。美本であった。このBARのオーナーが作っている「津軽」という菓子をつまみにニッカの「北海道」をやったがけっこういけるのにも驚いた。